宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は先日の解散ライブを見に行った興奮冷めやらぬままにNUMBER GIRLの思い出を語った「NUMBER GIRL」特集の文字起こし(前編)を掲載します。
Radio OK?NO!! Podcast #069「NUMBER GIRL」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!
カンノ:今年の振り返り系は前回まででやり切りましたね。自分たちの好きな曲を一切流さずに…、いや、好きですよ(笑)
上野:「興味のある」という意味での好きね(笑)
カンノ:interestingな曲に賞をつけてお送りしましたね。
カンノ:そして今年のラストは自分たちがただ好きな曲を流す回をやりたいなと思います。
上野:締めくくりはそれでいきましょう。
カンノ:ナンバーガール。
上野:シンプル(笑)
カンノ:今回の特集の名前は「NUMBER GIRL」特集です(笑)
上野:各所で山ほどやられている特集ですね(笑)
カンノ:12月11日にNUMBER GIRLが「無常の日」というワンマンライブをもって再解散しました。そのライブ、私見に行きました!
上野:行ったんですね。
— NUMBER GIRL (@numbergirl_jp) 2022年12月11日
カンノ:前から15列目でした。
上野:羨ましい!
カンノ:田渕ひさ子側でしたね。上手側ですね。もちろんデカいスクリーンもあるんですが、ほぼ肉眼で見ました。
上野:ラストライブを肉眼で。
カンノ:いや~、3回泣いたかな。
上野:アハハハハッ!
カンノ:ライブ本編で3回泣いて、そのあと一緒に行った友達と飲み屋に入って、上野も合流して、そこでもう1回泣いて、帰りの東横線でも泣いたので、計5回泣いたかな。
上野:一緒に合流して飲んでたら泣いてるんだもん(笑)泣きすぎですよね。
カンノ:だってNUMBER GIRLを見た人生になったからね。
上野:そうだよね。羨ましい。
カンノ:上野君もナンバガは見ましたよね。
上野:僕はeastern youthのツーマンライブを見ましたね。『FUN CLUB』というイベントを日比谷野音で。
カンノ:この企画を嬉々としてやろうと思ったんだけど、いざやろうとすると「いや~」しか言えなくなっちゃうね(笑)
上野:ライブの興奮を思い出しちゃってね(笑)どうだったんですか、ラストライブは?
カンノ:NUMBER GIRLってめちゃくちゃライブ音源出してるじゃないですか。サブスクでも聴けるし。でも、この2週間くらいは聴けなかったね。
上野:逆にね。
カンノ:なんか聴いたら冷めちゃう気がしてね。あれだね、最初の解散後に知ったバンドなのにもう老害みたいな感じになってる(笑)
上野:この番組って基本音楽を茶化す姿勢なのに、いざ自分たちの好きな音楽の話になるとなにも喋れなくなるっていう(笑)
カンノ:本当に好きな子にはなにも喋れないのと一緒だね(笑)
上野:イタズラすらできない(笑)
カンノ:そして1曲目を流すタイミングを失っている(笑)ということで今日はお互い2曲ずつNUMBER GIRL楽曲を選曲しまして、その思い出について語る回をやりたいなと思います。今日はただざっくばらんにNUMBER GIRLの話をして今年を終えたいなと思います。まず1曲目に「OMOIDE IN MY HEAD」を流したいなと思います。この曲をラストライブのほぼ初っ端で演奏したんですよ。3曲目くらいかな。で、2回目来るかと思ったら来なかったんですね。ということで、「思い出にするなよ!」とのメッセージと受け取りまして、これを1曲目で聴きたいなと思います。NUMBER GIRLで「OMOIDE IN MY HEAD」
カンノ:これは曲紹介する前に説明するべきだったんですけど、今回は全曲ライブ音源です。そんな大事なことを興奮のあまり言うの忘れていました(笑)
上野:今日は落ち着いてないですね~(笑)
カンノ:あと「感傷に浸るな」とか「思い出にするなよ!」みたいなメッセージを受け取った話は、曲紹介したあとに話すべきでしたね(笑)曲を流す前に言いたいことだけ喋って、言うべきことを言い忘れました。
上野:順番を間違えまくったってことですね。
カンノ:今日は僕はそういう情緒なんですよ、今NUMBER GIRLについて喋ると。
上野:そうだね(笑)「OMOIDE IN MY HEAD」は何度も聴きましたし、高校のころ軽音楽部でカバーもしました。
カンノ:そうでしたね。ラストライブの話でいうと、最初のノイズはこの曲かな。頭の部分ね。まずそれで耳がおかしくなりました(笑)
上野:会場はどんな感じでした?
カンノ:Twittrで見る限り「めちゃくちゃ音響よかった」みたいな話はよく聞きますね。多分それは後ろのほうとか2階席、3階席とかの人たちもちゃんと聴けたっていうことだと思うんだけど、前から15列目は関係ないですから。
上野:音の良さとか関係ない(笑)
カンノ:「ドカーン!」と来るだけですから(笑)NUMBER GIRLと僕の耳が終わりました!
上野:でも良いな~!NUMBER GIRL聴いて耳終わりたいよね~!
