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SOMEOFTHEM OF PODCAST 第7回「33歳」特集(後編)

カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその書き起こしを前編、後編に分けて掲載します。第7回はオノウエソウが33歳になったことを記念して、レジェンドミュージシャンの33歳のときの楽曲を聴いて「なんで俺たちはこうなれなかったんだ!」と悔しがる「33歳」特集の文字起こし(後編)を掲載します。ポッドキャストと(前編)は下記リンクから。

 

 

カンノ:(元気なく)井上陽水の33歳楽曲でーす。

オノウエ:井上陽水

カンノ:「お元気ですかぁ~?」「元気じゃねえよ!」

オノウエ:一人で全部やってますね(笑)

カンノ:上下分けてね(笑)

オノウエ:ポッドキャストで上下分けるなよ(笑)

カンノ:では、井上陽水さんが33歳のときの楽曲を聴きましょう。井上陽水で「リバーサイドホテル」

オノウエ:この曲が33歳ですか。

カンノ:ヤバいよね。今聴いても、なんでこれが売れたのかさっぱりわからないね(笑)盛り上がらないし、気持ち悪いし(笑)井上陽水さんは1948年8月30日生まれなので、33歳は1981年8月30日からの1年間なのですが、陽水さんはパクられたあとです。

オノウエ:あ~!なるほど!

カンノ:結婚して、離婚して、パクられて、再婚して、長男が生まれて、33歳。

オノウエ:もう、すごいね…

カンノ:全部やったことない(笑)

オノウエ:人生経験だね。

カンノ:「大変ですかぁ~?」

オノウエ:大変だっただろうな…(笑)

カンノ:この質感のミュージシャンって後にも先にも全然聴いたことないんだけど、ラテンなのに冷たいってすごいよね。ノリは陽気なはずなのに、質感は全然温度を感じない。これに男女の変なもつれた感じのことを歌うのが映えるなと思いますね。これが33歳。

オノウエ:そうだよね。

カンノ:33歳って初期衝動じゃないんだよね。全部やり切ったうえで、なにを選択しているかじゃないですか。桑田もユーミンも陽水も。

オノウエ:全員2周目だよね。ある程度、20代のうちにいろいろやって、30代序盤もいろいろやって。

カンノ:いろんなことやり切って、悩みも終わって。

オノウエ:じゃあ今までの経験を活かしてこれからなにをやっていこうか。

カンノ:自我が出る年齢かもしれない。だから今回、目立ったシングルを流せてないのはそういうこと。それが33歳のリアルだよね。

オノウエ:なるほどね。

カンノ:レジェンドミュージシャン3組の楽曲を流しましたが、一番のレジェンドの33歳のときの楽曲を聴きましょう。美空ひばり

オノウエ:あ~、なるほど。美空ひばりの33歳について、一度も考えたことなかったな。

カンノ:33歳ってこういうことを歌う年齢なんだなと自覚させられた曲を聴きましょう。美空ひばりで「それでも私は生きている」

オノウエ:もうこれを聴くと、年齢とかどうでもよくなるね。

カンノ:33歳の美空さんに「死んじゃだめよ」と言われるという。涙ながらに「はいっ!」と思う(笑)「だめよ だめよ だめよ」と言われて「はい、絶対生き抜きます」と(笑)

オノウエ:なるほど(笑)

カンノ:この楽曲、初めての阿久悠作品だそうです。

オノウエ:そうなんですか?

カンノ:で、阿久悠美空ひばりは年齢近いらしいんですが、美空ひばりは天才少女として世に出てきたから、ずっと「美空ひばりに歌ってもらうには」という歌詞の研究をしていたみたいです。

オノウエ:へぇ~!「いつか一緒に仕事したときには」みたいな。

カンノ:そういうこと。それが「だめよ だめよ だめよ 死んじゃだめ」

オノウエ:なるほどね。

カンノ:この説得力はなんですか?ということは、阿久悠も33歳に近いからね。

オノウエ:そっか、阿久悠も30代中盤なのか。

阿久悠は1937年2月7日生まれ。『それでも私は生きている』のリリースが1971年3月10日なので、阿久悠は34歳になったばかり。)

オノウエ:たしかに美空ひばりは歌詞を書いてるわけではないから、なんとなく分かるけど、歌詞を書いた阿久悠も同じ年齢くらいと考えると、ちょっとすごいね。

カンノ:もうはっきり分かったけど、33歳っておじさんだしおばさんなんだよ。で、この2人はその役割をやってるの。その事実、引くよね~。

オノウエ:引く(笑)

カンノ:若いことに価値があるのはもちろんわかるけど、それによって失ったものもあるよね。もちろんそれが一辺倒の解答だとも思ってないけど、「だめよ だめよ だめよ」と言える力。それが33歳のときに持っていたわけだから。この年齢企画で初めてすごく年上のミュージシャンをフィーチャーしたわけですが。

オノウエ:だって今回紹介した33歳のときの楽曲って、僕ら生まれてないからね。

カンノ:私たちは1990年生まれですからね。今回は昭和楽曲を紹介しましたけど、年齢とのギャップみたいなものを痛感するね。あと現代とのギャップ。

オノウエ:時代背景はあるね。

カンノ:だって美空ひばり「だめよ だめよ だめよ 死んじゃだめ」と歌ってるときと、R-指定が同じ年くらいなわけでしょ。何それ?

