宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はサブスクにほとんど楽曲がないバンド・54-71を周辺ミュージシャンの楽曲を流しながら語る「54-71が流れない54-71」特集(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。
Radio OK?NO!! Podcast #046「54-71が流れない54-71」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!
上野:54-71のベースのLeaderは自分に対してもバンドに対してもストイックな人で、1日8時間山にこもって練習するとかね(笑)
カンノ:精神論も入ってくるね。
上野:あとほかのバンドのプロデュースもやったことがあって、nhhmbaseというバンドの最初のアルバムのプロデュースをしています。
カンノ:nhhmbaseも変拍子を駆使したバンドで54-71とリンクする部分はあるよね。こちらもかなりストイック系なバンドですよね。
上野:集中力がかなり必要なバンドなんだけど、実際にその『波紋クロス』というアルバムのインタビューで語ってるんですけど、Leaderはやっぱりかなり厳しくて、録音中に演奏をミスったりしたら「もう1回やり直したいです」とか言うじゃん。それに対して「やり直しとか100年早いから」って(笑)「全部1発で録れ」って言われて(笑)
カンノ:怖いな~(笑)
上野:あと自分の録音終わったら休憩したいじゃないですか。「椅子に座るのも100年早い」と(笑)それで床に正座させられたり(笑)これらは実際にインタビューで語ってることですからね(笑)だからクオリティに対してすごく厳しいんですよね。それで上下関係にもかなり厳しいと。そんなLeaderが仲がいいミュージシャン、それはthe band apartのベースの原さんなんです。
カンノ:めちゃくちゃ大きい人ね。
上野:だからめちゃくちゃ大きい怖い2人組なの(笑)で、VICE JapanのコンテンツでLeaderと原さんが一緒に東京の下町の普段食えないゲテモノ系の店に行って2人で食う動画とかありました(笑)
上野:ではここで仲のいい原さんの所属するthe band apartの曲を聴きましょう。
カンノ:今日は54-71全然流れないんだな(笑)
上野:それではお聴きください、the band apartで「coral reef」
カンノ:バンアパと54-71って音楽性は全然違うと思うんですよ。でも怖さは共通するよね。たとえば今のバンアパって原さんがいろんなYouTubeに出て喋ったりしてキャッチーになってる気がするの。でも昔のバンアパってたとえばボーカルの荒井さんは昔はもっとラガーマンみたいな風情で髪型も角刈りみたいだったじゃん(笑)それで夏フェスとかの映像を見るとピッチピチのTシャツを着てたりするじゃん(笑)で、超爽やかな歌を歌ってるの(笑)
上野:あとギターのカッティングが超うまい(笑)
カンノ:当時のバンアパのPVって遠くから撮ってたりして匿名性があったと思うの。でも匿名性はあるのにみんな身体は超デケえ(笑)マジで意味がわからなかったんだよね。あの意味のわからなさから来る不気味さ、怖さ。それがちょっとユーモアにもなっている。そういう塩梅が54-71と通ずるところがあるよね。
上野:うまくつなげてくれてありがとう(笑)
カンノ:でもあの2組は何を考えてるかさっぱりわからない怖さはあったよ。
上野:それはわかる。
カンノ:ちょっとでも間違ったことを言ったらとんでもないことされそうじゃん(笑)
上野:それでいうと、54-71ってライブパフォーマンスがかなり独特なバンドで、ボーカルのBingoさんが歌いながらグネグネ踊ってステージの端から端まで練り歩いたりして。
カンノ:あとおばちゃんの服を売ってるようなブティックで衣装を買って着てたよね(笑)
上野:その上に全身にローションをつけてヌメヌメにしてね(笑)それをバンドの後半の時期でやってましたね。
カンノ:やっぱり不気味とユーモアとなに考えてるかわからない感じ。
上野:the band apartも当時一緒にライブをやったりして盟友みたいなバンドなんですけど。それで一時期よく対バンしたバンドでMO’SOME TONEBENDERというのがいます。このバンドは僕は大好きなんですが、一時期ずっと一緒に対バンで回っていたそうです。おそらくその縁から、54-71の元ギターの人とモーサムのドラムの藤田さんと一緒にバンドをやっていたみたいです。ちなみにその元ギターの人の名前はScum Grinder(スカムグラインダー)さんといいます(笑)
カンノ:個人名ですよね?(笑)
上野:個人名です、Scum Grinder(スカムグラインダー)さんです(笑)ではここでMO’SOME TONEBENDERの曲を聴いてもらいましょう(笑)MO’SOME TONEBENDERで「Have you ever seen the stars?」
上野:モーサムは本当かっこいいよね。
カンノ:上野君は本当モーサム好きだよね。
上野:この曲は高校の文化祭で演奏しました(笑)っていうことで「54-71」特集もそろそろおしまいに近付いてきました(笑)
カンノ:1回も流さなかった(笑)
上野:なぜここまで54-71楽曲を流せていないかというと、サブスクにほとんどないんです!
