SOMEOFTHEM

音楽実感ブログ。主に「サムオブ井戸端話」と「SOMEOFTHEM OF PODCAST書き起こし」を更新。

サムオブ井戸端話 #181『サムオブゼムと向井秀徳』(その①)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、YOU-SUCK(この回はポッドキャストメンバーであるオノウエソウも参加)で音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

3月20日日比谷野外音楽堂で行われた『ZAZEN BOYS MATSURI SESSION』を見たカンノメンバーとオノウエメンバー。公演後の有楽町の居酒屋でYOU-SUCKメンバーと合流し、NUMBER GIRL解散後を青春期として育ったサムオブゼムメンバーがどのように向井秀徳と出会い、どのように狂わされていったかを語りました。(その①)ではこの日のライブの感想と、カンノメンバーによる向井秀徳との出会いについて。

 

 

カンノ:今回のセットリスト、激渋だったね。

YOU:なにやった?

オノウエ:「DANBIRA」、「Honnoji」、「安眠棒」をやってからは渋かったよね。だから、やってない曲ベースでいうと、「自問自答」でしょ。

カンノ:1stの曲はなにもやってない。

オノウエ:あとは「RIFF MAN」もやってない。

カンノ:2ndだと「COLD BEAT」やってない。あとは「ポテトサラダ」もやってないけど、『すとーりーず』から多かった。「電球」と「天狗」をやった。

YOU:おぉ!

カンノ:あと、向井だけ途中トイレ休憩に行って、その間でほかのバンドメンバーで「気がつけばミッドナイト」の演奏で繋ぐという。

オノウエ:インストでね。俺、「気がつけばミッドナイト」を死ぬほど練習したことあるんだよ(笑)

YOU:なにを目的に?(笑)

オノウエ:目的はない(笑)弾けるようになりたいだけ。

カンノ:オノウエは今日のライブで泣いてたから。

YOU:なんで?

オノウエ:生活が辛すぎて…

カンノ・YOU:アハハハハッ!

オノウエ:ザゼンが沁みちゃったよ…

YOU:いい話だ(笑)

オノウエ:今回はあれでしょ、各々の向井秀徳との出会いの話でしょ?

YOU:そう。なんでこの場を設定したかというと、僕らってNUMBER GIRLの直撃世代ではないじゃないですか。どちらかというと、ポストナンバガ世代。僕らが音楽を聴きまくっていた中学から高校(2003年〜2009年)のときに、すでにNUMBER GIRLは解散していて、向井はZAZEN BOYSを結成していた。だから、NUMBER GIRLを聴こうと思うと、フロントマンの向井秀徳を知り、そこから遡るというかたちでNUMBER GIRLを知ることになる世代だった。むしろ僕らがどのように向井のアーカイブにたどり着いたかっていう話が、世代論として面白いと思ったんだよね。NUMBER GIRLが当時シーンに与えた衝撃はどうこうみたいな当事者の語りはあると思うんだけど、僕らのようなみんなNUMBER GIRL解散以降にその影響下にあるバンド、いわゆるポストナンバガのバンドを多く聴いて育った世代がどう向井と出会うのか、という話を残しておきたい。

カンノ:それでいうと、僕はギリギリでナンバガを通ったときがあって。

オノウエ:マジで?何歳?だって解散が2002年だよ?俺ら小学校6年生だよ?

カンノ:そう、小6のとき。

YOU:「通った」ってどういうこと?