カンノ:技術革新やイノベーションは間違いなく起こってるんだけど、それによって忘れちゃってるなにかもあって。これ、何?もちろん比べる話ではないんだけど。そのギャップは思うところがありますね。え~、今日はなんとも言えない「33歳」特集をお送りしました。

オノウエ:なんとも言えない(笑)

カンノ:オノウエ君には花粉症が辛くても「だめよ だめよ だめよ 死んじゃだめ」と美空さんと阿久悠さんの言葉を贈らせていただきます。

オノウエ:薬も効かない体になってしまいましたが、頑張ります!

カンノ:怖い言葉だな~(笑)

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『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!

サムオブ井戸端話 #132『音楽教祖のモードと信者の受け取り方』(後編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

これまでにない熱量でZAZEN BOYS向井秀徳について語るサムオブメンバー。後編では、たくさんのJ-POPを聴いた実感を通したうえで、やはり自分が本当に信じられるミュージシャンは2~3組いれば充分であるという話をしました。前編は下記リンクから。

 

 

カンノ:向井さんも三浦さんも共通してるんだけど、歌唱法としてのラップから離れてるんだよ。歌に回帰してるの。「それは何なんだろう?」ってことを考えてるの。

カンノ:その結果、僕から出る作品の99%はノイズかもしれないけど、1%でもその思考が入り込んでいる音楽が作れたとしたら、猛烈に幸せですよ。

YOU:いい話だな~。

カンノ:で、これはそのミュージシャンを信奉している者として勝手にやっていきたい。

YOU:それはすごく良い姿勢な気がするけどね。

カンノ:ここで言いたいのは、やっている曲を真似たものを作って「チルドレンです」と言いたいわけではなくて、たとえばZAZEN BOYSでいうとシンセ弾いてラップをやっていた人が、結局ギターロックバンドに回帰して歌に力を入れていることは「何なんだろうな?」というところから思考して作品を作ってみるとか。

YOU:一度抽象化するってことね。具体ではなく。それはおもしろいね。なんかカンノ、めっちゃ健康的だな(笑)

カンノ:アハハハハッ!

YOU:なんで健康的なもの作りのサイクルに入っているのに、音楽に対する悪口は止まらねえんだよ(笑)

カンノ:悪口は言ってないよ。「J-POPに国民は救われている」という話をしたまでだよ(この井戸端話は後日掲載します)。

YOU:嘘をつくなよ!

カンノ:嘘はついてません!ちなみに今日の音楽に対する実感めいた話をすると、今日も新着プレイリストを100曲近く垂れ流しながら過ごしてて、「良い曲だな」と思ったのは1曲だけですよ。

YOU:まぁ、実際そんなもんだよね(笑)

カンノ:新着プレイリストを聴きながら、べつに心は揺さぶられないんですよ。でも、考えるんです。この曲が新着プレイリストに掲載されるというのは、この曲が商売になると踏んでるから。そのときに「この曲は誰のために聴かれてるのだろう?」と思うの。それでいうと、アーティスト名も曲名もなにも覚えていないけど、いわゆるシティポップっぽいノリの曲で、男女がベランダでの煙草が臭くて云々歌ってる曲が流れてきたの。

YOU:あぁ。

カンノ:それを聴いて「めちゃくちゃ直接的で説明的な曲だな」と思ったの。シティポップの音像でベランダという場所、煙草が臭くてどうのこうの歌う男女ってどういう曲か想像つくでしょ?

YOU:なるほど。めちゃくちゃ具体だね。たとえば山下達郎ってそんなに具体的なことを歌わないイメージがある。

カンノ:そうなの。だから、どんどんある種のリテラシーが下がっていて、わかりやすい情景とシティポップっぽい少し高尚なものが混ざったところに需要があると踏んだ、偉い誰かがいるんだなと思って聴いてたの。

YOU:出自が貧しいけど後に大成した人が金持ちになってから絵の価値や文脈がわからないから、ぱっと見が綺麗な風景画しか買えないという話と同じかな(笑)

カンノ:「この曲が良いと思う層、いるな~」っていう感覚になった。で、サブスク時代において無数に音楽は聴けるけど、本当に信じられるミュージシャンは2~3組で充分なんだよ。

YOU:良い話だよ、本当(笑)

カンノ:ほかの人たちはそういう距離感でいい。

YOU:「この危機的状況のときに、向井ならどうする?」とかね(笑)

カンノ:その思考は少し危ないんだけどね(笑)

YOU:俺も好きなミュージシャンとか作家とか映画監督とかたくさんいるんだけど、そこまで信奉している人はいないかもな。「この人のこのやり方か!」みたいなのはないな。

カンノ:もちろんこの考え方は、僕自身が創作しているからだし、当然ほかのバンドからもインスパイアはされます。でも自分の本懐の部分とか原点みたいなところはそこ。で、何度もこの話になるけど、自分の大好きな人が新作を出して、それはどういう考えのもとに作られ、その人自身はどういうモードで、なにを語ってなにを語らないのかを勝手に深読みをするんです(笑)単純に好きな人のことが知りたいんです。

YOU:創作のめちゃくちゃ良い話になっちゃいましたね(笑)

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SOMEOFTHEM OF PODCAST 第7回「33歳」特集(前編)

カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその書き起こしを前編、後編に分けて掲載します。第7回はオノウエソウが33歳になったことを記念して、レジェンドミュージシャンの33歳のときの楽曲を聴いて「なんで俺たちはこうなれなかったんだ!」と悔しがる「33歳」特集の文字起こし(前編)を掲載します。ポッドキャストは下記リンクから。

 

 

カンノ:オノウエ君が33歳の誕生日を迎えました、おめでとうございます!