カンノ:残念!サブスクにないミュージシャンを特集するときは周辺ミュージシャンを流していきます(笑)サブスクにあるのはラストアルバムだけなんだよね。
上野:そうなの。だから「54-71」特集をやる場合はラストアルバムを曲順に流し続けるしかない(笑)
カンノ:じつは上野君はそのラストアルバムのリリースイベントへ行ってるんだよね。
上野:そうですね。渋谷のO-nestでライブがあって。あのとき僕は高校生だったんです。そのときにタワレコが発行していた『Bounce』という雑誌でこのアルバムのインタビューが載ってて、その読者プレゼントに応募したら当たったんです。
カンノ:おぉ!プレゼントはなんだったの?
上野:それは実際にLeaderがツアーで使ったベースをプレゼントっていう(笑)
カンノ:おぉ!すごい!
上野:それで当たって嬉しかったんだけど、2ヶ月くらい待っても来なくて。それで勇気をふり絞ってメールで「こういうの当たるのが初めてでどれくらい待てば来るのでしょうか?」みたいな文面を送ったの(笑)
カンノ:良い話だな~(笑)個人史だな~(笑)
上野:それを54-71サイドに送ったら事務所から連絡あって「お待たせしてすみません。〇〇日までに届けます。それでお待たせして申し訳ないのでリリースパーティー無料で入っていいですよ」って文章をもらって。
カンノ:おぉ~!
上野:インビテーションをもらったので行きました。それでそのときはほとんどライブハウスに行くのも初めてで、舞い上がってしまって。高校の制服の学ランを着て「いってきます」と言って家を出てそのまま高校に行かずに渋谷に行って一日ウロウロしてました(笑)
カンノ:アハハハハッ!
上野:ライブのスタートなんて夜7時とか8時なんだよ。
カンノ:午前中には着いちゃうからね(笑)
上野:それで渋谷を練り歩き続けてヘトヘトになっちゃって(笑)
カンノ:それは良い話だ!
上野:っていうくらい大好きなバンドだったんですよ。まだ家にLeaderのベースはありますから。
カンノ:最高!
上野:それでベースが届いたのがクリスマスイブの日で、メンバーが実際に家に来ました(笑)
カンノ:アハハハハッ!
上野:それで母親がものすごく怪訝な顔をしていて(笑)「息子さんにプレゼントがあって、と言ってるんだけどあの人たちは誰?」って(笑)
カンノ:だって怖いしデカいからね(笑)
上野:だから本当は54-71の曲を流しながら話したかったんですがね。
カンノ:プレゼントが届くのも遅ければ、サブスクで聴けるのも遅い!
上野:っていうか今後もサブスクでは聴けない!ということでこの気持ちだけ伝えられたらなと思います。最後は演奏で54-71が参加しているシンガーの曲を聴いてお別れです。Fayrayで「Tiny Dancer」
(↑上野が実際に54-71のメンバーからもらったベースはこちら!)
『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。