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Radio OK?NO!! Podcast #068「Radio OK?NO!! AWARD 2022」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は毎年恒例、この番組で流れた曲に勝手に賞をつけて贈る「Radio OK?NO!! AWARD 2022」特集の文字起こし(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #068「Radio OK?NO!! AWARD 2022」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:先週が下半期のカバー曲を振り返る「2022年下半期カバーソング」特集で、今回が「Radio OK?NO!! AWARD 2022」をお送りするんですが、この2週が今年のこの番組の全てですね。

カンノ:今年はこの2週で紹介した曲をたくさん聴いて笑って過ごしたような気がします。

上野:この収録をする前にこのアワードで紹介する曲を振り返りながら聴いていて、「俺はこんなことをずっとしていくのか…」って嘆いていましたよね(笑)

カンノ:この1年を反省するような選曲になってしまいました。情けない。自分が情けないよ。全然良い曲が紹介できないよ!今年も良い曲があったんだよ。でも全然紹介できなかった!

上野:もったいないね。

カンノ:もうやるしかないです。悔しいです。でもやります。「これが俺たちの今年だ!」ということで、「Radio OK?NO!! AWARD 2022」をお送りします。この番組的な選曲と賞の発表をします。最後に大賞を発表しますよ。

上野:今年の『Radio OK?NO!!』で流した曲のなかで〇〇賞をつけていく感じですかね。

カンノ:そうですね。番組内で紹介した曲の中で、主に今年リリースされた曲からほとんど選ぶことができましたので、賞をつけて曲紹介したいなと思います。それで今年のこの番組の振り返りにもなるし、「俺、こんな曲を流してしまったんだ…」と反省する場でもあります。

上野:勝手に曲を流して、勝手に反省する回(笑)

カンノ:もっとさ、ROTH BART BARONとか流そうよ(笑)

上野:普通に良い曲とかね(笑)

カンノ:もっとそういうアティチュードを出すべきなのに、俺たちはいつも「May J.は歌がうまい」とかなんだよ(笑)

上野:もうダメだよね(笑)

カンノ:というわけで今回は「Radio OK?NO!! AWARD 2022」と題していろんな曲に賞をつけて発表したいなと思います。

 

・BESTカバー賞

上野:まずはカバーから始まりますか。

カンノ:いろんなカバー曲をこの番組では紹介しました。そのなかで一体なにがBESTカバー賞に選ばれるのか。ということでお聴きください、BESTカバー賞はこちらです!浜崎あゆみで「One Night Carnival

上野:これ強かったね!

カンノ:浜崎あゆみの歌う「One Night Carnival」じゃん。すぐに平成に戻れるね。

上野:あの頃に(笑)

カンノ:これはツーカーのCMソングだっけ?

上野:違いますよ(笑)もう存在しない携帯会社ですが(笑)

カンノ:この曲の聴きどころはやっぱりイントロのツインギターですね。

上野:テレテレテレテレ~♪

カンノ:あとは「氣志團が大好き!」

上野:ラブソングだったね(笑)

カンノ:氣志團にとっても浜崎あゆみにとってもサービス精神に溢れた楽曲ってことだよね。今の30代40代に向けた。ということでBESTカバー賞であり、BEST平成賞ですね。

 

・BESTラップ賞

上野:ラップ曲ってそんなに取り上げてたっけ?

カンノ:まぁ、いくつかは流してますよ。ちなみにこの賞で本当に紹介したかった曲はポチョムキンさんの「80BARZ」という曲です。

上野:それを紹介すればいいじゃないですか(笑)

カンノ:でも今回、この曲をギリ上回ったラップ曲があるので紹介したいなと思います。遊助で「さすらい~旅路~」

カンノ:この曲のことを「旅路」って呼ぼうか。「さすらい」って呼ばないで。

上野:遊助で「旅路」(笑)一つ聞きたいんですが、本当にポチョムキンさんじゃなくていいんですか?

カンノ:やっぱポチョムキンさんの曲はラジオで流してないからさ。

上野:選考基準から漏れちゃってるのか(笑)

カンノ:このトラックにした瞬間に元の「さすらい」にあった風味が一切なくなるっていうのがすごいですよね。これはこれでBESTトラック賞もあげたいですね。

上野:あとこの曲はサビ始まりじゃん。サビが終わって間奏もなくすぐラップに入るじゃん。あのビックリ感もいいですよね。いきなり別の曲になるから。

カンノ:「ラップが来た!」って思うよね。

上野:出会い頭にラップとぶつかったよね(笑)

カンノ:だって僕、「遊助がカバー曲をやっている」と思って最初聴いたんだよ。そうしたらラップ曲だったんだから(笑)

 

・BEST山下達郎

上野:BEST山下達郎賞って山下達郎なんじゃないんですか?

カンノ:今回、山下達郎さんは受賞していません!こちらは今年一番山下達郎だった人に贈られる賞でございます。

上野:全然訳が分かりません(笑)

カンノ:この番組では今年2回、山下達郎をフィーチャーした企画を行いました。「サブスクで聴ける山下達郎」特集と「頑張れ!山下達郎」特集ですね。

上野:本当に余計なお世話ですよね(笑)

カンノ:ちなみにこのポッドキャストで一番聞かれた回が「サブスクで聴ける山下達郎」特集なんですけど、この回で流れた人が受賞となりました。この人が今年一番山下達郎でした!

上野:それがわからないんだよなぁ(笑)

カンノ:これを聴いたらわかりますよ。それではお聴きください、ジャンクフジヤマで「SPARCLE」

カンノ:お送りしたのは山下達郎で「SPARCLE」でした。

上野:違いますよ、山下達郎じゃないですよ。

カンノ:嘘?これ、山下達郎さんでしょ?

上野:まったくもって山下達郎なんだけど、これは山下達郎じゃないの。

カンノ:サブスクで聴いたらちょっと声が変わるってだけでしょ?

上野:サブスクにその作用はないんですよ。別の人ですよ。「ジャンクフジヤマで」って曲振りしてたじゃないですか(笑)

カンノ:そうなると「ジャンクフジヤマ」という名前の意味がわからないよね(笑)

上野:山下達郎に寄せないっていうね(笑)でもこれはたしかに、今年もっとも山下達郎だった1曲ですね。

カンノ:サブスクで山下達郎を聴くにはこれで充分っていうね。これで文句言ってたらヤバいですよ(笑)「違う人じゃねえか!」じゃねえよ!

