宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は今年の下半期のカバーソングをクイズ形式で振り返る「2022年下半期カバーソング」特集の文字起こし(前編)を掲載します。
Radio OK?NO!! Podcast #067「2022年下半期カバーソング」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!
カンノ:師走です。
上野:年の瀬ですね。
カンノ:2022年もあっという間に過ぎてしまいました。なので今年の振り返り企画ですね。今年の振り返りは今年のうちに。
上野:今年の汚れ、今年のうちにみたいな。
カンノ:この番組『Radio OK?NO!!』はカバー番組なので、上半期もやりましたが、半年ごとにそのときのカバー曲を振り返る企画をやりたいなと思います。今年の上半期は選曲がわりと渋かったんですよ。
カンノ:それに対して今年の下半期のカバーソングはヤバいですね。カバーレジェンドがたくさんリリースしているんですよ。カバーアベンジャーズ。
上野:カバーアベンジャーズですか(笑)
カンノ:これはすごいです。もっと言うと11月のリリースが半端ないですね。
上野:11月に固まってるんですね。
カンノ:なんでしょう?この時期までにリリースしないといけない契約とかなの?
上野:今年のうちに1枚カバーアルバムを出す契約をしている可能性(笑)
カンノ:そう感じるくらいカバーアルバムがドドドとリリースされた11月です。なので今回の選曲はほぼ11月リリースのアルバムやEPからにはなるのですが、今回は「2022年下半期カバーソング」特集と題しまして、カバー曲を流すので誰が歌っているのかを当ててください。
上野:結局クイズかよ…。
カンノ:じゃあやりましょう。まずはこちらをお聴きください、「フライディ・チャイナタウン(English ver.)」です。
(試聴)
カンノ:こちらは10月26日に配信されましたね。「フライディ・チャイナタウン」は泰葉さんが原曲ですね。
カンノ:この曲をシティポップに入れるかどうかはちょっと議論が分かれるところかと思いますが、海外で爆ウケしていると。その流れからこの曲も最近はカバーされがちですね。そのなかでこの人はEnglish ver.としてカバーしています。どうですか?
上野:う~ん、ピンと来てないですね…。
カンノ:わざわざEnglish ver.にしていますね。
上野:English ver.をやりそうな日本の人ってことですよね。English ver.をやりそうな日本の人…?誰なんだろう…?
カンノ:この番組でめちゃくちゃカバー曲を流してきたじゃん。そのなかで「English ver.と言ったらこの人」っていうのってありましたっけ?「この番組と言ったらこの人」っていうのはあるんですけど(笑)
カンノ:あっ?Sotte Bosseさん?
上野:Sotte Bosseの時期もあったけどさ(笑)
カンノ:さぁ、答えは?
上野:カバーの女王ですか…?
カンノ:う~ん、言うなれば次の女王かな。
上野:ということは”あの人”じゃないのか。
カンノ:ちなみに上野君が思ってる”あの人”は次に流します(笑)
上野:アハハハハッ!
カンノ:まぁ、カバーアベンジャーズですからね。
上野:ちょっとごめんなさい、わかりません。
カンノ:正解はBENIさん!
カンノ:BENIさんの「フライディ・チャイナタウン(English ver.)」でした。
カンノ:声とかそんな感じだったでしょ?
上野:言われてみればそうでしたね。
カンノ:これは8月に日本語バージョンを出してて、10月に英語バージョンを出してるという。
カンノ:そしてBENIさんは「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」も日本語バージョンと英語バージョンをリリースしています。
上野:英語バージョン!?これはすごそうですね。
カンノ:これも若干シティ感のあるアレンジですね。今年はBENIさんがカバーで攻めたことをしてきてますね。そもそもカバーっていう狭い世界だったはずのところが広く解釈されたうえで、BENIさんがまだ誰もやっていないことをしている印象でしょうかね。
上野:なるほどね。
カンノ:ということでこの「フライディ・チャイナタウン」、もう一人カバーしています。えっと、これはクイズにしないでいいね!
