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Radio OK?NO!! 第51回「迂闊ソング特集~後編~」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。ここでは毎週の特集を文字起こしという形で記載します。今回は第51回の3月28放送分、「迂闊ソング~後編」をお送りします。前編は下記リンクから。

 

カンノ:じゃあ今度は、今でも普通に好きな迂闊ソングを聞きたいと思います。「バカだな~」っていう。

上野:バカで迂闊な曲ね(笑)

カンノ:アハハハハッ!

上野:物凄くバカそうだな(笑)

カンノ:そういう大好きな曲をお聴きください。サイプレス上野とロベルト吉野で「P.I.M.P -女喰ってブギ改-」

上野:バカですね~。

カンノ:アハハハハッ!購入当時から聴いた感想と、今聴いた感想が全く変わらないです。「バカだなぁ~」(笑)

上野:当時もダメだし、今もダメです(笑)

カンノ:この曲はね、サザンオールスターズの「女呼んでブギ」のオマージュタイトルなので、そもそも迂闊ソングをオマージュしてると(笑)

上野:引き継がなくて良いよっていう(笑)

カンノ:この曲が入った『ヨコハマジョーカーEP』 が再発になったタイミングで高校生のときに買ってめっちゃ聴いたミニアルバムなんですけど。このサイプレス上野とロベルト吉野さんというのは、2000年代の俺たちが大好きだったアンダーグラウンドのあの世界の人たちですよね。「DAX特集」とかでもやりましたが。

カンノ:ヒップホップとかテクノとかパンクとかオルタナとかハードコアが全部ごった煮だった時代があるわけじゃないですか。

上野:ごちゃ混ぜになってジャンルが細分化というよりは、各々が影響し合っているという感じだったよね。

カンノ:地下の匂いのするイベントとかもいっぱいあったんだけど、どのフェスにも出てるイメージがあったのがサイプレス上野とロベルト吉野

上野:ジャンル関係なかったよね。

カンノ:全部関係なかったんだよね。また僕が好きな曲で、2004年にリリースされている 『TRIBUTE TO YMO』っていうYMOのトリビュートアルバムがあるんですけど、サ上さんがスネークマンショーのオマージュコントで参加してるんですよ。

上野:はい、はい。

カンノ:スネークマンショーのコントをパロディーとして新しくやっているんですけど、それに参加している面子がイルリメタカツキ、やけのはらっていう面白ヒップホップ集団!

上野:面白ヒップホッパーたちが集まっている(笑)

カンノ:その面白ヒップホッパーたちがスネークマンショーのパロディコントをやっているんです。それで思うに、まだラッパーがコントをやるということも許されてた時代だなと。

上野:あぁ~、そうだね。

カンノ:それもある種の迂闊と言うかさ。今やっちゃうと下手したらサムいと思われる可能性もあるわけです。でもカルチャー的なカッコよさがそこにはあってさ。地下芸人的なものも含めたアングラ・サブカルチャーのカオティックなごった煮感が僕にとっての2000年代で、その先陣切ってたのがサイプレス上野とロベルト吉野というグループだったかなと思うんですよね。

上野:あとこの曲で言えば、「女喰って」「音楽って」で踏むなよ!(笑)

カンノ:これも皮肉だよね(笑)これは僕の好きな迂闊曲ということでございました。

上野:これは分かりやすかったね。

 

カンノ:アングラの迂闊ソングを紹介したので、ドメジャーな迂闊ソング行きましょうか。

上野:ドメジャーな迂闊ソングって何でしょうか?

カンノ:この人たちを迂闊で括ってみました。それではお聴きください、ポルノグラフィティで「アポロ」

カンノ:皆大好き、ポルノグラフィティの「アポロ」です。

上野:僕もこの曲はとても大好きですけど、どこが迂闊なんですか?

カンノ:先ほども言いましたが、皮肉目線で何か歌うときは気を付けなきゃいけないんです。

上野:なるほど。

カンノ:この曲はAメロですね。「みんながチェック入れてる 限定の君の腕時計はデジタル仕様 それって僕のよりはやく進むって本当かい?」まずここでめちゃくちゃフってますよね。「そんな最新型のデジタル時計、しかも限定で僕のより速く進むなんて凄いね~!」みたいな。最新機能が付いてて羨ましい感じを際立たせているわけですよ。その後にどういう歌詞が来るか。「ただ壊れてる」ですって(笑)なんかさ、めっちゃくちゃフってフってフって、挙句「ただ壊れてる」って歌ってるのちょっと面白いよね(笑)しかもここ、めちゃくちゃ声張ってるじゃん(笑)このフリオチは笑っちゃうんだよね。それでその後のBメロなんですが、「空を覆う巨大な広告塔には ビジンが意味ありげなビショウ」と歌ってるんですよ!「ビジン」「ビショウ」が都会のドライさを演出するためにカタカナ表記なんですよ!カタカナで「都会は冷たいところ」というドライ演出をしているんです、これは結構ヤバい!

上野:あぁ~、なるほどね(笑)

カンノ:もう言いましょう、ちょっとキツくないですか?(笑)

上野:これは別に今になって聴くとじゃなくて、当時からキツかった可能性があると(笑)

カンノ:田舎から見た都会のイメージの歌詞だよね。「都会は冷たいらしいぞ」っていう。

上野:コンクリートジャングルっぽさね(笑)

カンノ:そういうニュアンスの歌詞が初期ポルノグラフィティは多い気がします。

上野:確かに多いかも。

カンノ:初期ポルノは気を付けなきゃいけないんですよ。ポルノグラフィティの皮肉の仕方は気を付けなきゃいけません。

 

カンノ:今日は「迂闊ソング特集」をお送りしました。最後に2021年、最新の迂闊ソングを聴きましょう。

上野:おぉ、何だ?

カンノ:10年後とかにこれを聴くと、すげえキツいだろうなっていう気がします(笑)この曲が流行ってる現状、僕は苦手です(笑)

上野:なるほどね(笑)

カンノ:それでは最後の曲です。その前に、この曲を作った人!ネットニュースになってましたけど、迂闊な発言は気を付けてくださいね!では最後の曲です、Adoで「うっせぇわ」

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『Radio OK?NO!!』は毎週日曜23:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の放送は4月11(日)です。お楽しみに!