オノウエ:ありがとうございます。

カンノ:どうですか?33歳の鼻の調子は?

オノウエ:今年の花粉症は最悪です。不可能です。

カンノ:満喫してますね!

オノウエ:春を感じてますよ…

カンノ:ということで、今回は前身番組『Radio OK?NO!!』で毎年やっていた企画を行います。僕が誕生日のときに「〇〇歳」特集をやっていたんですよ。これは僕が誕生日のときに、その年齢と同じときのアーティストの大ヒット曲を聴いて、僕がどんどんおかしくなっていくという企画でした(笑)「俺もこうなるはずだったのに、どこで運命間違えた?」ということで頭を掻きむしる企画でしたね。

オノウエ:恨み、辛み、妬み、嫉みを叫んでいました(笑)

カンノ:毎年恒例の原点となる企画でした(笑)

カンノ:ですが、『Radio OK?NO!!』は休止していたので、その期間中に僕の誕生日は過ぎてしまいました。というわけで、今回はオノウエ君の誕生日のときにやってみようという「33歳」特集を行います。いろんなミュージシャンの33歳のときの曲を聴いて、「俺がこうなれなかったのはお前のせいだ」と言い続ける企画を持ちまして、はなむけとさせていただきます。

オノウエ:やっぱり企画内容がねじれてますね(笑)

カンノ:今回の「33歳」特集で紹介するミュージシャンは、いわゆるレジェンドかな。

オノウエ:ほお。

カンノ:レジェンドミュージシャンの33歳のときの楽曲を聴いてみようと思います。最初は桑田佳祐

オノウエ:たしかにレジェンドだ。

カンノ:桑田佳祐が33歳のときの楽曲を聴いてみたいなと思います。それではお聴きください、サザンオールスターズで「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」

カンノ:桑田佳祐さんは1956年2月26日生まれなので、33歳のときは1989年2月26日からの1年間ですね。その間にリリースされた楽曲です。桑田さんの33歳までの流れ。原由子さんが産休に入り、サザンが活動休止します。で、桑田さんはKUWATA BANDとソロを経過し、サザンが「みんなのうた」で復活して、その次のシングルがこれなんです。

カンノ:桑田さんの33歳、人生何回分稼いでるんだ!

オノウエ:サザンが活動休止をして、別バンドやソロをやって復活してるわけですね。だから33歳で1周してるんだ。流石、桑田佳祐

カンノ:そういうのを見るよ、やっぱり自分の人生を振り返るよね。

オノウエ:あ、そうだそうだ。この企画、こんな感じだったよね(笑)

カンノ:今回、いろんなミュージシャンの33歳を調べたけど、みんな結婚を経験している。だから今の時代に当てはめると、男性ミュージシャンも育休とか取るかもしれないね。

オノウエ:あり得るね。

カンノ:そういうのを僕はまったく経験してないんですから。どこにあるんですか?紹介した「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」という楽曲には「AV-Girl」という歌詞が出てきますが、僕は「無料 AV-Girl」を見続けてますから!

オノウエ:1発目から悲しい回ですね…(苦笑)

カンノ:悲しいとき?夕陽が?

オノウエ:うるせえよ、言わねえよ(笑)

カンノ:だから33歳のミュージシャンって売れて、人生設計的には第2章なんですよ。

オノウエ:この年齢でサザンが復活をするっていうのがすごいですね。

カンノ:一度休止したわけだから。

オノウエ:すごいな。

カンノ:あと、こういう楽曲がシングルで切れた時代だからね。これは若造じゃできないでしょ。中堅と見なされないと、こういうことはできないじゃん。だから新人ではないってことだよ。僕はいつになったら新人と見なされるスタートラインに立てるのか…。どこ?

オノウエ:べつの人に聞いてください…(苦笑)

カンノ:お前は野心がないのかよ!!よし、これからアミューズ行くぞ!!

