宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はサブスクにほとんど楽曲がないバンド・54-71を周辺ミュージシャンの楽曲を流しながら語る「54-71が流れない54-71」特集(前編)を掲載します。
Radio OK?NO!! Podcast #046「54-71が流れない54-71」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!
上野:今日は僕が好きなバンドについて喋っていく回です。54-71というバンドがいます。
カンノ:いましたね。過去形ですよね。
上野:そうですね。2009年に活動休止かな。
カンノ:先週の「2004年」特集に引き続き、あの頃のあなたに捧げる系特集ですね(笑)
上野:どこかにいるであろうあなたね(笑)
上野:というわけで「54-71」特集をしていきたいんですが、まずはこの人たちが有名になるきっかけとなったアーティストの楽曲を紹介します。ZAZEN BOYSで「サイボーグのオバケ」
上野:なぜこれを流したのかですが、54-71ってそもそもどういうバンドかといいますと、かなり音がスカスカな4人組のバンドなんですよ。ただ音の1発1発がものすごく重くて、しかもリズムがハイパーにタイト。だから売れたりメジャーに行くようなバンドじゃないんですよ。でもインディーズでアルバムを出したあとに、当時NUMBER GIRLの向井秀徳がこのバンドのことをフックアップして、かなり有名にしていき、メジャーデビューするんですよ。
カンノ:なるほど、「54-71めっちゃかっこいい」とか言って。
上野:そうそう。「今もっとも対バンしたいバンドだ」みたいなことを言って。それでメジャーでアルバムを2枚出して。それで当時を振り返ったインタビューで「俺たちがメジャーに行けたのは向井が騒いだだけだから」みたいな(笑)
カンノ:「俺たちは関係ないよ」みたいなスタンスだね(笑)そんなもんだよね!
上野:そうそう(笑)で、フックアップするくらい54-71が好きだった向井は、54-71と一緒に作った音源というのもあって、じつはそれが一番最初のZAZEN BOYS名義の音源なんですよね。
カンノ:そうなんだよね。NUMBER GIRLを解散してから向井秀徳が最初に作った音源が54-71のメンバーと一緒に作った音源なんだよね。
上野:そうそう。54-71と向井秀徳でhalという女性シンガーのプロデュースをしています。それをお聴きください、halで「六階の少女」
カンノ:これは懐かしい!
上野:これは当時聴いてたね。
カンノ:こういう特集をしない限り向井と54-71のメンバーでZAZEN BOYSをやっていたことも思い出さないし、halというシンガーがいたことも思い出さないよ。こういうことは定期的に言わなきゃダメだ。
上野:halは普通に超好きだったんだよね。言っておくけど、こんな感じの曲はこの曲だけですから(笑)
カンノ:これ今聴くとめちゃくちゃNUMBER GILRだな~。
上野:めちゃくちゃナンバガだよね。
カンノ:54-71らしさというよりは向井秀徳の我が出てるよね。歌ってる人が違うだけだよね。
上野:だから54-71ってZAZEN BOYSの結成のきっかけになってるんだよね。で、向井がZAZEN BOYSという名前で自分のバンドを組んでいいかということを54-71のメンバーに聞いて筋を通したという話もあるみたいです。
カンノ:そして今のところ54-71の曲が流れてないですね。
上野:まあまあ…
カンノ:今のところ「初期ZAZEN BOYS」特集ですから(笑)
上野:今日は「54-71」特集ですから(笑)ここでメンバーをおさらいしましょう。一番有名なのはドラムのBOBOさんかな。いろんなところでドラム叩いてますからね。
カンノ:笑い飯の西田さんに似てるってことで一時期バズってましたね(笑)
上野:じつは音楽をやっているのはドラムのBOBOさんだけなんですよね。ボーカルだったBingoさんとベースだったLeaderでVICE Japanの立ち上げをやりました。VICEという映像メディアの取締役とヘッドオブコンテンツという(笑)クリエイティブを握る人と会社を経営する人っていう(笑)
カンノ:すごい話だなぁ…(笑)
上野:バンドとしてはアルバムを7枚出していて、一番最後のアルバムが54-71とKOOL KEITHというラッパーと一緒に作ったものなんですね。ではここでKOOL KEITHの曲を聴いていただこうかと。
カンノ:あれ?(笑)
上野:KOOL KEITHが所属するULTRAMAGNETIC MC'Sで「Poppa Large」
カンノ:っていうか54-71単体じゃなくてKOOL KEITHと一緒に作ったアルバムがラストなんだね。
上野:そう、それが54-71のキャリアとしては最後のアルバム。2009年ですね。で、このころになるとドラムのBOBOさんがいろんなところでドラムを叩き始めている段階なので、多忙すぎてKOOL KEITHと一緒に作ったアルバムには参加してません。
カンノ:不参加なんだ。別の人がドラムやってるの?
上野:いや、もう半分打ち込みなんだよ。ドラムの部分だけトラックになってるとか。だからキャリアのなかでは毛色が全然違うアルバムが最後に出たの。
カンノ:仕方なく感があるね。
上野:だから活動休止の大きな一因としてはBOBOさんが多忙になったことは挙げられるのかなと思いますね。
『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。