1月18日金曜日、新宿SAMURAIにて4×4=16×侍文化presents「ライブ!SAM4416!」というライブを行った。お越し頂いた皆様、大変にありがとうございました。4×4=16として初めてのワンマン企画は非常に大変で、そして楽しかった。
『侍文化をバックバンドに4×4=16がラップする』をコンセプトに行った前回の企画「4×4=16 LIVE05 ミクスチャー」で披露した曲を中心に置きつつ、
(その時に作った『ミクスチャー e.p.』)
侍文化の曲たちにラップを乗っけたり、
(このe.p.から数曲ラップ乗せた)
ネットに転がっているバカ売れした曲のレビューだけを聞いて、実際に売れそうな曲を作ってみようという「レビューソングライターズ」という企画をライブ中にやってみたり、
(過去、侍文化Youtubeチャンネルで行った時の映像)
4×4=16「負け犬のバース」という曲の中で、侍文化の濱野とクロサワにもラップさせたり、
(syrup16g中毒の濱野は、死んでいる方がマシとラップした笑)
90分近くのライブにしては、かなり盛り沢山なことをしたのではないかと思う。そりゃ大変だったし、そりゃ楽しかった。
中でも今回は、『曲中でコントをする』ということをした。
侍文化に「ZOO」という曲がある。
途中「Smoke on the Water」風なリフが鳴って、そこでずっと僕が動物に関するラップをして、それが終わったところでドラム&ボーカルのワタナベに「さぁ、大サビ歌え!」と合図をする。その後ワタナベがサビで歌うはずの「フクロウのように~」とは違う動物(「ペンギンのように~」とか「ザリガニのように~」とか)を歌って、僕が「ちげえよ!!」キレるというシステムの曲中コントである。
これを作るにあたって参考にしたのがオードリー「CR春日」というネタだ。
(13:40辺りからオードリーネタ)
春日さんがパチンコになった設定で、「トゥース」が2連チャンで出てリーチになり、その後「鬼瓦」が出て外すというフリボケ構造のネタである。色んなリーチの種類も出て高めて高めて「鬼瓦」でオトす気持ち良さ。これを音楽の中でやろうと思った。
ワ「アザラシのように~」→カ「違うよ、まぁ、次はしっかり決めるね!さぁ、行け!」
→ワ「ザリガニのように~」→カ「ちげえだろ!ちゃんとしろ!」
→ワ「ペンギンのように~」→カ「ふざけんな!今日関係者呼んでんだよ、頼むよ!」
→ワ「オオカミのように~」→カ「板橋へ帰れ!はい、もうこれは歌いません~!」
→ワ「フクロウのように~」→カ「歌った!」
な具合である(笑)
曲中、ギターのクロサワとベースのノブに遊びのフレーズを弾いて楽しんでもらい、僕が「お前ら、バンド楽しむなよ!」とキレるくだりがあるのだが、それは若林さんの「漫才楽しむなよ!」の引用だ。また、「帰れ!」や「殺す!」の言い切り暴力みたいな言葉もオードリーの影響だ。
そしてこの全体に蔓延る『くだらない怒り』感はナイツ「俺ら東京さ行くだ」漫才の参考にした。
最後の「歌った!」で過剰に喜ぶ様はトム・ブラウンの「やった~!」意識であることは言うまでもありません(笑)
参考にしたネタで特に意識したことは、『フリボケ部分を抽出する』ということだ。「絶対に歌ってくださいよ」の台詞の後は歌わない。そして過剰にキレる。「はい、もう絶対に歌いません」の台詞の後は歌う。そして過剰に喜ぶ。お笑いにおいてフリボケはベタ中のベタであると思うが、音楽の中ではそんなことはない。当たり前だが普通に、音楽の中ではフリボケなんて考えないからだ(笑)
音楽の中でフリボケを意識したミュージシャンとしてスチャダラパーの話が凄くしたいが、それはまた別の機会に。
4×4=16 カンノアキオ