POLLYANNA、侍文化、サンプリエのギタリストであるqurosawaさんをお迎えして、オノウエ、YOU−SUCK、カンノと「人前で振る舞うこと」を中心とした音楽駄話(全5回)。第2回目はqurosawaさんのギターのカッコいい弾き方ばかりを練習していた頃の話から「人にどう見られたいか」を中心とした話。
カンノ:クロちゃんが最初にギターを買ってもらった時にさ、上手く弾こうとか、音色とかそういうことではなく、鏡の前でどう弾いたらカッコよく見えるのかっていう練習をしてたって話、前したじゃないですか?
qurosawa:それこそリアとフロントを知るのはギターを始めてから4年後とかです(笑)
オノウエ・YOU:アハハハハッ!
カンノ:素晴らしいなぁ〜(笑)
qurosawa:鏡の前で、一応フレーズ弾けてれば良いかなと思ってました(笑)
カンノ:その話は俺からしたらストーリーだけどね(笑)間違いなくクロちゃんの今に活きてる話だと思うし。
オノウエ:俺の知ってる話としてそのスタイルってPOLYSICSのハヤシさんがそうで。朝起きた瞬間にギターを持って、コードとか全く知らないけどとりあえず鏡の前でカッコよく弾くって。インタビューで読んだな。
qurosawa:あの人そうなんですね!ハヤシさんに今でも影響受けた面があって、POLYSICSのライブ映像見てたら、あの人がカールコードを引きちぎる勢いで動き回ってるのを見て「最高だ!」と思って、未だに白いカールコードを使ってますね。
オノウエ:あの人は寝起きでピッキングハーモニクスが出せるかという練習をしてたって(笑)
カンノ:奇妙な人だ(笑)面白いね。まぁ、あれだね。クロちゃんはシリアスじゃないってことだよね。
qurosawa:シリアスが向いてなかったんですよね。
カンノ:シリアスな人って鏡の前じゃないもんね。自分のインナーに入っていくもんね。クロちゃんは外に向かってったもんね。ある意味で消費の方向に繋がっていく話だよね。
qurosawa:いずれそうなる布石はあったかもですね。
YOU:ギターがなかったら犯罪者になる人と、ギターがなくても犯罪者になってない人っていう。
オノウエ:ざっくり人類を2種類に分けるとね(笑)
qurosawa:そう考えると、ギターがなくても犯罪者になってないと思いますね(笑)逆にギターがなければ犯罪者に育っていたはずなんですけど、周りにもっと凶悪犯罪者級が多かったって感じですね(笑)「俺は全うだ」と気付かされた(笑)
カンノ:「犯罪者ってこういう奴だ」みたいな(笑)
qurosawa:それこそ中学生の頃は自分は犯罪者だと思ってましたが。
カンノ:まぁ、そう思うよね。
YOU:上には上がいる感じね。
カンノ:「次元が違う!」みたいなね。
qurosawa:「次元が違う人に勝てないならどうする?」みたいなのは考えましたね。
YOU:そこでどう工夫するかどうかで分かれるよね。
qurosawa:負けた経験があるから出来たことってあるんですよね。
オノウエ:話は変わるけど、クロサワ君のプレイスタイルは誰からの影響とかあるの?
qurosawa:僕が中学の頃、一番聴いてたのはkannivalismっていうビジュアル系バンドで。ギターの圭さんという方がギターが低くて、ビジュアル系の割に音が綺麗なんですよ。
YOU:Plastic Treeみたいな?
qurosawa:そうです、Plastic Treeもその後好きになりました。音楽性がビジュアル系じゃないんですよね。
YOU:オルタナ寄りのビジュアル系って流れがあるよね。
qurosawa:この人がブログでレディオヘッドとか紹介していて聴くようになりました。で、この人がギター低く構えていたので僕も低くして。
カンノ:分かるよ。俺もアークティック・モンキーズがカッコいいと思ってたから、ギターの位置高かったよ(笑)
オノウエ:方向性真逆だけど、行動パターンは一緒(笑)
YOU:カンノは高かったね(笑)
qurosawa:でもギターの位置は重要ですよ!何で気にしない人は気にしないんだろうって思いますよ!
カンノ:大事だよね