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Radio OK?NO!! Podcast #069「NUMBER GIRL」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は先日の解散ライブを見に行った興奮冷めやらぬままにNUMBER GIRLの思い出を語ったNUMBER GIRL」特集の文字起こし(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #069「NUMBER GIRL」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:では続いて私の選曲の2曲目です。お聴きください、NUMBER GIRLで「日常に生きる少女」

カンノ:ラストライブを見て一番カッコよかったところは、4人がただ大きい音を出すところだったんですよ。

上野:この曲もすごいもんね。

カンノ:ただ大きい音を出す場面っていろんな曲であるじゃん。そのなかでも一番尺が長かったのはこの曲だったかな。これは一緒に行った友達とも喋ったんだけど、4人全員が大きい音を鳴らしていて、でもそれによるバンドアンサンブルって普通起こると思うんだよ。それがアンサンブルになってなくて、ただ4人が大きい音を出してるんだけど一切混ざっていない瞬間が何回かあったんだよね(笑)

上野:フフッ。

カンノ:ただ4人が大きい音を出してるだけでなにも混ざっていない訳のわからない感覚になって(笑)

上野:それすごいよね。でもそれが気持ち悪い感じでもないんでしょ?

カンノ:っていうか「めちゃくちゃNUMBER GIRLを見てるぞ!」っていう感覚だったかな。

上野:あ~。「これこそNUMBER GIRLだ!」っていうことね。

カンノ:ただ4人が大きい音を出す、それでいい。

上野:面白いな~。

カンノ:その尺が一番長かったのが「日常に生きる少女」だったと思います。多分、どのライブ音源やライブ映像に収録されているものよりも一番長いんじゃないかな、あのノイズパートは。で、そのあとに向井がすごくテンションを落としたギターを弾くじゃん。で、これが向井秀徳の表現の巧みさというか、「曲から情景をどう伝えるか?」っていう話だと思うんだけど、この向井のギターだけになるパートでこのあとに「寒い日にコートを着る人は多い」という歌詞になっていくんだけど、もう頭がバグってるからそのときに急に「このあと、なんか冬のことについて歌う気がする」って思ったんだよね。

上野:それは全員知ってるんだけどね(笑)

カンノ:多分、向井さんが冬のことについて歌う場面がすごい好きなんだよね。ZAZENで「WHISEY&UNUBORE」っていう曲が あるじゃないですか。あの曲からすごく冬感を感じたりするのよ。

カンノ:ライブだと向井さんとカシオマンがギターで音階をなぞりながらハモったりするじゃん。そういうのを終えた後の冬感とか。「日常に生きる少女」だと4人で大きい音でバーンと長尺鳴らし終えた後の向井さんのギターから感じる冬感とか。

上野:冷たい感じね。

カンノ:そしてコートを着込んで歩く人の情景。歌詞として言葉が出る前からその風景を感じ取れること、それは作詞をする者にとって、その感覚はどうやったら掴めるものなのか?そういうことを思いましたね。まぁ、この曲におけるライブでのハイライトはめちゃくちゃ身体が伸びる人形ですよね(笑)

上野:なんか見ましたよ、それ(笑)

カンノ:あれで遊んでるんだよ(笑)

カンノ:でもそういうことで遊び切ったあとに、あの冬感を感じるギターの音を聴くと「寒い…」っていう感覚。僕、もともとパーカー着てたんですよ。まぁ、椅子もあるしライブハウスみたいな暴れ方もできないし、ゆっくり見ることになるだろうと思ったんだけど、4~5曲目くらいでパーカーを脱いでTシャツ1枚になってたんですよ(笑)で、「日常に生きる少女」のときに「あっ、寒いかも。冬。Tシャツ1枚だ」って気が付いて(笑)体感と曲と脳内での解釈とかが全て合致した音楽体験って今後もそうそうないだろうなと思ったんですよね。

上野:今日はずっと羨ましいな~(笑)

カンノ:「曲だけ楽しい」とかそんなもんじゃないんだよね。もっと立体的に楽しかったんだよね。たとえば音楽を聴いてるのに、それが味覚で感じる場合とか匂いで感じる場合とかあると思うんだよね。僕はそのときは温度感でしたね。

上野:では次、僕の選んだ曲です。NUMBER GIRLで「水色革命」

上野:この曲は初期楽曲ですけど、メジャーデビュー以降はいわゆる向井さん用語で言うところの「キワキワ」なバンドになっていくと思うんだけど、それ以前のちょっと甘酸っぱい感じみたいな。言葉として合ってるかわからないけど、いわゆるギターポップ的な青さがすごいある曲で僕は大好きなんですけど。この曲って再結成しなかったら演奏してなさそうだよね。基本的には自分のセットリストから外すよね。それを再結成してからのライブは大体演奏してるんじゃないかな。それが個人的にすごく嬉しくて。

カンノ:昔のNUMBER GIRLってこの曲の2番削ってたじゃん。それが復活以降はほぼフル尺に戻したでしょ。

上野:それをあの年齢のNUMBER GIRLがやっているのはキュンと来るよね。

カンノ:あの曲、キュンと来るのに歌詞に放送禁止用語が入ってるんだよな~。

上野:アハハハハッ!

カンノ:そんな言葉、サビに入れるなよ(笑)

上野:これもラストライブでやったんだよね。

カンノ:やりましたね。あの曲と「喂?」をやったのは嬉しかったな~。

上野:「喂?」もやったのか!羨ましいな~!

カンノ:「水色革命」はまだしも「喂?」はレア曲でしょ。

上野:再結成後のライブでもほぼやってないんじゃないかな。

カンノ:俺はバンドをやれるなら「喂?」と「水色革命」をやりたいんだから(笑)

上野:めっちゃわかるな(笑)

カンノ:ということでNUMBER GIRLについてたくさん喋りました。もう3週はできるね。

上野:これ、ただの居酒屋トークだけどね(笑)

カンノ:最後くらい居酒屋トークさせてくれないかな?それまで俺、めっちゃ頑張っていろんなカバー曲聴いたんだよ!

上野:本当にありがたいんだけど、誰にも頼まれてないからさ(笑)

カンノ:ということでNUMBER GIRLの話をたくさんしました。解散後は正直僕はロス状態だったので。ナンバガロスで、ナンバガの音源を聴くってことがなかなかできなかったんですが、やっと正常に戻ってきたので、「OMOIDE IN MY HEAD」をラストライブの初っ端に持ってきたわけですから、思い出に浸らずに、4人も引き続き音楽活動していますから、それも追っていかなきゃなと思うところで、「透明少女」を4回演奏したんですよ。

上野:そうらしいじゃないですか。

カンノ:だから4回流そうかなと思ったんですが。

上野:このあと4回連続で違うライブ音源の「透明少女」を(笑)

カンノ:まぁ、これから流す1回を4回分として「透明少女」を聴こうと思います。今年も『Radio OK?NO!!』ありがとうございました。それでは最後の曲。女将さん、お会計。「透明少女」

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。