カンノ:超最高でした。
上野:僕は野音なので、音が抜けるんだよね。野音自体も音が良い会場じゃないから、逆に「意外とNUMBER GIRL音いいな」って思っちゃうくらいだったんだよね。NUMBER GIRL聴いて翌日耳鳴りみたいな経験は羨ましいよ。
カンノ:最初は「アリーナだとどうなんだ?」とは思ったんだよ。ライブハウスは狭いから当然楽しめるのはわかってるけどさ。「アリーナでNUMBER GIRL楽しめるかな?」とは思ったんだけど、関係なかったですね。
上野:最高じゃないですか(笑)そのなかで「OMOIDE IN MY HEAD」が聴けるんだもんんな~。
カンノ:ということで「感傷に浸るな!」というメッセージを受け取りつつ、感傷に浸りたいなと思います(笑)ここからは交互に選曲した曲を聴きつつ、NUMBER GIRLの思い出話をしたいなと思います。まずは私からです。私の2曲はラストライブで印象的だった2曲を紹介します。まずはこちらお聴きください。NUMBER GIRLで「TATTOOあり」
カンノ:あんまりこういう経験をしたことなかったんですけど、音の1発の説得力とでも言いましょうか。
上野:イントロのリフとかね。
カンノ:そう。ひさ子さんのギターの頭1発目の音で「うわぁ~!」ってなっちゃった。「あ~、あ~あ~。あ~!」ってなっちゃったの。
上野:全然説明になってません(笑)大声を出しているだけです(笑)
カンノ:ほかの曲は普通に楽しく最高な気分になれたんだけど、「TATTOOあり」のひさ子さんの1発目の音で喰らっちゃったんだよね。もう完全に天を仰いで泣いてましたね(笑)「あ、もう俺ダメだ…」と思ったし、横にいた友達も「あ、カンノ、ここでダメになってる」と思ってたみたいです(笑)
上野:ひさ子さんのギターリフの音もそうだし、ソロの音もそうだし、「このギター弾きてえ!」と思わせる音だよね。
カンノ:音で説得力を感じる経験があんまりなかったからさ。持ってかれたよね。まぁ、この手の話はよくある話だけど、本当にあるんだなって思ったよね。
上野:羨ましいな。今日はずっと「羨ましいな」しか言えません(笑)
カンノ:「TATTOOあり」はライブでは結構後半に演奏した曲だから、それまでは「いつ来るかな?」とずっと思ってたんだよね。
上野:演奏しないわけないもんね。
カンノ:札幌のラストライブのときはわりと序盤に演奏した曲だからね。
上野:ライブは全何曲演奏したんだっけ?
カンノ:31曲。
上野:31曲!?
カンノ:オールタイムベストアルバムでもこんなに入らないよ。
上野:そうだね(笑)じゃあ次僕が選んだ曲です。NUMBER GIRLで「NUM-AMI-DABUTZ」
カンノ:「NUM-AMI-DABUTZ」は「これはどう捉えればいいんだろう?」って一瞬悩みつつも、やっぱりキャッチーだよね。
上野:僕はNUMBER GIRLより前に先にZAZEN BOYSを知って、そこから後追いで辿ったんだよね。
上野:だから逆にすんなりと入ったんだけどね。
カンノ:ZAZENの0枚目みたいな感じだよね、NUMBER GIRLのラストアルバム『NUM-HEAVYMETALLIC』は。
上野:とはいってもMV含め意味わからないし、「これはなんなんだ?」とは同時に思ったけどね。
カンノ:じつはNUMBER GIRLの最初の解散前にチラッと音楽チャンネルで「NUM-AMI-DABUTZ」のMVは見たことあるんだけど、小6の感性じゃあれは怖かったね(笑)キモかった!
上野:テーマパークにいるピエロって怖かったりするじゃん。あの感じで向井がずっと怖かったんだよね(笑)
カンノ:後ろのセットの顔のパーツがない顔とかね(笑)
上野:あと配色も訳わからないし。
カンノ:あと画質ね。
上野:そしてこの歌唱法もわからないしね。
カンノ:ラップなのか、歌なのか。あと途中でめちゃくちゃ叫んでるし。まともな歌箇所が一つもないよね。
上野:あとはNUMBER GIRLは全曲そうだけど、特にこの曲はギターの音が圧倒的にかっこいいですね。ラストライブではどんな感じでした?
カンノ:なんだったかな…?「若手筆頭バンド、NUM-AMI-DABUTZの登場だ!」みたいな前口上だった気がするかな(笑)
上野:再結成してからこの曲はそういう扱いだよね。
カンノ:ショーパブとか、素人モノマネ番組とかだよね。「3週目突入、NUM-AMI-DABUTZの登場だ!」みたいな。擬人化扱いだったよね。
上野:そういうMCで始まってたね。
カンノ:そういう派手感はあるよね。あのMVの配色もそうだけど、原色すごい使ってるけどくすんでる感じって、浅草とかショーパブみたいな昭和芸能界の香りを感じさせるんだよ。
上野:『NUM-HEAVYMETALLIC』は和っぽい曲が多いもんね。このアルバムはさっき「ZAZENの0枚目」みたいな話もしたけど、ほかのアルバムに比べてちょっと異質だもんね。ラストライブでも全体のセットリストに比べると演奏された曲では少な目だもんね。そんななかでも「NUM-AMI-DABUTZ」はやり続けてるよね。
『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。