カンノ:SPACE SHOWER TVで当時、ジャンル分けをした邦楽のミュージックビデオを流す番組があったの。この曜日は日本のヒップホップのMVを流す番組、この曜日は邦ロックのMVを流す番組、みたいな。そのなかで、日本のラウド・パンク系のMVを流す番組で、「NUM-AMI-DABUTZ」のMVが流れてきたんですよ。これをすごく覚えてて。印象的すぎて。それを小6のときに見たの。今思うと『NUM-HEAVYMETALLIC』のとき。

オノウエ:小6のときは早いな~。

カンノ:あのMVが強烈すぎて怖かったんだよね。

YOU:たしかに、小学生のときに見たら怖いかも。

カンノ:これが何ていう名前のバンドの何ていう曲かは当時覚えてなかったけど、画が怖かったのをすごい覚えてる。それがあったうえで、中学1年生のときに「USODARAKE」のMVを見たんです。で、「NUM-AMI-DABUTZ」ってMVに出る字体があるじゃん。あと「ZAZEN BOYS」「USODARAKE」の字体。あのまったく一緒の字体を見て、「USODARAKE」を歌っているこのバンドは、小6のときに見たあのバンドだと思ったんだよ。それが2003年末から2004年始にかけて。中1の終わり。

YOU:つまり後追いとかではなく、カンノは直接、向井ないしNUMBER GIRLと出会ってるんだね。

カンノ:「USODARAKE」のMVを見て、「あの怖いバンドだ!」と直感的に思った。そのあとに「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」のMVを見て、あまりにもキャッチーだったし、「あのバンドか!」という答え合わせにもなって激ハマりしていく。

オノウエ:「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」もスペシャ

カンノ:スペシャとかMUSIC ON! TVとかMTVとか、いわゆる有料音楽チャンネルで。

YOU:「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」はヤバいよね。

カンノ:「こんな曲あるんだ!」っていう衝撃。本当にカルチャーショックだった。ロックバンドでラップが乗っかってるのに、Dragon Ash的な不良性がない。で、「NUM-AMI-DABUTZ」とか「USODARAKE」はまだわからなかった。怖かった。

オノウエ:ハマれなかったんだね。

カンノ:そう。で、「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」で「ヤバい!」って思って、それが「あのバンドだ」ってこともはっきりわかって。それで中学2年生のときに『ZAZEN BOYS Ⅱ』を買ったんですよ。で、当時のインディーズのアルバムってレンタルが解禁されてないんです。

オノウエ:そうだったね。

カンノ:だから買うしかなかった。『ZAZEN BOYS Ⅱ』を新星堂で。当時のインディーズのアルバムは2500円でした。

オノウエ:そうだった、2500円だった(笑)

カンノ:メジャーからリリースされてるアルバムはちょっと高くて3000円くらいだったよね。「2500円だから買うか」と踏ん切りついて、数少ないお小遣いで買うわけです。で、聴きます。「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」はマジで最高。あと「黒い下着」も最高。

YOU・オノウエ:あ~、はいはい。

カンノ:ほかの曲の良さが全然わからない。

YOU:あ~(笑)

オノウエ:曲はたくさんあるのにね(笑)

カンノ:正直言うと、未だに「最前線」の良さがわからない(笑)

オノウエ:お前、これ読めよ(笑)

カンノ:これ、すごいでしょ。

オノウエ:新星堂のフリーペーパーですね。

カンノ:『ZAZEN BOYS Ⅱ』のインタビューと全曲解説が書かれたフリーペーパーです。

YOU:さっき俺は「俺たちはポストナンバガ世代じゃないですか」と言ったが、カンノに関してはちゃんと普通にぶつかってるんだね。

オノウエ:そうだね、俺も出会ってないもん。

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普段ははてなブログ上で音楽にまつわるあれこれを書いているSOMEOFTHEMですが、たまに『SOMEOFTHEMOFZINE』というZINEを制作し、文学フリマや通販で販売しています。今回、その新刊『SOMEOFTHEMOFZINE Vol.6』を制作するにあたり、テーマを「向井秀徳」に絞ったものを作ることとなりました。そして、ブログ上では掲載しない向井秀徳にまつわる井戸端話をカンノアキオ、YOU-SUCK、オノウエソウの3人で語りました。その一部分をダイジェスト的にブログで掲載します。完全版は是非、5月11日開催の『文学フリマ東京40』にて『SOMEOFTHEMOFZINE Vol.6』をご購入ください!