上野:たしかにこれで文句言ってたらヤバいね。

カンノ:これをキサラで聴きたいね。

上野:モノマネの小屋ね(笑)

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

Radio OK?NO!! Podcast #067「2022年下半期カバーソング」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は今年の下半期のカバーソングをクイズ形式で振り返る「2022年下半期カバーソング」特集の文字起こし(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #067「2022年下半期カバーソング」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:続いては時期も時期なのでクリスマスの曲を聴きましょうか。

上野:いいですね。

カンノ:それではお聴きください、「チキンライス feat. 中村月子」

(試聴)

カンノ:中村月子さんという女性のボーカリストと一緒に歌っている男性は誰でしょうか?

上野:これはわかりました。クリス・ハートさんですね。

カンノ:正解です~!

上野:これもパンチがあるカバーですね!

カンノ:七面鳥くらいパンチがありますね。

上野:本当に(笑)

カンノ:こちらは11月16日リリースの『Christmas Hearts2』というアルバムからの1曲でございます。

上野:良いタイトルですね~。

カンノ:クリスさんも尼崎の貧乏時代を思い出して歌われたと思うんですが。

上野:すごいよね。本当に違和感しかないもんね(笑)クリス・ハートさんが七面鳥よりチキンライスのほうがいいわけないじゃん(笑)

カンノ:クリス・ハートさん、七面鳥が似合うんだよな~(笑)チキンライスでいいわけないんだよ(笑)

上野:絶対に違うから(笑)

カンノ:やっぱりあの曲は松本人志が自分たちの貧乏時代を思い出して、幼馴染の浜田雅功が歌うことで成立する歌じゃん。

カンノ:「貧乏って何?って考える」という歌詞もダウンタウンの2人が尼崎の下町から出てきたという背景があるからじゃん。そういうことが完全に無化される感じ。

上野:本当にそうなんだよなぁ~。

カンノ:良い声で歌われて。良い声で七面鳥はやっぱり照れる」というね。

上野:「赤坂プリンス押さえとけ」(笑)

カンノ:「これが七面鳥か」はないよな(笑)

上野:「これが七面鳥か 思ってたよりでかいな」は嘘じゃん(笑)

カンノ:嘘カバー(笑)

上野:あとこの曲はもともとダウンタウン浜田雅功が歌っているからさ。浜ちゃんも歌の素人じゃん。だから譜割りが変なところとか、字余りになってるところとかあるじゃん。

カンノ:あと浜ちゃんの喋りの声と歌の声の質ってあまり変わらないじゃん。その素人味というか。

上野:そうそう。そういう音楽的に見ると「ここ字余りだな」とか「ハマってないな」みたいなところが浜ちゃんが歌うと良さに転換されるじゃん。それをむちゃくちゃ上手にどうにかしようとしてるっていうさ(笑)

カンノ:このカバー企画を通して思うのが、「歌がうまいは面白い」ということだよね。歌がうまくて感動するだけじゃないからね。

上野:うまいは面白いよね。

カンノ:「これが七面鳥か」って歌ってたな(笑)

上野:アハハハハッ!やっぱり忘れられないね(笑)

カンノ:今年のカバー曲は半端ないぞということで、次の曲を聴きましょう。「飾りじゃないのよ涙は」のカバーをお聴きください。

(試聴)

カンノ:誰が歌ってるかわかりますか?

上野:これは宮本浩…

カンノ:正解です!

上野:3文字くらいしか言ってませんが当たりました(笑)

カンノ:こちらは11月23日リリースのEP『秋の日に』に収録されているカバーです。

カンノ:宮本さんはもう徳永英明化してますね。

上野:なるほどね。

カンノ:主に女性歌手楽曲のカバーですよね。「女性ボーカルの楽曲をカバーする良い声のおじさん」っていうことにこれで完全に定着したんじゃないですかね。そしてそういうことを求められるテレビ出演をどんどん行うと思います。

上野:そうですか…。

カンノ:どう思いますか?(笑)

上野:とても複雑な気持ちです!

カンノ:上野君はエレカシ大好きですからね。

上野:エレカシをやってほしいなと思いますね(笑)

カンノ:もともとはギリギリな雰囲気をもった人だったわけじゃん。

上野:かなりヤバい人なイメージだよね。

カンノ:いつブチ切れるかわからないような人だったのがさ、去年の紅白で「大泉さ~ん!」って中継先で言ってたじゃん。

上野:言ってたね。

カンノ:で、なんとなく中継の尺を考えたお喋りをして終わらせてたじゃん。その姿をテレビで見たじゃん。どうでしたか?

上野:まぁ、まぁ、まぁ(笑)でもそうだよね。そりゃそうだよねっていうのと、う~んっていうのと半分ですよ。

カンノ:アミューズですから。

上野:そう。キャリアもそうだし年齢もそうだし。それは重々承知しています。ただ、エレカシをやってほしいです!

カンノ:ということで宮本さんのカバーでした(笑)では最後。最後は曲を聴かないで答えてください。

上野:はぁ?超能力ってこと?(笑)

カンノ:最後に流すカバー曲の情報だけお伝えするので、それを手掛かりに答えてください。最後は「冬がはじまるよ」のカバーです。

上野:槇原敬之さんですね。

カンノ:このカバー曲のタイトルは「冬がはじまるよ~手紙~」です。

上野:「~手紙~」がついてるんですね(笑)

カンノ:11月30日に配信されたEPですね。

上野:それを誰が歌っているのかですね。

カンノ:もう一つヒント出しますね。この曲、トラップです。

上野:遊助ですか?

カンノ:正解です!

上野:手紙をつけちゃったんだ(笑)

カンノ:手紙トラップ!そしてこれは、「冬がはじまるよ」を下敷きに完全に新しい歌を歌っているほぼオリジナル曲です(笑)

上野:カバーって何なんだろうな…(笑)

カンノ:最後にすみません、カバーじゃなくてオリジナル曲です(笑)

上野:遊助はいつも僕らに「カバーとはなにか?」という問いを突きつけてきますよね。

カンノ:いわゆるカバーブームってもう15年くらい経ってるんですよね。結局ずっとブームが続くなかで、そのなかでもいろんなあり方があるわけですよね。カバーのパターンの提示ですよね。BENIさんが日本語バージョンと英語バージョンを出すやり方とか、May J.さんが結局歌のうまさを見せつけるとか、あとはシティポップ方向からとか、嘘をつくとか(笑)

上野:嘘をつく人もいましたね(笑)

カンノ:そのなかで遊助さんのカバーのあり方ね。

上野:たしかにこれはまだ名前がついてないな。

カンノ:これをサンプリングにしちゃうと、サンプリングに失礼だし…。

上野:アハハハハッ!