オノウエ:やめとけよ(笑)

カンノ:では続いてのレジェンドミュージシャン。ユーミン松任谷由実さんの33歳のときはこの曲でした。松任谷由実で「Saturday Night Zombies」

カンノ:ユーミンは1954年1月19日生まれなので、33歳は1987年1月19日以降の1年間でございます。『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマとして起用された楽曲ですね。松任谷由実さんが33歳までの流れですが、荒井由実から松任谷由実に変わって10年経ってます。

オノウエ:えぇ?そうなの?だから23歳で結婚してるんだ。

カンノ:その10年目。だから結婚もめっちゃ振り返るものになってるという。ガチで大人…

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:どうしよう…

オノウエ:小声はリアルさが増すんでやめてください(笑)

カンノ:完全に松任谷性が地に足着いている。

オノウエ:僕らが音楽を聴き始めたときには当たり前のように松任谷由実じゃん。で、「昔は荒井由実だったんだ」と後から知ったけど、だから荒井由実時代って非常に短いんだね。

カンノ:逆に言うと、最初からめっちゃ売れてる人でもあるんだけど。

オノウエ:気にしたことなかったけど、結構ビックリだね。

カンノ:33歳という年齢のリアルがわかるよね。もうどうしようかね。

オノウエ:どうしようか(笑)

カンノ:「Saturday Night Zombies」もさ、33歳の説得力の歌だよね。あのテンポ、曲調、ゴージャスな音像。それが映えるじゃん。今、あの音像どこにあるかわからないもんね。あれを生音でやってたんでしょ?

オノウエ:そうだね。33歳の大人の余裕もあるじゃん。で、今の33歳の感覚で言うと、そんな大人っぽいことがやれるかというと、それはね…

カンノ:だから、この国には金がなくなったんだよ!みんな金がないから、ああいう音像を生音でできなくなって、「はい、みなさんDTMでポーンとやってね~!」っていう感じ!

オノウエ:今、めちゃくちゃ老害みたいなこと言ったよね(笑)

カンノ:「この国には!」

オノウエ:主語がでけえよ(笑)

カンノ:時代が違うからよりわかりやすいけど、年齢で紐解くと今の自分と違いすぎて引くよね。

オノウエ:そうだよね。

カンノ:今は長寿国かもしれないけど、昔はべつにそういうことでもなかったわけでしょ。変な話、33歳って折り返し地点と言えばそうじゃん。それを考えると、もう余裕ないな。もうやめようかな…

オノウエ:なんで毎年この企画やるんだよ(笑)

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『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!

SOMEOFTHEM OF PODCAST 第6回「VaundyのSpotify CMクイズ」特集(後編)

カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその書き起こしを前編、後編に分けて掲載します。第6回はVaundy楽曲を聴いて、それがSpotifyのCMで使われているかどうかをオノウエが回答する「VaundyのSpotify CMクイズ」特集の文字起こし(後編)を掲載します。ポッドキャストと(前編)は下記リンクから。

 

 

カンノ:では3問目。VaundyのSpotifyCMクイズ。これから流れる曲がSpotifyのCMソングかどうか当ててもらいます。それではお聴きください、Vaundyで「僕は今日も」

カンノ:さぁ、この曲はSpotifyのCMソングなのか、マルハニチロのCMソングなのか、どちらでしょうか?

オノウエ:ちょっと待ってください!クイズの内容が変わってるんですけど…(苦笑)

カンノ:「S」か「マ」で答えてください!

オノウエ:だから違うんですよ(笑)

カンノ:「Vaundy “S” or ”マ”」特集です。

オノウエ:その語呂も気持ち悪いし(笑)片方アルファベット、片方カタカナ。ちょっと一旦、Spotifyかどうかで考えますよ。オシャレさでしか考えられないですが、とくにSpotifyのCMで考えるとこの曲は暗すぎる気がします。

カンノ:では、SpotifyのCMソングではないとすると、なんのCMソングだと思いますか?

オノウエ:えっ?これもマルハニチロで使ってるの?

カンノ:いや、それを聞いてるのではなくて…

オノウエ:いや、聞いてたって!「Spotifyマルハニチロか?」って!

カンノ:「SpotifyではないとしたらなんのCMか予想できる?」という話ですよ!

オノウエ:違うよ!「 “S” or ”マ”」って言ってたよ(笑)

カンノ:じゃあ改めて「Spotifyではないとしたら何かな?」っていうのはある?

オノウエ:Spotifyではないとしたら、マルハニチロ

カンノ:この曲はマルハニチロのCMソングであるとの回答ですね、、、正解!この曲はマルハニチロの五目シューマイのCMソングでございました!

オノウエ:もうマルハニチロって何なんだよ!

カンノ:マルハニチロの新中華街五目シューマイ、これは食感にこだわった新しい五目シューマイですね。

オノウエ:何なんだよこの企画は…

カンノ:このCMに出演しているのは誰だと思いますか?横浜流星さんでございます!

オノウエ:なんで急に通販みたいなパートが始まるの?

カンノ:「冷凍シューマイはどれも同じじゃないんですか?」という問いに対してのマルハニチロさんからの提案ですよね。

オノウエ:箱番組みたいなのを始めないでください(笑)

カンノ:マルハニチロ presents!

オノウエ:うるせえよ(笑)

カンノ:マルハ・ペプラーです。

オノウエ:もうそれはマジで言いたいだけじゃん(笑)マルハニチロもVaundyもSpotifyもなにも関係ねえよ(笑)

カンノ:では、最後の曲です。Vaundyの曲を流しますので、それがマルハニチロのCMソングか当てていただくクイズです。

オノウエ:はい…(笑)

カンノ:それではお聴きください、Vaundyで「しわあわせ」

オノウエ:あなたが曲振りで「マルハニチロのCMソングでしょうか?」って言っちゃってるからさ(笑)Spotifyが一切関係なくなっちゃった(笑)

カンノ:さぁ、「VaundyのマルハニチロCMクイズ」特集、今の曲はマルハニチロのCMソングでしょうか?

