OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。ここでは毎週の特集を文字起こしという形で記載します。今回は第20回の8月23日放送分、身内音楽収集家・数の子ミュージックメイトさんをゲストに迎えて「ブックオフ・ハードオフ特集④」をお送りします。
上野:数の子さんが身内音楽というジャンルにどういうきっかけでハマっていったのかという話を聞いたときに、音質の話になったんですね。音質が粗くて生っぽい空気のものが好きというのを探していったら身内音楽に辿り着いたという。
数の子:中学→高校→大学とこういう経緯で身内音楽にハマっていく土壌が出来ていった話ですね。
上野:その上で身内音楽にハマっていくきっかけの音質の曲を選んでいただきました。
カンノ:2曲で1分強ですね、まさに風のように過ぎていきました(笑)
数の子:聴いて分かる人は分かるんですが、これはビートルズの「Blackbird」のオマージュです。
数の子:これはよく聴くと、虫の声とか焚き火の音とかが聴こえてて。これは河口湖にあったスタジオでユニコーンが合宿のように録音しているときに、スタジオの外で焚き火とかしながらアコギで一発録りした曲らしくて。スタジオだと無音で録音だから変な音とかはしないんだけど、そういう環境音まで入れて録っているところにグッと来ました。あとアコースティックギター1本でも歌心がある感じとかね。このあと身内音楽もかけますが、合唱とか学校の音楽室にあるような楽器でしか演奏をしないから、アコースティック感とか、アンプラグド感が全体的にあって。
上野:「アンプラグド感」っていうか、「アンプラグド」ですよ(笑)
カンノ:ちょっとMTV風に言いたいだけじゃないですか(笑)
数の子:身内音楽はクラプトンとかニルヴァーナも一緒だから(笑)
カンノ:まぁでも、ちゃんとした環境への反動みたいな形で録っている可能性はありますよね。
上野:NITROから始まったブックオフ・ハードオフ遍歴がどこまで行くのかという話なんですが、ここからは身内音楽をかけますよ。それでは曲紹介をお願いします。
数の子:ではまず、僕の中学の卒業記念CDから全校生徒で「心の中にきらめいて」です。
数の子:今回唯一ブックオフで買ってないCDです(笑)俺も当然歌ってます(笑)
上野:「俺が歌って俺がもらったCD」(笑)
カンノ:まずは自分の身を削るところから(笑)しかも、それを数の子さんの出身地である水戸とは全く関係ない、千葉県市川市浦安市のコミュニティFMでかけている(笑)
上野:自分で歌ってもらったCDをラジオでかけている(笑)そんな人他にいないよ(笑)
カンノ:ド変態ですね(笑)
上野:でも、そのCDを取ってあるのがすごいですよね。
数の子:こういう学校で作られた卒業記念のCDとかを集めているわけなんですが、結局俺がそういったCDを持っているということは、もともと持っていた人は売ったり捨てたりしているんだよ。で、多分基本は捨てるんだよね。普通は売れないし。
カンノ:なんか大量にCDを売るときに間違って学校のCDが入っちゃってて、それが通過しちゃうパターンってありますよね。
数の子:そうそう。例えば部屋のCD整理しようって思ってまとめて売りに出したりするじゃん。DEENとかL⇔Rとかと一緒に(笑)
数の子:大事な点として、ブックオフやハードオフは基本非売品って買わないんです。原則として。なぜかと言うと、こういう学校のCDって、その年度の生徒は300人とかいるわけ。その人たちのそれを買い取り出しちゃったら、すごい量買い取ることになっちゃうんだよね。だから買い取らないで破棄なの。
カンノ:昔より今のほうが厳しそうですね。
数の子:でも昔も今もゆるい店員はいて、その人が買い取っちゃって、品出しもされて、というものを俺は集めてるの(笑)
上野:針の穴を通すみたいな話ですね(笑)
カンノ:SASUKEの100人がどんどん脱落して、最後の1人が完全制覇した、その1人が売り物になっている身内音楽CDなんですね(笑)
数の子:身内音楽を1つのジャンルと捉えるなら、これが一番多いよ。だってその学校だけで1年間で300~400枚ぐらいできるんだよ。例えば全国に学校が2万校あったとして、その内半分の1万校がCDを作っていたら、それだけで400万枚CDが作られてるんだよ。
上野:ベストセラーだ(笑)
数の子:プラチナ超えちゃってるよ(笑)だから日本中にものすごい量あるはずなんだけど、基本は捨てられているか、家の押入れの奥に入ったままかなんだよ。
上野:数はたくさんあるけど、集めるのがどれだけ大変かというのは分かりますね。
カンノ:ブックオフやハードオフが先ほどおっしゃっていたデータ化されたことによって、より見つけにくくなっているということですよね。
数の子:相当な数が門前払いされてるね。
上野:このCDが並んでいるってつまり、店側からすると単純なミスや不手際ですもんね(笑)
数の子:そうそう。これがたまにあるの。ぶつかり稽古中にCDを見つけるじゃん。それでレジに持っていくと、「あっ…!」みたいな顔されるの(笑)
カンノ:「やってもうた…!」(笑)
数の子:それで止められることはないんだけど、「間違ったCD置いてたな…」という顔をされることはたまにあるね。
カンノ:売り物として置いちゃってるますもんね(笑)
数の子:売り物として値段付けちゃったものを、「これはやっぱり…」って言われることはないね。その人が買うって言ってるからね。それはその場の人間の裁量で売ってると思うね。「これは売れません」という店員さんに出会ったことはないね。
カンノ:さすがにそんな猛者店員はいないんですね。
数の子:そんなことを言われた日には、俺は暴れるよ(笑)すげぇ、いちゃもんつけるよ(笑)
カンノ:破門されますよ(笑)
『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!