カンノ:これはこの番組を聞いてるみんなで回答を出したいね。遊助さんが提示するカバーないしサンプリングとは一体何なのかをそれぞれの言葉で表現するべきかなって思いますね。ということで最後の曲を聴いてお別れです。遊助で「冬がはじまるよ~手紙~」

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #072「NUMBER GIRLと菊地成孔から”散り際”を考える」(前編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

NUMBER GIRLが再度解散することや、菊地成孔が「最後のバンド」と銘打って始めた"ラディカルな意志のスタイルズ"のライブ映像を見て、「こんなに綺麗な老いの形があるんだ」と思ったオノウエメンバー。以前「ミュージシャンの老いと引退」の話をしてから一定期間を置いて、また改めてミュージシャンの"散り際"ついて語りました。

 

 

オノウエ:以前、「ミュージシャンの老いと引退」という話をしたじゃないですか。

オノウエ:今この収録をしているのは12月11日の午前中で、NUMBER GIRLがこのあと解散するじゃないですか。

カンノ:私はこのライブ行ってきますよ!(終演後、カンノメンバーは泣きながら帰宅しました)

オノウエ:再結成したNUMBER GIRLがまた解散すると。それともう一つ。これは僕は直接見たわけじゃないですが、ちょっと前に菊地成孔が「最後のバンド」と言って始めた”ラディカルな意志のスタイルズ”っていうバンドのライブ映像が上がってるんですよ。

オノウエ:で、「ミュージシャンの老いと引退」で話したときは「ロックミュージシャンが全盛期のときより太った見た目になってまでも続けていくのはカッコ悪いって思っちゃうんだよね」みたいなことを言ったんだけど、ナンバガが再度解散するとか、菊地成孔が「最後のバンドだ」って言ってバンドをやることとかを見て、「こういう形でバンドをやるのは美学があって綺麗な老いだな」って思ったんだよね。NUMBER GIRLが再度解散するのはそれはそれで良いことだなと思ってね。

カンノ:あれは特例だよね。あんな解散は見たことないよ。

オノウエ:あんな綺麗な解散は見たことないね。

カンノ:新曲を出さずに。そして2002年にバンド脱退を申し入れた中尾憲太郎が「新曲作らないの?」って言うっていうこととかさ。

オノウエ:『スッキリ』で言ってたね。

カンノ:こんなに丸く収まることってあるんだね。

オノウエ:そうだよね。それぞれミュージシャンと老いの話は、以前サムオブで話してから一定期間経ったうえで、いろんなこと思ってるんじゃないかなと思ってね。

カンノ:ミュージシャンは一旦置いといて、「死」の話をしていい?

オノウエ・YOU:アハハハハッ!

カンノ:今年は宮沢章夫が亡くなって、三遊亭円楽が亡くなって、アントニオ猪木が亡くなって、この前は渡辺徹が亡くなったでしょ。あとは志垣太郎も。なんか考えちゃうよ。子どものころにブラウン管のテレビで見てた人たちがこんなに亡くなるのかって思っちゃったね。僕らは平成2年生まれですけど、そういう年齢ってことなんだね。

オノウエ:僕らが見ていた人たちが死ぬっていうことは今年はたくさんあったね。そういう訃報のニュースを見るときにどういう気持ちになる?

カンノ:僕は引っ張られちゃいますね。なぜって私は『64マリオスタジアム』世代ですから。

オノウエ・YOU:アハハハハッ!

カンノ:円楽さんや猪木さんはその世界のカリスマだから、そこに対して思い入れのある人もいっぱいいるからここでは特に喋らないけど、渡辺徹は僕にとってゲームの伝道師でしたから。

オノウエ:めちゃくちゃ特殊な認識だけどね(笑)

カンノ:渡辺徹って任天堂の人でしょ?

YOU:違うよ(笑)

カンノ:でも子どものころはそういう認識でしたよ。最初の印象はそこからだから。いろんな任天堂のゲームを教えてくれたんだから。そういう人が61歳で亡くなっちゃうんだもん。

オノウエ:若いよね。

カンノ:でもそうなんだよね。60代って全然死んじゃう可能性があるんだよね。それで言ったらミュージシャンの話に戻すと、僕たちが中学高校のころにMDで聴いていた2000年代のミュージシャンたちって今は40代50代になってるわけだもんね。そのなかでもいろんな形で亡くなっているミュージシャンを見てるからね。

オノウエ:亡くなってしまうことは当然起こるんだけど、それとはまた別で「この散り際は綺麗だな」みたいなことってほかにどういうことがあったかを考えたくてね。菊地成孔のラディカルな意志のスタイルズっていうバンドは、もともとあの人はセルフブランディングが上手い人だと思うんだけど、いろんなバンドを経てきた菊地成孔が「これが自分の最後のバンドです」と言ってバンドを始めることの上手さというか、「これをもって自分のバンドとしての音楽キャリアを終わらせます」ということを前もって言うながら若いスーパープレイヤーを集めて演奏するっていうのはすごいなと思ってね。

カンノ:菊地成孔もコロナで重症になったよね。そういうこともあるのかしら?

オノウエ:どうなんだろうな~。菊地成孔が以前やっていたDC/PRGっていうバンドがマンネリ化してきたから終わらせて、その代わりに最後のバンドを始めたから、コロナは直接関係はないと思うけど、もしかしたらどっかでそういうこともあるのかもしれない。ブログを読む限り壮絶だったもんね。

カンノ:ミュージシャンの散り際ってまだ難しいのは、これはその老いの話のときにもしたけど、山下達郎69歳がまだ最前線だからさ。

YOU:そうなんだよな。

カンノ:まだ全然終わり際って確立されてないよね。たとえば芸人だとさ、昔はテレビにネプチューンがめちゃくちゃ出てたじゃん。それが名倉さんは病気したからちょっとフェードアウトして、原田さんは俳優になって、ホリケンさんがお笑いを担っているというね。あんなに3人で出てたのに、だんだん年を取ると、それぞれが合った方向に行くんだなと思ったんだよね。宮迫がもうテレビに出てないんだよ?

オノウエ:フフッ。

カンノ:中田敦彦が外国にいるんだよ?