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:さぁ、答えてみましょう。

オノウエ:もうここまで来たらマルハニチロのCMソングでしょう。

カンノ:最後の最後でひっかけ問題のパターンもあります。

オノウエ:そうだけど、ここまで来たら全曲いこうよ。

カンノ:全曲マルハであってほしい?

オノウエ:マルハであってほしい(笑)

カンノ:では答えましょう、Vaundy「しわあわせ」はマルハニチロの何のCMソングでしょうか?

オノウエ:違うよ。違う違う(笑)

カンノ:これまでは冷凍炒飯、新中華街横浜あんかけラーメン、新中華街五目シューマイ。さぁ、4つ目は何?

オノウエ:知らないよ(笑)まず使われてるかどうか答えろよ!

カンノ:使われてます。

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:で、炒飯、あんかけラーメン、五目シューマイ、次は?

オノウエ:何なの、もう…(笑)

カンノ:「し・わ・あ・わ・せ」

オノウエ:それはヒントなの?というか、マルハニチロにどんなラインナップがあるか知らないし…(笑)もうなんですか、餃子ですか?

カンノ:あっ、餃子の包むヒダの部分と、手のしわが掛かってるっていう?

オノウエ:そんな真面目に聞かないでください(笑)

カンノ:正解は、五目あんかけやきそばでした!

オノウエ:そうですか…(苦笑)

カンノ:「五目」も「あんかけ」も被りました(笑)これはたっぷり餡がかかった冷凍やきそばで、焼き色がすごく食欲をそそります。で、このCMに出ているのは、、、流星横浜です!

オノウエ:よかった(笑)

カンノ:ということで「横浜流星」特集をお送りしましたけど。

オノウエ:最終的にはそこになるんですね(笑)

カンノ:すげえ、マルハニチロが囲ってました。

オノウエ:マルハニチロとVaundyはどういうことになってるの?

カンノ:もっとSpotifyでやればいいのに。

オノウエ:っていうか、Spotifyは何だったの?(笑)

カンノ:本当にVaundyがSpotifyのCMソングをめちゃくちゃやってると思って調べたの。全然やってなかった(笑)

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:ただ、マルハニチロをめちゃくちゃやってた(笑)

オノウエ:なるほどね(笑)

カンノ:冷凍中華でこんなにVaundyが使われてたのは知らなかった。

オノウエ:そうなんだね。

カンノ:Vaundyはマルハニチロで稼いでた。

オノウエ:俄然、マルハニチロに興味出てきました。

カンノ:あとで何か買うか。

オノウエ:五目あんかけやきそば買おうぜ。

カンノ:俺はシューマイ買うから、あとで酒飲みながら食ってVaundy聴こうぜ(笑)ということで、「VaundyのマルハニチロCMソング」特集をお送りしました(笑)

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『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!

サムオブ井戸端話 #131『音楽教祖のモードと信者の受け取り方』(前編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

ZAZEN BOYSの12年ぶりのアルバム『らんど』を聴いたサムオブメンバー。カンノメンバーが憧れる向井秀徳の久しぶりの作品やインタビューを通して、本当に好きな人の脳みその一片や今のモードが知れる喜びを、教祖と信者の関係で捉えて語りました。

 

 

カンノ:ZAZEN BOYSの12年ぶりのアルバム『らんど』が発売されました。聴きましたか?

YOU:聴きました。最高だったね。

カンノ:僕はあのアルバムを何度も聴いて、向井秀徳が考えていることの一片でも知ることができるのがありがたくて仕方なかったです。

YOU:お前、本当に向井が好きなんだな(笑)

カンノ:そうです(笑)いろんな媒体でインタビューが載ってるじゃん。そのなかで「自分は自我の権化である」という話をしているんです。

YOU:してたね。

カンノ:そのことについてずっと考えてて。向井さんは「私は自我の権化であるから、音楽をやっている」と言ってるんだよね。これは裏を返すと「自我の権化じゃない人は音楽をやっちゃいけないよ」っていうことでもあると思うの。

YOU:なるほど。良いこと言うね。

カンノ:こちらが向井秀徳からのメッセージを深読みして受け取るとするとね。

YOU:勝手にね(笑)

カンノ:そうそう(笑)「そうか、自我の権化であるから音楽をやっているということは、自我の権化に達していない人は音楽なんてものをやっちゃいけないんだな」というね。だからこの言葉って僕にとってはとても重いものなんです。

YOU:なるほど。

カンノ:で、ここ最近考えていることなんだけど、「お金があったらどうする?」という質問に、「機材を買う」か「美味しいものを食べる」という2択で「機材を買う」を果たして自分は取れるのかどうか。