上野:そうですね(笑)
カンノ:Jさんが歌ってますので(笑)
上野:MayのJがね(笑)
カンノ:ということでお聴きください、May J.で「フライディ・チャイナタウン」
上野:これはイイネ!
カンノ:「イッツソ~!!」
上野:歌いながら天に手を突き上げてますね(笑)
カンノ:こちらはカバーアルバム『Bittersweet Song Covers』に収録されています。11月9日リリースのアルバムです。
上野:やっぱり女王はパワーが違うね。
カンノ:BENIさんの「フライディ・チャイナタウン」はシティポップの文脈でオシャレなアレンジで歌ってて、自分でそれはわかってやってると思うの。あと音楽的に面白いことをしようとする野心とかが伺えるんだけど、May J.さんは単に「私の歌のうまさを聴いてほしい」という「フライディ・チャイナタウン」だよね。
上野:やっぱりシンプルに歌がバカ上手いっていう(笑)
カンノ:リスナーをフライさせるのはMay J.さんだね(笑)
上野:オシャレなアレンジとかではやらない!
カンノ:イントロの歪んだギターはなんですか?(笑)
上野:それで歌がただただバカ上手いっていう(笑)これは最高でした。
カンノ:ちなみに今回リリースされたカバーアルバム『Bittersweet Song Covers』なんですが、2016年にMay J.さんは『Sweet Song Covers』というカバーアルバムもリリースしているんですが、「Ride On Time」「木綿のハンカチーフ」「異邦人」「初恋」「想い出がいっぱい」の5曲が被ってます。
上野:被ってるってどういうこと?
カンノ:同じ曲が入ってます。
上野:えっ…!?
上野:これは大変ですね…!そんな技ある?聞いたことないよ!
カンノ:カバーアルバム内に別のカバーアルバムの既発曲が入るというパターンは僕も初めて見ましたね。
上野:その技、マジでまだ誰も使ってないんじゃないの?
カンノ:これを技として認めるかどうかですね。
上野:審議ですね。
カンノ:まぁ、歌がうまいからいいです(笑)では続いて、ガッツリとシティポップのカバーを聴きましょうか。誰が歌っているのかお答えくださいね。「プラスティック・ラブ feat. Kan Sano」です。
(試聴)
カンノ:聴いてるときずっと悩んでましたね。
上野:「誰だっけ~?」ってね。
カンノ:その横で僕がずっとその人のモノマネをしていました。
上野:ずっと鍵盤を弾きながら顔で歌うタイプのモノマネをしています(笑)
カンノ:全然伝わらないことを逆手にずっとモノマネをしていました(笑)さぁ、わかりましたか?
上野:この人はさかいゆうさんですか?
カンノ:正解です!
上野:やった~!
カンノ:さかいゆう feat. Kan Sanoの「プラスティック・ラブ」でした。
カンノ:さかいゆうさんは11月30日に『CITY POP LOVERS』というカバーアルバムをさかいゆう&origami PRODACTIONS名義でリリースしました。
カンノ:origami PRODACTIONSはmabanuaとかOvallとかKan Sanoなどが所属するクルーですね。現代のシティポップっぽいものをかなり牽引している人たちじゃないでしょうかね。僕らはずっとシティポップのカバーに関しては警鐘を鳴らし続けていましたね。このタイミングでシティポップをカバーする人にはちゃんと注目しようと言いましたね。稼ぐってこういうことだから。
上野:メイクマネーですか(笑)
カンノ:ブームが来ていることがわかったうえで、ブームをやるんですから。それをやっちゃうくらい余裕がないんです(笑)
上野:このタイミングでシティポップのカバーアルバムを出すというのはヒップホップでいうハスリングっていうことですね(笑)
カンノ:そうですね。
上野:ほかにはどういう曲が入ってますか?
カンノ:「真夜中のドア」「Sparcle」というストレートなところから、「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」もカバーしてますね。
上野:「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」もシティポップの文脈のなかに入れ込んでるんだね。たしかにこの人のカバーは今後も要チェックかもしれないな(笑)