オノウエ・YOU:アハハハハッ!

カンノ:「何それ?」じゃん。

オノウエ:そういうレベルのドラスティックな変化って音楽で起きてるのかな?まぁ、米津玄師ってそういうことか。

カンノ:大雑把に言うと、バンドカルチャーがだんだんと落ち着いてきてヒップホップが台頭してきて、いわゆるバンドマジック的なものよりもマルチプレイヤーという存在が重宝されていって。楽曲面だとサブスク時代に合わせることになるのでイントロが削ぎ落されて、CDが売れまくっていた時代は4~5分の尺でバラードが売れまくっていたのが3分もない楽曲が売れるようになり、そしてTikTokの台頭によりその曲で踊れるかどうかも重要視されて。手遊びみたいな動きができる曲が売れるとか。あとは情報量が多いメロディと歌詞の楽曲をハスキーボイスの女性が歌ったものがTikTokでバズるとかさ。それをどのボカロPがプロデュースしてるのかどうかっていう。”売れる”ってこういうことです。

オノウエ・YOU:アハハハハッ!

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Radio OK?NO!! Podcast #067「2022年下半期カバーソング」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は今年の下半期のカバーソングをクイズ形式で振り返る「2022年下半期カバーソング」特集の文字起こし(前編)を掲載します。

 

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カンノ:師走です。

上野:年の瀬ですね。

カンノ:2022年もあっという間に過ぎてしまいました。なので今年の振り返り企画ですね。今年の振り返りは今年のうちに。

上野:今年の汚れ、今年のうちにみたいな。

カンノ:この番組『Radio OK?NO!!』はカバー番組なので、上半期もやりましたが、半年ごとにそのときのカバー曲を振り返る企画をやりたいなと思います。今年の上半期は選曲がわりと渋かったんですよ。

カンノ:それに対して今年の下半期のカバーソングはヤバいですね。カバーレジェンドがたくさんリリースしているんですよ。カバーアベンジャーズ

上野:カバーアベンジャーズですか(笑)

カンノ:これはすごいです。もっと言うと11月のリリースが半端ないですね。

上野:11月に固まってるんですね。

カンノ:なんでしょう?この時期までにリリースしないといけない契約とかなの?

上野:今年のうちに1枚カバーアルバムを出す契約をしている可能性(笑)

カンノ:そう感じるくらいカバーアルバムがドドドとリリースされた11月です。なので今回の選曲はほぼ11月リリースのアルバムやEPからにはなるのですが、今回は「2022年下半期カバーソング」特集と題しまして、カバー曲を流すので誰が歌っているのかを当ててください。

上野:結局クイズかよ…。

カンノ:じゃあやりましょう。まずはこちらをお聴きください、「フライディ・チャイナタウン(English ver.)」です。

(試聴)

カンノ:こちらは10月26日に配信されましたね。「フライディ・チャイナタウン」は泰葉さんが原曲ですね。

カンノ:この曲をシティポップに入れるかどうかはちょっと議論が分かれるところかと思いますが、海外で爆ウケしていると。その流れからこの曲も最近はカバーされがちですね。そのなかでこの人はEnglish ver.としてカバーしています。どうですか?

上野:う~ん、ピンと来てないですね…。

カンノ:わざわざEnglish ver.にしていますね。

上野:English ver.をやりそうな日本の人ってことですよね。English ver.をやりそうな日本の人…?誰なんだろう…?

カンノ:この番組でめちゃくちゃカバー曲を流してきたじゃん。そのなかで「English ver.と言ったらこの人」っていうのってありましたっけ?「この番組と言ったらこの人」っていうのはあるんですけど(笑)

カンノ:あっ?Sotte Bosseさん?

上野:Sotte Bosseの時期もあったけどさ(笑)

カンノ:さぁ、答えは?

上野:カバーの女王ですか…?

カンノ:う~ん、言うなれば次の女王かな。

上野:ということは”あの人”じゃないのか。

カンノ:ちなみに上野君が思ってる”あの人”は次に流します(笑)

上野:アハハハハッ!

カンノ:まぁ、カバーアベンジャーズですからね。

上野:ちょっとごめんなさい、わかりません。

カンノ:正解はBENIさん!

上野:なるほど!安良城紅改めBENIさん(笑)

カンノ:BENIさんの「フライディ・チャイナタウン(English ver.)」でした。

カンノ:声とかそんな感じだったでしょ?

上野:言われてみればそうでしたね。

カンノ:これは8月に日本語バージョンを出してて、10月に英語バージョンを出してるという。

カンノ:そしてBENIさんは「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」も日本語バージョンと英語バージョンをリリースしています。

上野:英語バージョン!?これはすごそうですね。

カンノ:これも若干シティ感のあるアレンジですね。今年はBENIさんがカバーで攻めたことをしてきてますね。そもそもカバーっていう狭い世界だったはずのところが広く解釈されたうえで、BENIさんがまだ誰もやっていないことをしている印象でしょうかね。

上野:なるほどね。

カンノ:ということでこの「フライディ・チャイナタウン」、もう一人カバーしています。えっと、これはクイズにしないでいいね!

上野:そうですね(笑)

カンノ:Jさんが歌ってますので(笑)

上野:MayのJがね(笑)

カンノ:ということでお聴きください、May J.で「フライディ・チャイナタウン

上野:これはイイネ!

カンノ:「イッツソ~!!」

上野:歌いながら天に手を突き上げてますね(笑)

カンノ:こちらはカバーアルバム『Bittersweet Song Covers』に収録されています。11月9日リリースのアルバムです。

上野:やっぱり女王はパワーが違うね。

カンノ:BENIさんの「フライディ・チャイナタウン」はシティポップの文脈でオシャレなアレンジで歌ってて、自分でそれはわかってやってると思うの。あと音楽的に面白いことをしようとする野心とかが伺えるんだけど、May J.さんは単に「私の歌のうまさを聴いてほしい」という「フライディ・チャイナタウン」だよね。

上野:やっぱりシンプルに歌がバカ上手いっていう(笑)

カンノ:リスナーをフライさせるのはMay J.さんだね(笑)

上野:オシャレなアレンジとかではやらない!