YOU:ほお。

カンノ:こういった2択を続けていった先に、音楽とか表現が残るかどうかだなと思ったの。その人が音楽を続けるかどうかって。いろんなバリエーションの2択があるなかで、自分を「自我の権化」としたときに、音楽をはじめとする表現活動を選べるかどうか。そういう人が表現をする人として残っていき、それを選べなかった人が表現を辞めていくのかなと思ったんです。「お前にとって音楽や表現は大事か?」を突きつけるタームってあると思うの。それに対して意地でも「大事だ」と言えるかどうか。で、そんなこと言ってる場合ではない状況でも、自我の権化であれば「大事だ」と言わねばならない。

YOU:たしかに普通の人なら、たまに機材を買ってそこそこに美味しいものを食べたりしてバランス取っちゃうよね。

カンノ:そうそう。で、あのインタビューを読んで、向井をただのおもしろおじさんとして消費するやつらのことは無視ですよ。そんな人と僕は会話したくないんですよ。

YOU:わかる。今回のアルバムのインタビュー、向井はかなり真剣だよね。もちろん表面はふざけてはいるんだけど。

カンノ:あの人が真剣に思われることで発生する得はあまりないからね。キャラクター的にはぐらかしたほうがいいし。

YOU:誠実だったよね。

カンノ:というわけで、今までのしゃべりを聞いてもらってわかる通り、僕はわりと教祖に対する信者に近いと思うんです。

YOU:向井信者ね。

カンノ:そう。で、いわゆる”松本信者”とか”たけし信者”とか”談志信者”の気持ちが少しわかった気がしたの。さっき「向井の脳みその一片を知れてありがたい」と言ったけどさ、つまり僕にとって向井秀徳を表現における教祖だと勝手に思うということ。もちろん向井と直接話したことはないよ。でも、今のこの人のモードは何なのか、どんなことを考えているのか、それらを作品としてどう表したのか。その作品が脳みその具現化ということであれば、その人の新作、新曲、新ネタを知れるだけで異様な喜びってあるなと。

YOU:うん、わかる…。いや、ごめん。やっぱりわからない(笑)カンノの言ってることが全然わからない(笑)お前、めっちゃファンだよ。

カンノ:アハハハハッ!

YOU:カンノはめっちゃ向井秀徳ファン(笑)

カンノ:そういう意味でいうと、僕は向井秀徳クチロロの三浦康嗣さんの脳みそをちょっとでも知れたら、それでいいやと思ったの。あとは全捨てで。

YOU:極論、あとはいらないと。

カンノ:この2人がどういうモードで、どういう脳みそで、どんなことを考えていて、それを作品で知れたときに、それを僕自身の血肉として1ミリでの入ったものを作れたら最高だなと思ったの。これから僕も音楽活動をやっていきますけど、この2人の要素が1%でも入っていたら超幸せですね。信者とか信奉者っていう言葉を使っちゃうけど、この2人を観て聴いて知ったうえで、自分がどんな振る舞いをしていくかとか、2人の思考を勝手に汲み取ったうえでどう自分の作品として表して、その結果、僕が何なのかが決まってくるなと。

YOU:まぁ、信者ってただそれだけだからさ。アーティストの信者はたくさんいるんだけど、カンノは曲がりなりにもアウトプットがあるから。音楽作ってそれをライブでやるっていう。だからとても良いことだと思うけどね。むしろ、どのアーティストにもいっちょ噛みで器用にパロって作ってるミュージシャンが今は主流な気がするから。それでもいいんだけど、深いところにいけない気がする。

カンノ:いっちょ噛みのミュージシャンは多いよね。なんか、インスタントに要素を取り込むミュージシャンって多い気がするの。手軽に音楽が聴ける時代において。「これを聴くだけでオシャレっぽくなる」とかさ。それが嫌とか否定する気もないんだけど、そういう音楽はべつに自分にとってはなくてもいいから。

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SOMEOFTHEM OF PODCAST 第6回「VaundyのSpotify CMクイズ」特集(前編)

カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその書き起こしを前編、後編に分けて掲載します。第6回はVaundy楽曲を聴いて、それがSpotifyのCMで使われているかどうかをオノウエが回答する「VaundyのSpotify CMクイズ」特集の文字起こし(前編)を掲載します。ポッドキャストは下記リンクから。

 

 

カンノ:今週はVaundyを特集します!どうですか、Vaundyさんのイメージはなにかありますか?

オノウエ:いろんな曲を器用に作れますよね。

カンノ:ユニクロっぽいパーカーを着てるフリーターというイメージですか?

オノウエ:言ってないじゃないですか(笑)

カンノ:めちゃくちゃ稼いでるよ(笑)

オノウエ:めちゃくちゃ売れてますからね。

カンノ:いいよな~。

オノウエ:あっ、そのモード始まった(笑)

カンノ:悪い志村けんみたいな言い方しちゃったね(笑)まぁ、めちゃくちゃ曲をリリースしてますからね。昨年出た『replica』というアルバムは35曲収録ですからね。

カンノ:で、僕のVaundyに対するイメージを言っていいですか?SpotifyのCMソングをめっちゃやってるイメージがあるんです。

オノウエ:なるほど。

カンノ:陳腐な言い方だけど、音楽におけるオシャレ企業ですよ。Vaundy自身もSpotifyに取り上げられてガっと知名度を上げているので、お互い良い関係性だと思うんですけど。で、変な話、どのVaundyの楽曲を聴いてもSpotifyのCMソングっぽく聴こえてしまう。そんなイメージが強いので、それをクイズにしてみました。

オノウエ:クイズ…?

