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Radio OK?NO!!第5回「PANICSMILE」特集

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで毎週金曜日27時から、市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。ここでは毎週の特集を文字起こしという形で記載します。今回は第5回の5月8日放送分、上野による「PANICSMILE」特集をお送りします。

 

 

 

上野:今日は僕が大好きなバンドであるPANICSMILEを紹介します。もう大好き!

カンノ:やっぱりね、身近で大好きって言ってるの、お前しかいないから良いよね(笑)

上野:1人でも多くの人に好きになってもらいたいので、早速1曲紹介したいなと思います。PANICSMILEで「BEST EDUCATION」

カンノ:良いね!かっこいい!

上野:この時間(深夜27時)でしょ?

カンノ:そうね。1曲目に秦基博を流して申し訳ない気持ちになったよ(この日の放送で1曲目にかけたカンノ選曲。モーニングルーティンの中でこの曲が聴きたいという話)。

上野::もうちょっとで秦基博の時間だから。今はPANICSMILEを聴こう(笑)

カンノ:急に拍子が変わったりね。

上野::ギッタンバッコン行く感じ。PANICSMILEってすごい長いバンドで、92年に結成して今までずっとやってるんです。

カンノ:休止はしてないのか。

上野:メンバーが抜けて入れ替わるまでの間に活動が止まったりはしてるけど、休止はないね。今までアルバムを9枚出してて、今聴いてもらってるのは6枚目ですね。僕が一番最初にPANICSMILE聴いたとき、何だか意味が分からないじゃないですか(笑)

カンノ:それはいつ頃?

上野:僕が高校の頃だったと思います。

カンノ:10年前ぐらいか。あれだよね、ナンバガの向井さんとよく対バンしてたイメージがありますよ。

上野:そうそう。同じ福岡のバンドでね。で、ボーカルの吉田肇さんとナンバーガール中尾憲太郎さんが一緒に住んでたっていうね。あとナンバーガールとは「チェルシーQ」というイベントを一緒にやってたりね。

カンノ:僕らもアーカイブでそういう情報は見てましたね。

上野:福岡行ったときに、演奏していたライブハウスの前で写真を撮って聖地巡礼をしました(笑)

カンノ:ロケ地巡りみたいな(笑)

上野:それぐらい好きで。PANICSMILEを聴いてて良いなと思うのは、こういう音楽ってバンドでしか出来ないんだよね。

カンノ:打ち込みで作ろうと思ってもなかなかね。

上野:こんな変なリズム、打ち込んでる方が面倒くさいから(笑)その場で自分の身体で鳴らしていって作る、所謂バンドの作り方を今でも続けてて。メンバーも入れ替わってて、最近だとベースに元eastern youthの二宮さんが加入して。それでバンドの作り方をずっと続けているのがかっこいいなと思って。

上野:次に聴いてもらいたいのは、僕が初めてPANICSMILEを聴いて「何だこりゃ?」と思った曲です。さっきの曲は勢いがあるじゃないですか?これはノレないです(笑)それでは聴いてください、PANICSMILEで「VERTIGO」

 

カンノ:うん、さっきより全然訳が分からないですね(笑)

上野:「あれ?曲変わった?」みたいな(笑)

カンノ:組曲ですね(笑)

上野:入りの部分のピアノとか現代音楽っぽい空気があったりね。あと例えばU2だったら「VERTIGO」ってタイトルならドカーンと来るわけじゃん(笑)

カンノ:現代音楽っぽいのがあった数十秒後に泥臭いバンドサウンドですから(笑)

上野:このアルバムって、ボーカルが全部当時ドラムを叩いていた石橋英子さん。だからこのときのメンバーって結構すごくて。

カンノ:そうね。石橋さんは今、星野源のサポートメンバーで大活躍ですから。

上野:そうそう。それでギターのジェイソン・シャルトンっていう人がバークリー(音楽大学)出身っていう。そしてこの経歴が全く意味を成してない(笑)

カンノ:良いね、ふざけてるね(笑)

上野:それでたまに謎の速弾きをやるの。それが超速いの。でも意味が全然分からない(笑)

カンノ:意味が全然分からないのって良いよね。

上野:で、今日かけてる曲ってその頃のメンバーなんだよね。

カンノ:それはどれぐらい?

上野:この形式が終わったのが2009年ぐらいかな。

カンノ:じゃあ本当に自分の青春期とリンクしてるね。

上野:本当にそうね。で、PANICSMILEってアルバムをたくさん出してるんだけど、中でもすごいなと思うのはずっと自主的な活動なんだよね。自分でイベントも組むし、レコーディングも自分でやるし。

カンノ:そうね。ソニー系列がタイアップのアニメ番組のCM中にかかるわけないしね。

上野:そうね、電話が来ちゃうから(笑)

カンノ:「あれは何ですか?」って(笑)

上野:だから、自分たちのやっていることがマスに受けないことは分かった上で、それを続けるために自分の場所は自分で作っているという姿勢がすごいかっこいいと思っていて。

カンノ:そのやり方ってすごく今っぽいけど、それを昔からやられているわけだもんね。

上野:所謂DIYみたいなことだね。それに加えていろんなバンドの育成とか、そういう場の提供をしてきた人たちなんだよね。

カンノ:ライブハウスの店長をやられていた経歴とかね。

上野:そうそう。ボーカルの吉田さんは前まで秋葉原GOODMANというライブハウスの店長をやっていて、今は福岡のUTEROっていうライブハウスの店長をやってて。常に現場の若いバンドを探していて。やっぱり吉田さんが入るとライブハウスの空気が変わるらしくて。呼ぶ人たちも変わるらしくて、そのライブハウスが面白くなっていくという。

カンノ:その空気に触れたことはないんですか?

上野:吉田さんに会ったことはないんだけど、GOODMANに出たことは何回かあって、そういう面白いバンドが沢山出てましたね。だからGOODMAN出たときは感動しましたね。色んな変なバンドがいるから(笑)

カンノ:キワモノたちが(笑)

上野:言っちゃうと、キワモノのようなバンドって出来る場所があまりないからさ。そういうったバックアップを現場でやっていたのはかっこいいなと思いますね。で、この体制が今までのメンバーの中でも黄金期と言われていて。その体制での最後のアルバムが『A Girl Supernova』なんだけど、この頃カンノと一緒にライブ行ってなかったっけ?

カンノ:O-nestだよね?

上野:そうそう、『exPoP‼!!』というイベントで。で、初めて生で見て、生で見ても分からなかった!

カンノ:そうね、ぽかーんとしてたかも(笑)

上野:そんな曲ですね。でもかっこいいですよ。アルバム表題曲です。PANICSMILEで「A Girl Supernova」

上野:これが2枚前のアルバムかな。で、去年に最新作も出ています。

上野:そしてこれは僕の夢だったんですが、ラジオを使ってPANICSMILEについて語ることができました!今、個人的な何かを達成した気分ですね(笑)

カンノ:良いな、ラジオ野望があるのは良いよ(笑)どんどん叶えていってほしいですね(笑)熱のある放送をしていきましょう。

上野:ありがとうございます(笑)最後もPANICSMILEをかけたいのですが、「FREEDOM IS THIS」という曲です。「早く自由になりたいね」ってことで(笑)