カンノ:イントロの歪んだギターはなんですか?(笑)

上野:それで歌がただただバカ上手いっていう(笑)これは最高でした。

カンノ:ちなみに今回リリースされたカバーアルバム『Bittersweet Song Covers』なんですが、2016年にMay J.さんは『Sweet Song Covers』というカバーアルバムもリリースしているんですが、「Ride On Time」「木綿のハンカチーフ」「異邦人」「初恋」「想い出がいっぱい」の5曲が被ってます。

上野:被ってるってどういうこと?

カンノ:同じ曲が入ってます。

上野:えっ…!?

上野:これは大変ですね…!そんな技ある?聞いたことないよ!

カンノ:カバーアルバム内に別のカバーアルバムの既発曲が入るというパターンは僕も初めて見ましたね。

上野:その技、マジでまだ誰も使ってないんじゃないの?

カンノ:これを技として認めるかどうかですね。

上野:審議ですね。

カンノ:まぁ、歌がうまいからいいです(笑)では続いて、ガッツリとシティポップのカバーを聴きましょうか。誰が歌っているのかお答えくださいね。「プラスティック・ラブ feat. Kan Sano」です。

(試聴)

カンノ:聴いてるときずっと悩んでましたね。

上野:「誰だっけ~?」ってね。

カンノ:その横で僕がずっとその人のモノマネをしていました。

上野:ずっと鍵盤を弾きながら顔で歌うタイプのモノマネをしています(笑)

カンノ:全然伝わらないことを逆手にずっとモノマネをしていました(笑)さぁ、わかりましたか?

上野:この人はさかいゆうさんですか?

カンノ:正解です!

上野:やった~!

カンノ:さかいゆう feat. Kan Sanoの「プラスティック・ラブ」でした。

カンノ:さかいゆうさんは11月30日に『CITY POP LOVERS』というカバーアルバムをさかいゆう&origami PRODACTIONS名義でリリースしました。

カンノ:origami PRODACTIONSはmabanuaとかOvallとかKan Sanoなどが所属するクルーですね。現代のシティポップっぽいものをかなり牽引している人たちじゃないでしょうかね。僕らはずっとシティポップのカバーに関しては警鐘を鳴らし続けていましたね。このタイミングでシティポップをカバーする人にはちゃんと注目しようと言いましたね。稼ぐってこういうことだから。

上野:メイクマネーですか(笑)

カンノ:ブームが来ていることがわかったうえで、ブームをやるんですから。それをやっちゃうくらい余裕がないんです(笑)

上野:このタイミングでシティポップのカバーアルバムを出すというのはヒップホップでいうハスリングっていうことですね(笑)

カンノ:そうですね。

上野:ほかにはどういう曲が入ってますか?

カンノ:「真夜中のドア」「Sparcle」というストレートなところから、「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」もカバーしてますね。

上野:「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」もシティポップの文脈のなかに入れ込んでるんだね。たしかにこの人のカバーは今後も要チェックかもしれないな(笑)

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

Radio OK?NO!! Podcast #066「近過去クイズ」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は過去3年以内にJ-POPシーンで起こったトピックをクイズにした「近過去クイズ」特集の文字起こし(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #066「近過去クイズ」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

https://open.spotify.com/episode/1TQOTqdEmfN6ofZqOa8zEM?si=O9xcLAm8T1ClaVMlcCF0aw

 

 

カンノ:それじゃ続いてもう1問サブスク解禁クイズやりましょう。サブスク解禁一番早いのは誰でしょう、ジャニーズ版です。

上野:うわぁ、難しい!


第3問『サブスク解禁が一番早いのは誰?』

堂本光一 ・ENDRECHERI ・KAT-TUN ・Kis-My-Ft2

 

上野:サブスクが一般化したなかで、新しくデビューしている人たちもいるんだから、ジャニーズ一斉解禁でいいじゃないですか。なんで順番をつけるの?

カンノ:そのあたりでタッキーとイノッチが揉めたのかな?

上野:揉めてイノッチが勝ったの?(笑)その2人が直接バトルしたの?(笑)

カンノ:違います、違います(笑)

上野:これもわからないなぁ。

カンノ:ちなみに一番早いのは嵐です。

上野:堂本光一のソロ曲ってあんまりイメージないんだよなぁ。

カンノ:KinKi Kids自体は解禁していません。

上野:キンキはサブスクまだないか。

カンノ:各自のソロはあります。もうミュージカル俳優のイメージが強いかもしれないけど、ソロ作品はあります。

上野:そのイメージがないんだよなぁ。

カンノ:あとはENDRECHERIでいうとTHE FIRST TAKEに出てたりしますからね。

上野:堂本剛はめちゃくちゃ音楽活動やってますからね。

カンノ:そしてKAT-TUNは過去作は解禁されていません。解禁されて以降の新しいやつのみサブスクで聴くことができるって感じです。だから「Real Face」とかは聴けないです。

上野:そのパターンもあるのか。

カンノ:で、Kis-My-Ft2は期間限定でベストアルバムがLINE MUSICで配信されていました。

上野:もう訳がわからないよ!なんだよ、それ!

カンノ:だから10代向けってことかな。音楽好きというよりは、もう当てる層が決まっている状態で期間限定で配信していたと。

上野:このなかでいうと、堂本光一さんはそんなに音源があるわけじゃないんじゃないかな。ほかの3組に比べると。

カンノ:今配信されてるアルバムを見ていますが、少なくとも5枚出てますね。

上野:えぇ、全然あるじゃん。もうわからないね。でもこのなかで自分の意思で自主的に音楽活動を行っているのは堂本剛だと思うんですよ。自分で曲を作ってそれを広く聴かせたいみたいな、積極的な動き方をするのは堂本剛、つまりENDRECHERIかなと思うので、ENDRECHERIが一番最初にサブスク解禁したと思います。

カンノ:じゃあ正解発表です!ENDRECHERIで「HYBRID FUNK」

https://open.spotify.com/track/4Iy5tg7bDiPmHAhEAmr2z9?si=a2e17675ec594cde

カンノ:ということで上野君、正解!

上野:やった~!