カンノ:ということで今日は「VaundyのSpotify CMクイズ」を行いたいと思います。これからVaundyさんの楽曲を流すので、それがSpotifyのCMソングかどうか当ててもらいます。

オノウエ:私が当てるんですか?

カンノ:そうです。全4問です。それでは第1問目お聴きください、Vaundyで「怪獣の花唄」

カンノ:さぁ、この曲はSpotifyのCMソングでしょうか?

オノウエ:まず前提として、私はほぼわからないので、どうやって考えるかというと「流れてそうかどうか」しかありません(笑)

カンノ:そもそもなんだけど、VaundyがSpotifyのCMソングをやってるイメージってある?

オノウエ:なくはないかな。というか、あんまり意識したことないかも。ちなみに考え方のヒントとかあったりする?

カンノ:これは一つのものの考え方なんだけど、Spotifyとしての企業ブランド、日本国内において「どういうイメージを持たれたいか?」というのはあると思うの。じゃあ同業他社としてAppleがあったりAmazonがあったり、いろんな音楽サブスクがあるなかで、Spotifyはどう思われたいのか。たとえばオシャレさを纏った感じで音楽を聴くことを商売とするなかで、Vaundyってすごく選ばれた存在な気がするの。こういう考え方ですかね。

オノウエ:なるほどね。

カンノ:あえて悪い言葉を使うと、Vaundyを聴くだけで簡単にオシャレになれる、みたいな。この「簡単にオシャレになれる」という意味でのVaundyって今は相当強いと思うんだよ。

オノウエ:その観点でのVaundyで考えたうえで、楽曲がバッチリとSpotifyのブランドとマッチしているかだね。これが一つの判断の軸になるかもしれない。

カンノ:で、これがなにかへの誘導かもしれない。

オノウエ:そうなるとなにも信じられない!

カンノ:アハハハハッ!

オノウエ:まぁ、言わんとすることはわかります。そう考えると、この曲ではないかな。

カンノ:なるほど。

オノウエ:「怪獣の花唄」はSpotifyのCMで流れていないと思います。

カンノ:なるほど、、、正解です!

オノウエ:おぉ~!

カンノ:冴えてますね。これはSpotifyのCMソングではありません。ただ、タイアップソングではあります。これはマルハニチロの冷凍炒飯のCMソングでした。

オノウエ:冷凍炒飯のCMなんだ。

カンノ:これはお皿いらずでレンジで温める冷凍焼豚五目炒飯なんですが、袋のまま食べられるという。

オノウエ:なんか急に日曜の昼間のCMっぽくなったんですが(苦笑)

カンノ:このCMには横浜流星さんが出演されています。

オノウエ:なるほど…(苦笑)

カンノ:横浜さんは「準備も片付けも面倒くせぇ」って言ってました。

オノウエ:途中からメインがマルハニチロになってますよ(笑)

カンノ:どういうCMで使われているか紹介したいから(笑)

カンノ:「怪獣の花唄」はSpotifyのCMソングではありません、オノウエ君正解でございます。では2問目です、この曲がSpotifyのCMソングかどうか当ててください。Vaundyで「世界の秘密」

オノウエ:これはチルっぽい感じですね。先ほどの「怪獣の花唄」はバンド仕様でしたよね。

カンノ:ロックサウンドで叫んでたしね。

オノウエ:そのオシャレさみたいなことを考えたときに、「怪獣の花唄」は選ばれなさそうだなと思ったんです。でもこの曲のチルっぽさはオシャレさという意味で当てはまる気がする。抜けた感じのね。ということで、「世界の秘密」はSpotifyのCMソングだと思います。

カンノ:正解は、、、SpotifyのCMソングではありません!

オノウエ:あぁ~、違うんですね。

カンノ:違いました。これはマルハニチロの…

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:新中華街横浜あんかけラーメンのCMソングでございました!

オノウエ:あれぇ~?

カンノ:これはとろみたっぷりの野菜餡が細麺に絡みつく美味しさを提供する冷凍あんかけラーメンです!

オノウエ:この企画、もしかして…(苦笑)

カンノ:このCMに出てるのは横浜流星さん!

オノウエ:おっ?えっ?

カンノ:この曲はSpotifyのCMソングではありません、マルハニチロの新中華街横浜あんかけラーメンのCMソングでございました!

オノウエ:なんか、べつのことが気になり始めました(笑)まぁ、いいか…(苦笑)

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『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!

SOMEOFTHEM OF PODCAST 第5回「繰り返される諸行無常選手権」特集(後編)

カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。第5回はZAZEN BOYSSpotifyで配信されている全楽曲のなかで、「繰り返される諸行無常」を多く言っているTOP3を発表する「繰り返される諸行無常」特集の文字起こし(後編)を掲載します。ポッドキャストと(前編)は下記リンクから。

 

 

カンノ:さぁ、本編に入るのにすごく時間がかかりましたが(笑)、第3位です!

