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“J-POPの民藝化”ね〜誰が歌っているのかを気にしなくなってきた〜

音楽語りトークイベントを行うLL教室からハシノさんをお招きして、カンノとオノウエの3人で喫茶店2時間ノンストップ音楽駄話を文字起こし(全5回)。第2回目はフェスやプレイリストで音楽が機能面だけで使われて、誰が歌っているのかを気にしなくなってきたという話。

 

ハシノ:アーティストって呼び名は今でも続いてるけどさ、昔は酒飲みに行った場所に歌い手や楽団がいたみたいなことがあって、そこからアーティストになっていくみたいなさ。

カンノ:流しの歌手からみたいなですね。

ハシノ:そうそう。そのときは誰が歌っているとかってそんなに気にしてないじゃない。その時代ってまだ続いている気がしていて。マキタスポーツさんがフェスの話をするときに、フェス映えするアレンジ、例えば速い4つ打ちのバンドとか。初見でもアガるみたいな。それってアーティストというよりは盛り上げ係じゃない?誰とかはあんまり知らなくても、「わぁ~!」ってなるみたいな。そっちに今後なるのかなって。

カンノ:フェスで音楽を聴かなくなる感じですよね。

ハシノ:それで思うのが、Spotifyとかの「日曜日の昼下がりプレイリスト」とかさ、「アレクサ、ちょっとお洒落な曲かけて」とかで流れるやつとかさ、そこで流れている曲は誰が歌っているのかってそんなに気にしていない。音楽の機能面だけ。

カンノ:これってハシノさん言うところの“音楽の民藝化”ですね。

ハシノ:そうそう、“J-POPの民藝化”ね。音楽の機能面の話ね。

オノウエ:会社で毎朝誰ともなくアレクサに「音楽かけて」って言って音楽流れてるんですけど、それも空間演出の為のBGMですね。

カンノ:それって昔はJ-WAVEとか流れてたんですかね?

ハシノ:そうだろうね。

カンノ:有線とかJ-WAVEとかなんでしょうね。まぁ、未だに流れているところはあると思いますが。それが時代が進んで、スーパーマーケットでSpotifyのプレイリストが流れたりね(笑)

オノウエ:スーパーがプレイリスト流し出したら面白いね(笑)よく分からないインストゥルメンタルじゃなくて、バキバキにKing Gnuがかかったり(笑)

カンノ:そうだよ。イトーヨーカドーで。お客のお婆さんが裏でノッてくるんだよ(笑)