カンノ:ENDRECHERIは2020年6月、堂本光一は2021年6月、KAT-TUNは2021年3月、Kis-My-Ft2は2021年8月ということで、ENDRECHERIが約1年早いということですね。

上野:そのくらいだね。近過去だね。今日は2~3年以内の問題しか出てないね(笑)

カンノ:もう記憶があやふやだよね。2~3年前って。なにが動いてて、なにが動いてないのかがわからない。まぁ、これからもジャニーズはサブスクの波が広がるでしょうね。個人的にはTOKIOとかV6とか聴けるようになったら嬉しいな。じゃあ続いて、平成令和クイズいきましょう。

 

第4問『平成にリリースされた楽曲はどれ?』

・YOASOBI「夜に駆ける」 ・菅田将暉まちがいさがし」 ・LiSA「炎」 ・瑛人「香水」

 

カンノ:1問目で完全にヒント出しちゃったので、ちょっと問題ミスったなと今思ってます(笑)

上野:同じ選択肢の2つが混ざってますもんね。

カンノ:3曲が令和、1曲が平成リリースです。

上野:つまり2019年5月以前か以後かっていうことだよね。

カンノ:おぉ。

上野:「香水」はいつだったけな…?あぁ、やべぇ、めっちゃわかんなくなってきた…。

カンノ:アハハハハッ!

上野:「まちがいさがし」はいつだ…?

カンノ:そうなんだよ、1問目の問題で選択肢の2つをいつリリースしたって言っちゃったんだよな。それで「あっ、クイズの組み方間違えちゃった」って思って(笑)

上野:でも驚くべきことに、あんまりちゃんと聞いてなかったので覚えてないんですよね…(笑)2019年5月以降が令和だよね。「まちがいさがし」は2019年だと思うんだよ。でも5月だったっけな…?もうちょい後だった気がするんだよな。

カンノ:そのへんの細かいところはよく覚えてるんだね。

上野:あと全然YOASOBIかLiSAが正解な気もする。カンノが言ったリリース日を聞き逃しているので(笑)あと瑛人ですよね。この番組で瑛人を特集したのっていつだっけ?

カンノ:この番組は2020年からです。

上野:そっか~。

上野:そう考えると、菅田将暉のほうが早いのか?YOASOBIとLiSAは令和として、菅田将暉の「まちがいさがし」かな。

カンノ:平成にリリースされたのは菅田将暉まちがいさがし」でいいですか?

上野:ちょっと待てよ…。えっ?いや、それでいきます(笑)

カンノ:菅田将暉ですね。では正解発表です。正解は、、、瑛人で「香水」

上野:いや~、やっぱり瑛人に賭けるべきだったか~。

カンノ:お前は瑛人なんだから。

上野:俺は瑛人なんだよな。

カンノ:瑛人の「香水」はたしかに2020年にブレイクしてその年の紅白には出てるんですけど、ブレイクは1年かかってるんですね。

上野:だから1年前にリリースされてたんだ。ちなみにいつ頃?

カンノ:2019年5月1日から令和ですよね。「香水」は2019年4月21日リリースです。

上野:直前の直前だ。だから平成最後の曲だ。

カンノ:それで1年かけてブレイク。そして菅田将暉まちがいさがし」は2019年5月14日。

上野:なるほど、令和入ってすぐか。

上野:いや~、カンノが「2020年からこの番組が始まった」って言うからさ(笑)

カンノ:じつは1年前のリリースっていうね(笑)そういう引っ掛け問題でした。それでは最終問題いきましょう。サブスク問題も出したので、こちらのサブスク問題です。

 

第5問『Netflixでライブ映像本編を見られるのは誰?』

Mr. Children ・BUMP OF CHECKEN ・Official髭男dism ・THE BEATLES

 

上野:ビートルズとか入れるなよ(笑)そういうのは嫌だな~。それが入ると一気に基準がおかしくなるからさ(笑)

カンノ:しかもNetflixだからね(笑)

上野:僕は様々な映像のサブスクを契約しているんですけど、Netflixだけ契約してないんですよ。

カンノ:えっ?そうなの?

上野:ネトフリだけ契約してないんです。

カンノ:なんの尖り?

上野:尖ってるわけじゃないです(笑)

カンノ:それはネトフリの思想がアレだからみたいな?

上野:いやいや、全然そんなことありません(笑)

カンノ:「ユニクロでは買いません!」みたいな。

上野:僕はノンポリシーなので(笑)だから、これはマジでわからないんだよな~。ライブ本編が唯一見られるってこと?

カンノ:そう。そのツアーの公演が見れるという。

上野:ツアーの公演って考えたらビートルズは難しそうだよね。

カンノ:おぉ。

上野:ビートルズのツアーは難しそうだよね。

カンノ:「ヤァヤァヤァツアー」とかやってない?

上野:それはわからないけど…(笑)

カンノ:「リボルバー弾丸ツアー」とかさ。

上野:「リボルバー弾丸ツアー」はダサいし、働かせすぎでしょ(笑)でもこのなかで順当にやりそうなのはヒゲダンかな、ライブ映像が見られるのは。バンプミスチルか…。どっちもありそうだな~。

カンノ:この3組はさ、年代が違うだけでファン層は一緒だよね。ミスチルバンプ、ヒゲダンって。

上野:わかる、わかる。

カンノ:年齢が違うだけなんだよ。今のヒゲダンファンは昔におけるミスチルファンだもんね。

上野:あと広く見たら、ライブの演出とかも一緒な気がするんだよ(笑)でもミスチルは違うかな。バンプかヒゲダン。いや、でもヒゲダンかな。

カンノ:じゃあ最後の問題なので、この正解の人たちの曲を流して終わるんですけど、それを僕が言うので、聞いたら上野君は悔しそうなリアクションをして終わってください。

上野:アハハハハッ!

カンノ:正解はBUMP OF CHECKENで「天体観測」

上野:そっちだったか~。

カンノ:また来週!

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #071「『シナぷしゅ』から見る幼児向けコンテンツとサブカル」(後編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

『シナぷしゅ』という番組を子どもに見せながら自分もハマってしまったことについて語るYOU-SUCKメンバー。後編では『シナぷしゅ』に選ばれるミュージシャンと『チェンソーマン』のエンディングに選ばれるミュージシャンの違いや、「モノとしての音楽」のありがたさについて語りました。前編は下記リンクから。

 

 

オノウエ:『シナぷしゅ』は子ども向けだけど親が楽しめるコンテンツなんだね。

YOU:なんかね、アニメーションが子どもに説明するにはちょっとマニアックすぎる気がするんだよね。抽象的なの。でも幼児からすると、それが流れてくるだけで見入っちゃう感じなの。意味を聞かれると難しい。親はなんとなくやろうとしていることはわかる、子どもは頭での理解は難しいけど感覚的に見入ってしまう。

カンノ:『シナぷしゅ』でKEMURIが楽曲提供してるけど、それはKEMURIが「赤ちゃんはこういう音が好き」っていうデータをもとに作ってるの?

