POLLYANNA、侍文化、サンプリエのギタリストであるqurosawaさんをお迎えして、オノウエ、YOU−SUCK、カンノと「人前で振る舞うこと」を中心とした音楽駄話(全5回)。第4回目は楽器を持っていることと持っていないことによる振る舞い方の違い、見え方の違いの話。
オノウエ:楽器を持っているか持っていないかって僕は大きいと思うんですよ。
YOU:俺ね、その話したかった!俺ね、実はこれに向けてめちゃくちゃ準備してきたの。
一同:アハハハハッ!!
YOU:「振る舞い」がテーマじゃん。ちょっと話したいのよ。
qurosawa:僕は当たり前に楽器を持ってました。
オノウエ:俺ね、カンノが何故濃い演者感出してバキバキに振る舞うのかを考えたときに、俺はギターを弾く側の人間だったからその意味が分からなかったんだよね。
YOU:俺もそう思ってて、それは楽器を手に持ってるか持ってないかは大きいと思ってる。それで派生すると、俺の中で「ART-SCHOOL vs THE NOVEMBERS問題」というのがあって…
一同:アハハハハッ!
カンノ:面白そうだね〜。
YOU:ART-SCHOOLの最近のライブってボーカルの木下さんはあんまりギター弾かないの。でもギターは持ってるの。お守りのように持ってるの。それが木下理樹みたいな感じになってるんだけど。
YOU:それに対して、THE NOVEMBERSってずっとボーカルの小林さんはギターも弾くし、歌も上手いんだけど、最新アルバムでほとんどギター持ってないの。『ANGELS』ってアルバムなんだけど、小林裕介はライブでもハンドマイクで歌ってて。その振る舞いがhydeみたいでかっこよかったの。で、本人は研究してたんだって。
qurosawa:ビジュアル系の対バンのイメージがあります。
YOU:そう。あの人はビジュアル系大好きだから。で、言いたいのは楽器を持っていることに対する安心感ってあると思っていて。
オノウエ:これ、芸人にも言える気がして。ピン芸かコンビ芸か。ギタリストってギターとのコンビ芸なんだよ。だからそこまで決めきらなくてもどうにかなる。ギターとのレスポンスだから。
YOU:相手が拾ってくれるからね。
カンノ:これは、R-1とM-1の違いの話で…
オノウエ:アハハハハッ!いつも話してる話になってきた(笑)
カンノ:要はどっちが使い勝手が良いかと言ったらM-1なんだよ。コンビでネタをやるから、そのフォーマットのままひな壇に行けるんだよ。もう昔から言われてるけど。だからクロちゃんが『DTテレビ』にギターを持って出ているというのは、”こういう人”という説明になっている。
qurosawa:そうですね。「あくまでギタリストが本業だよ」を言っているからウケている気がしますね。
カンノ:それはギターとのコンビ芸だと思うんだよね。こういう言い方あれだけど、ギターを持っていないクロちゃんと、ギターを持ったクロちゃんの価値の差って結構大きいと思うんだよね(笑)
YOU:ちょっと分かるかもな…
qurosawa:ギターを持っていない別の仕事をしている自分が発言したところであの感じになるかと言ったら、僕もならない気はしますね。
カンノ:番組でのクロちゃんの発言がウケるのはギターを持っているキャッチーさって大きいと思うんだよね。