OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。ここでは毎週の特集を文字起こしという形で記載します。今回は第42回の1月24日放送分、「成り上がりカバー特集~後編~」をお送りします。前編は下記リンクから。
カンノ:優里さんは元々バンドをやっていて解散をしました。それでカバー動画で火がつき始めて、マイファスのカバーで本人と一緒に歌いドカーンと売れていくという流れです。「じゃあ何でオリジナルじゃダメだったのか?」ということです。これを僕なりに考えてみました。音楽って、すごく情報多くない?ボーカル、バックトラック、歌詞の内容、展開っていうのが大まかにあるじゃないですか。それが3~4分に詰まっていますよね。
上野:まぁ、そうだよね。
カンノ:最近多くないですか?「音楽って聴くの疲れる」っていう言葉。あなたは実際どう?音楽聴くの疲れた?
上野:えっと、疲れるね(笑)
カンノ:でしょ!音楽って短い間にすごく詰め込まれているものだと思うんです。
上野:詰め込まれてるよね。
カンノ:そういうときにカバーってすごく良いんですよ。初めて知る情報が幾分か減ってるんです。
上野:なるほどね!
カンノ:どういう曲かは予め知ってると。どういう展開で、どういう歌詞かはあまりに変えない限りは一緒だと。アレンジの変化は多少あるでしょう。そうなると人はカバーで何を聴くのか。やっぱり声じゃないかなと。
上野:声はデカいね。
カンノ:それで優里さんの声ですよ。僕は優里さんの声はかなりスタジアムロックっぽい声をしているんじゃないかなと思うんです。
上野:確かに、ハードめなバンドでも映えそうな感じがする。
カンノ:そういう声の人がアコースティックで「ドライフラワー」みたいな失恋の歌を歌うということが大きいのかなって思うんですよね。例えば他にもyamaさんという人がいますね。この人も元々はボカロPからのカバーでYouTubeで再生回数を集めて、「春を告げる」でドカーンと売れた人です。
カンノ:この人の初のメディア出演が『報道ステーション』ですよ!マジですげえよ!
上野:それはそれでおかしいけどね(笑)
カンノ:それぐらい注目を集めているyamaさんですが、この人もカバーから来てますから。それでこの人の声は超中性的なんですよ。ずっと男か女か分からないって言われてましたから。
上野:なるほどね。新しいものは別にリスナーは欲してないんだよね。ハッピーエンドになることが分かっている映画を見たい気持ちなんだね。
カンノ:それをより声の良い語り部がやるってことだよね。
上野:より上手い演技で見たいとかね。
カンノ:だから本当に「イケボ」って大事なんですよ(笑)
上野:「イケボ」は大事だね~。
カンノ:だからカバーは落語でいう「まくら」ですよ。漫才だと「つかみ」ですね。それを見せたうえで、オリジナル曲という「本ネタ」に入るってことですよ。そういうことで大ヒットした優里さんの曲を聴きましょう。
上野:優里さんの「本ネタ」ね(笑)
カンノ:そうです(笑)お聴きください、優里で「かくれんぼ」
カンノ:これが「かくれんぼ旋風」を起こした「かくれんぼ」ですよ(笑)
上野:「かくれんぼ旋風」(笑)
カンノ:この特集をやろうと思って色々調べてたんですが、優里さんが「かくれんぼ」で売れたことを「かくれんぼ旋風」っていうらしいですよ(笑)「かくれんぼ旋風」っていう言葉を使う10代の女子、いないよね?(笑)
上野:「かくれんぼ旋風」って言葉、絶妙にダサいよね(笑)
カンノ:だって旋風が起きちゃったら、かくれんぼしている人たち皆出てきちゃうでしょ?(笑)
上野:竜巻みたいなのが出てきちゃって(笑)
カンノ:遊んでいる場合ではない(笑)まぁ、そんな話はどうでもいいんですが(笑)この曲も情報が結構削がれている気がして。ようは失恋をかくれんぼに例えているわけじゃないですか。「もういいかい」の返事がないみたいな。この分かりやすさってもう身体に染みてるじゃん。
上野:「かくれんぼ」っていう遊びも知ってるし。
カンノ:「かくれんぼ」ってタイトルでこういう曲調ならどう来るかとか。
上野:それはもう分かるよね。
カンノ:やっぱり「あるある」とか「共感」って新しい情報じゃないから分かりやすいんだよね。身体が感覚的に反応できる歌っていうかね。「カバー」とか「あるある」とか「共感」って。
上野:期待通りに行くってことだよね。
カンノ:そうそう。むしろ裏切っちゃダメだから(笑)その賜物が「かくれんぼ旋風」です(笑)
上野:俺、「かくれんぼ旋風」があるならもっといろんな旋風があっても良いと思うんだけど(笑)
カンノ:確かにね。「香水旋風」があっても良いしね(笑)「夜に駆ける旋風」でも良いですよ。
上野「香水旋風」が起きちゃうと、香水で洪水が起きちゃうね(笑)
カンノ:上手いことを言う合戦じゃないんだよ(笑)
カンノ:ということでカバーがヒットする秘訣みたいなものを自分なりに探ってみたわけですが、最後にyamaさんの曲を紹介したいなと思います。YouTubeでボカロPのカバーという下積みを経て、「春を告げる」でドカーンと売れました。そしてメディア初出演が『報道ステーション』。あと「THE FIRST TAKE」の出方も上手い!
カンノ:で、「皆が知ってる曲のカバーはないかな?」と探したんですが、1曲やってました。加藤ミリヤをやってます!もうさ、本当俺たちのためにありがとうだよ!!
上野:このラジオでは「カバー歌手としての加藤ミリヤ」を紹介したのに、すぐに「加藤ミリヤのカバーをyamaがやっている」ってなるのね(笑)
カンノ:それで歌っているのが、清水翔太さんと一緒に歌った「Love Forever」です。で、この曲、yamaさんと瑛人でやってます!
上野:これは俺が俄然ノッてきたよ!
カンノ:これは俺たちのラジオ、持ってるぞ!!俺たちは全員に目付けてきたから!!全員怪しいなと思ってたんだよ(笑)そうしたら一気に3人集まりましたね!
カンノ:ということでこの曲をかけざるを得ませんね(笑)お聴きください、瑛人×yamaで「Love Forever」
『Radio OK?NO!!』は毎週日曜23:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の放送は2月7日(日)「イントロ BUMP or RAD!?」です。お楽しみに!