YOU:いや、多分違うと思う。

カンノ:違うよね。KEMURIが「赤ちゃんでも喜びそうな曲」っていうのを感覚で作ってるよね。

YOU:そうだね。KEMURIはただKEMURIの曲なんだよね。

カンノ:マジでちゃんとKEMURIだったよね(笑)歌詞を多少わかりやすくしただけで。

YOU:そうなんだよね。そこにビックリした。民謡クルセイダーズもガチの民謡を当ててきてるし。

YOU:ここで『シナぷしゅ』の対立軸として持って行きたかったのが米津玄師なの。米津ってターゲットに対して当てに行ける人なんだよね。つまり発注主にね。でも『シナぷしゅ』の音楽を聴いてて思うのが、受け取る人のことをあまり考えてなさそうな感じなんだよね(笑)

カンノ:あ~。『シナぷしゅ』に楽曲提供している人って、その音像が見える人だよね。KEMURIがやりそうな音楽とか、民クルがやりそうな音楽とか。でも米津ってなんでもできちゃうから、逆に米津の色がないように思えちゃう。

YOU:「パプリカ」も作れるし、「KICK BACK」も作れるからね。あんな初期eastern youthみたいな声を出すとは思わなかったもん(笑)

カンノ:自分で全部できちゃう人って自分の色が作りにくいんだよ。Vaundyだってそうじゃん。

YOU:米津もVaundyも『チェンソーマン』に合わせて作ることができるんだよ。で、これはマーケティングが行き過ぎてると思うんだよな。

オノウエ:なるほどね。米津とかVaundyは過剰適応するってことね。

YOU:そうそう。たとえば『シナぷしゅ』の東郷清丸の曲は、アニメーションがあるから子ども向けの印象があるだけで、それがなければ普通に東郷清丸のアルバムのなかの1曲として全然聴けるの。

カンノ:『シナぷしゅ』に選ばれるミュージシャンと、『チェンソーマン』に選ばれるミュージシャンはたしかに噛み合わないな。

YOU:噛み合わないと思う。

カンノ:『チェンソーマン』に選ばれている人たちってビジネス的に音楽で成功している人たちで、『シナぷしゅ』は自分のやりたい音楽をやっている人たちの印象かもな。なんか前者は野心に満ち満ちた人たちの意気を感じちゃうんだよ。

YOU:『チェンソーマン』のエンディングは本当にクリエイティブが素晴らしいし、それと同時にお金の匂いもするっていう(笑)

カンノ:たとえば僕はPUNPEEは『チェンソーマン』にいくと思います。

YOU:うわ~、どっちかな~?PUNPEEが『チェンソーマン』にいくか『シナぷしゅ』にいくかで賭けができるね(笑)

カンノ:丁半できるね(笑)

オノウエ:ちょっと話変えるんだけど、『チェンソーマン』はマス的な人気を獲得したミュージシャンたちのある種のコンペ状態になってると思うんだけど、それとは別にそこまでの人気は獲得していない傍流にいるような人たちが幼児番組に曲を提供していたのっていつからなんだろうね。平沢進が『みんなのうた』に曲を提供したことがあったりさ。

カンノ:僕らの知ってるところだと前編で話した『天才てれびくん』や『ポンキッキーズ』がそのラインだったよね。

オノウエ:そこを今『シナぷしゅ』が担ってるんだね。

YOU:親が見てて飽きないんだよ。それって大事だなと思ったね。

カンノ:音楽っておもちゃなんだよね。

YOU:それは間違いないね。

カンノ:僕、小学校のとき音楽が嫌いだったんだよ。今思うとあれはそういう反抗期だった気がするね。音楽がつまんなかったんだよ。

YOU:資本主義に毒された音楽の機微をもう小学生のときに感じていたのか…!?

カンノ:違う(笑)小学生のときはお笑いとかバラエティ番組が好きだったんだけど、それは音楽と対極なものとして捉えてたと思う。

オノウエ:カンノはたまにその感覚の話するけど、俺はわからないんだよなぁ。

カンノ:音楽はマジ。本気のもの。お笑いは斜め目線。なにか対象を馬鹿にした目線。

オノウエ:それは何歳のときに思ったの?

カンノ:今は言葉にできるから言えるけど、当然この感覚は小学生のころじゃ言えなかったからな。でも6歳くらいから爆笑問題が好きだったから、肌感覚としてはあったかもね。

オノウエ:早熟しすぎてるけどな(笑)

カンノ:爆チュー問題ってあるじゃん。あれってそういう斜め目線で社会派の爆笑問題があえて幼児番組をやっているっていうことだもんね。で、それがすごく好きだったんだよね。それは『シナぷしゅ』という幼児番組にKEMURIというパンクロックバンドが出ている感覚と似ているかもしれない。

オノウエ:なるほどね。でもKEMURIじゃないんじゃない?爆笑問題って危険な香りがするけど、KEMURIはそんなに危ない匂いはないじゃん。たとえば『シナぷしゅ』にBAD HOPとかが出たらわかる気もするんだけど。

カンノ:それはやりすぎな気もするけどな~。

オノウエ:でも見ている側の受け止め方としては、極端かもしれないけどそれくらいのものじゃないかな。

カンノ:あれは?『シナぷしゅ』にBRAHMANが出るっていうのは。

オノウエ:それはすごくわかる!(笑)

YOU:BRAHMANが『シナぷしゅ』に出たら親側が姿勢を正して見ることになるかもしれない(笑)

オノウエ:OAUとかで出るなら可能性はゼロじゃないかもな。

YOU:いろいろ喋ったけど、子育てする人にとって『シナぷしゅ』はありがたいですね。本当に助かってます。

カンノ:なんかさ、音楽をモノとして利用することに対してまだ僕はちょっと抵抗があるんです。でもこれが親になると、本当に切実な話になるんだろうなとは思った。

YOU:切実ですね。

カンノ:「モノとしての音楽ってなんだよ?」って思ってたんだけど、「モノとしての音楽って本当にありがたい」っていうことは切実な話なんだよね。

YOU:うちの赤ちゃんはオルゴールの音を聴くと一旦落ち着くんだよ。音楽の効能って本当にあるんだよね。

カンノ:それは子どもがいないと感覚としてはわからないんだろうね。

YOU:それはわからない。俺もわからなかったから。実感がないと。

カンノ:僕もいずれ結婚して子どもができるのかもしれないけど、そうしたら”子どもができた人生”を今後歩むことになるんだもんね。だから今、子どもも結婚相手もいない状態の人生をむしろ大事に生きようと思いました!