オノウエ:何なんだろうな、気になるな。

カンノ:まず回数から発表します。6回です。「繰り返される諸行無常」が6回出てくる曲です。それではお聴きください、ZAZEN BOYSで「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」

カンノ:僕がZAZEN BOYSを聴いたきっかけて、大好きになってしまった曲です。さっきの話でいうと、完全にキャッチーなラップ曲、アルバムの表題曲です。これは6回です。サビで使われる「繰り返される諸行無常」もあるけど、普通のラップ内でも「繰り返される諸行無常」が使われていますね。それはボーナス点なんですよね。

オノウエ:なるほど。

カンノ:ループするフレーズとして使われるものとはべつに、全然違うところで使われる。「繰り返される諸行無常」のあとに「よみがえる性的衝動」が出てこないパターンもあるんです。それで数を稼いだ感があります。

オノウエ:なんか、もっと使われていた印象なんですが6回なんですね。

カンノ:ほかにも繰り返しで使われる言葉がこの曲には多いんですよ。「繰り返される諸行無常 よみがえる性的衝動「冷凍都市のくらし 行方知れずのアイツいつのまにか姿くらまし」「毎日大体狂って不思議 俺の目玉が見る景色」「頭どんだけ狂っても」「人がボンボン死ぬこの世」とかは、とくに『ZEZAN BOYSⅡ』にはいっぱい出てきますね。

カンノ:では第2位。飛びますよ。15回。

オノウエ:マジか!「3位で6回なら、1位は15回くらいかな」とか言おうと思ってたら、2位が15回!同じ言葉を15回言う曲があるの?(笑)

カンノ:それは何の曲でしょうか。第2位はまさかこの曲がここで出てくるとは。「繰り返される諸行無常」が15回出てくるのはこの曲でした。ZAZEN BOYSで「自問自答」

オノウエ:この曲が2位ですか!

カンノ:僕らZAZEN BOYSの大ファンからすると、絶対1位だと思ったじゃん。

オノウエ:これが1位だと思ってた。

カンノ:15回で2位でした。完全に優勝候補がやられました。だって「自問自答」で締めたらいいじゃん。「1位はやっぱりこの曲でしたね~」とか言えばいいじゃん。2位で来る曲じゃないんだよ!

オノウエ:たしかに(笑)

カンノ:なんでZAZEN BOYSのランキング企画で、この曲が2位に来ることがあるんだよ(笑)

オノウエ:たしかに、僕ら「自問自答」のあとに来る曲について喋んなきゃいけないんでしょ(笑)

カンノ:そうなんだよ、これで終われよ!

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:この曲が強い理由は高音コーラス。これも1回に入れてますから。で、最後向井の声とコーラスがダブるじゃないですか。あれは2回で計算してますからね。

オノウエ:2回計算か。

カンノ:それで15回です。それでも2位なんだよ。そんなズルしてるんだよ!この曲、1位になりたいからってたくさんフレーズ言って数稼いで、ズルいんだよ。

オノウエ:俺たちが勝手に戦わせてるんだよ(笑)

カンノ:絶対にライブの本編ラストかアンコールで聴く曲なんだからさ。これで終わるんだよ。でも終わりません。1位が待ってます。

オノウエ:気になるね~。

カンノ:1位は「繰り返される諸行無常」を何回言ってるのか。2位が15回です。1位は20回です。

オノウエ:20回!すごいね。

カンノ:繰り返しています。

オノウエ:そうですね。

カンノ:本当に向井さんは作詞の才能があるんですか?

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:そういうことじゃないですね(笑)でも、7分尺の曲で15回だよ。それが20回となると何なのか?

オノウエ:気になりますよ。

カンノ:まさかの曲でございました。それでは「繰り返される諸行無常」を20回言っている楽曲はこちらです。ZAZEN BOYSで「ZAZEN BO Ⅱ」

カンノ:ということで、インタールード曲が1位でした!

オノウエ:なんか、釈然としないな~。

カンノ:アハハハハッ!

オノウエ:この選手権ってそういうことだったっけ?

カンノ:これでヤラセでないことがわかってもらえましたかね?もうガッカリしました。これを1位にするの、嫌です!向井も嫌なんじゃない?(笑)

オノウエ:これは「自問自答」と同じシステムだね。

カンノ:その後半のまくり方が半端ない。

オノウエ:向井の声とコーラスの声が重なってるからその分、倍々で稼いだわけだ。

カンノ:初期のインタールードがあったころですよ。

オノウエ:インタールードで20回言ってるのヤバいね。

カンノ:1分ちょっとの曲だからね。

オノウエ:2位が7分で、1位が1分半でしょ。計算がおかしいよ(笑)

カンノ:調べた結果、初期作に「繰り返される諸行無常」が多いということです。『ZAZEN BOYS 4』に関しては1回しか出てきてないですからね。「Asobi」の冒頭だけ。

カンノ:ということで、「繰り返される諸行無常選手権」の第1位は「ZAZEN BO Ⅱ」

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:「ZAZEN BO Ⅱ」って何なんだよ…(笑)

オノウエ:「ZAZEN BO」も何なんだよ…(笑)

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『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!