YOU:お前、ふざけんなよ~。

オノウエ:「ふざけんなよ」で締めです(笑)

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Radio OK?NO!! Podcast #066「近過去クイズ」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は過去3年以内にJ-POPシーンで起こったトピックをクイズにした「近過去クイズ」特集の文字起こし(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #066「近過去クイズ」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:最近行った「キャラ変クイズ」という企画のなかで、『鬼滅の刃』の主題歌を歌っていて髪の毛が赤い人だというのはわかっていたけど誰だったか思い出せないという上野君の現象がありましたね。あれは誰だったか覚えてますか?

上野:LiSAです(笑)

上野:あのときは「ごめんなさい、出てきません」って言いました(笑)

カンノ:LiSAという名前すら上野君は出てこなくなっているというので、その弱点を狙ったクイズを考えてきました。題して「近過去クイズ」です。

上野:そういうの一番よくないですよ。

カンノ:数年前のJ-POPシーンの出来事をクイズ形式で紹介します。2010年代後半から2020年にかけて。

上野:そのころになにがあったか俺、なにも知らない可能性あるよ(笑)

カンノ:やっぱりLiSAの名前が出てこないのはまずいですね。もっと緊張感をもって音楽を聴いてほしいです。

上野:もう全然です、ダルダルです(笑)

カンノ:ということでこの数年のJ-POPにまつわる出来事を全5問のクイズにして上野君に出題したいなと思います。じゃあ早速いきましょう。

 

第1問『リリースが一番古いのはどれ?』

・YOASOBI「夜に駆ける」 ・Official髭男dism「Pretender」 ・LiSA「炎」 ・King Gnu「白日」

 

上野:そうですね…う~ん、どれも近いな~!

カンノ:アハハハハッ!

上野:もう大体一緒だよ!

カンノ:長い目で見ればね(笑)ちなみに知らない曲はありますか?

上野:いや、どれも知ってます。それが唯一の救いです(笑)

カンノ:どれもどこかで聴いたことはあると(笑)

上野:一番古いやつか~。これはヒントもなにもないから自分の記憶を辿るしかないよな。でもなんとなく「これが一番最初に出たやつかな」っていうのはあるんですよ。4番目の「白日」じゃないですかね。

カンノ:「白日」が一番古い曲。

上野:そうですね、一番最初にリリースされたんじゃないかな。

カンノ:なんで「白日」が最初だと思った?

上野:なんか、その曲が出たときに自分がこういう会話をしたなとか、こういう出来事があったなとか、その記憶を考えると「白日」が思い出として一番古い気がしていて。

カンノ:そうなんだ、そういうことを覚えていないからクイズを作ったのに(笑)

上野:この4曲に限ってはなんとなく覚えていました。でもLiSAの名前は全然覚えてない(笑)

カンノ:「白日」は何ヌーが歌ってるか覚えてます?

上野:キングヌー(笑)

カンノ:じゃあ正解の曲を聴きましょう。King Gnuで「白日」

カンノ:ということで上野君正解です!

上野:やった~!

カンノ:これよくわかったね。

上野:幸先良いわ。

カンノ:このクイズ作ったけど、僕は絶対にわからないね。「炎」はなんとなく後っぽいのはわかるけど、他はわからないわ。ちなみに「白日」は2019年2月です。

上野:なるほど。その次は?

カンノ:ヒゲダンの「Pretender」で19年5月。

上野:あっ、そんなもんですか。

カンノ:それでYOASOBI「夜に駆ける」が19年12月、LiSAの「炎」が2020年の10月。

上野:じゃあ「炎」以外はわりと近いというか、「白日」と「Pretender」って全然間ないんだね。

カンノ:3ヶ月くらいですね。

上野:その刻み方はたしかに無理だね(笑)

カンノ:絶対にわからないよ、よくわかったね、「白日」が一番古いって。だってKing Gnuだよ?新しいに決まってるじゃん(笑)

上野:それで言ったら全部新しいんだけどね(笑)

カンノ:じゃあ続いての問題いきましょう。

 

第2問『サブスク解禁が一番早いのは誰?』

aiko ・星野源 ・米津玄師 ・サザンオールスターズ

 

上野:これはマジで記憶もなにもないな…。

カンノ:サブスク解禁ってニュースになりがちじゃないですか。

上野:でもこれは推理するしかないな。正直、解禁されているのかどうかも僕はよく知らないので。誰が解禁されていて、誰が解禁されていないのか。う~ん、この4択だよね。それでいくと、aiko星野源とサザンはもともとサブスク解禁されていなくて後からされるっていうのはわかるんですけど、米津に関してはどうなの?米津ももともと解禁されてなくて、それが後に解禁したの?

カンノ:それは全組そうです。

上野:なるほどね…。米津玄師に関してはもともとニコニコから出てきた文脈の人じゃん。そういう人が解禁が遅いっていうのはよくわからないな。

カンノ:なるほどね。

上野:サザンがこのなかで一番最初ってありえるのか?ありえるのか?どうなんだ?でも順当に考えたらなさそうだしな。星野源aikoはどうだ。わからないな…。やっぱり米津玄師が最初じゃないかな。

カンノ:米津さんですね、わかりました。では正解の人の曲を聴きましょう。サブスク解禁が一番早かったのはこの人でした、星野源で「恋」

カンノ:ということで久々に聴きましたね、星野源で「恋」でした。星野源さんがサブスク解禁一番早かったです~。

上野:そうなんだ。

カンノ:じつは米津さんが一番遅いです!2020年8月。

上野:サザンより遅いの?

カンノ:サザンより遅いです、サザンは2019年12月、aikoが2020年2月、星野源が2019年8月。ということでみなさん、2019年~20年あたりでサブスク解禁しております。

上野:じゃあこのなかで2番目に早かったのがサザンなんだ!

カンノ:aikoもそこそこ遅い。

上野:そっか。なんで米津さんが一番遅いの?

カンノ:たしかアルバムをリリースしたタイミングでサブスク解禁したんだよね。

上野:そこまで逆に解禁してなかったんだ。

カンノ:だから「Lemon」とかは発売当時はサブスクで聴けなかったんだよ。

上野:そうですか。それは全然わからなかったな。

カンノ:サブスク解禁ニュースは近過去特有のトピックスですからね。

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。