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Radio OK?NO!! Podcast #049「祝結婚!最強カバー歌手May J.」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は、先月結婚されたMay J.さんがどれだけ最強のカバー歌手なのかを再確認する「祝結婚!最強カバー歌手May J.」特集(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #049「祝結婚!最強カバー歌手May J.」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:なんとMay J.さんはオリジナル曲も凌駕します。

上野:本家超え?

カンノ:そうです。Sugar Soulの「Garden」という曲です。

上野:はいはい。

カンノ:そのMay J.さんのカバーもなかなかカッコいいですよ。カッコいいっていうか…

上野:「カッコいいっていうか…」ってなんですか?(笑)

カンノ:「カッコいい」という言葉しか出てこないんですよ(笑)すみません、こちらもフリで使わせていただきます。

上野:いちいち言わなくていいんだよ(笑)

カンノ:それでは申し訳程度で使わせていただきます、Sugar Soulで「Garden」

カンノ:まあこちらはfeat.でDragon Ashのkjさんが参加されていますが、それに対してMay J.さんはピンでやってますから。

上野:おぉ、ピンですか。

カンノ:ではMay J.さんのカッコいいカバーを聴いてもらいましょう。

上野:「カッコいい」が気になるんだよな(笑)

カンノ:それではお聴きください、May J.で「Garden (Lo-fi Edit)」

上野:あの、いくつか引っ掛かるんですが…

カンノ:えっ?

上野:まずこの曲のタイトルなんですか?

カンノ:「Garden (Lo-fi Edit)」です。

上野:Lo-fiってなんでしたっけ?

カンノ:えっ?Lo-fiってちょっと遠くから聞こえる音像のことじゃないんですか?

上野:曲始まった瞬間に「May J.がちょっと遠くにいるな~」って思ったんだよ(笑)声が遠くから聞こえてくるっていう(笑)

カンノ:これがLo-fi。

上野:そうじゃないと思うんだけどな…

カンノ:カッコいいね~。

上野:あとこの曲って原曲はサビで盛り上がって開放感があるじゃん。なんかMay J.さんのカバーはずっと洞窟のなかにいるみたいな感じじゃない?

カンノ:それがLo-fiの”Lo”の部分でしょ?

上野:違うよ(笑)

カンノ:原曲は元気で明るいからHi-fi Editです。

上野:Hi-fiとかLo-fiってそういう意味じゃないんだよ(笑)

カンノ:May J.さんのアレンジはこの感じでずっと淡々と続きます。時代に合わせてね。

上野:時代に合わせてるんですね。

カンノ:Lo-fi HIPHOP Editです。

上野:宮崎駿アニメみたいな画のMay J.がサムネに写ってね(笑)

カンノ:じゃあ次は最近暑いので、冬の曲を聴きましょう。今回は先にMay J.さんの曲を聴こうかなと思います。それではお聴きください、May J.で「雪の華

カンノ:なんかさ、May J.のシンプルなカバー曲、ヤバいね(笑)

上野:ヤバい(笑)この感じ、なんて言えばいいんだろうね?

カンノ:なんかさ、「雪の華を聴こう」って思ったときは、中島美嘉の「雪の華」を聴けばいいじゃん。

上野:そうだね。

カンノ:「なんで今、May J.雪の華を聴いてるんだろう?」って思いながら聴いてたね(笑)

上野:中島美嘉って歌い方が粘っこいじゃん。

カンノ:クセは強めかもね。

上野:歌声も太くて圧もちょっと強くて。

カンノ:ハスキーさもあるよね。

上野:このMay J.先生のバージョンはストレートで粘り気がないじゃん。だからどういうときに聴くのかがわからないよね(笑)

カンノ:ストレートに歌が来られると逆にヤバい(笑)

上野:もう演歌歌手みたいになってたよ(笑)

カンノ:先ほど流した「夏祭り」や「Garden」のアレンジとかは凝ってるじゃん。その可笑しみというか、「なんでこんなアレンジでやってんだよ~」って言える面白さがあるわけじゃん。この全うに来るカバー曲、ヤバいよね(笑)

上野:「このアレンジで来たか!」っていうのが全くないストレートな歌(笑)

カンノ:「むしろストレートで来るんだ!」っていうね(笑)今回は対決なので、ちょっとこの人ぶつけていいですか?

上野:はい、誰と戦うんですか?

カンノ:ちょっとぶつけてみますね。森進一で「雪の華

カンノ:お送りしたのは、森進一で「雪の華」(笑)

上野:笑っちゃってるじゃねえか(笑)

カンノ:いや、May J.さんのほうが強いな!May J.さんのほうがいい!

上野:嘘?強さでいったら圧倒的に森進一じゃない?(笑)最強歌手だよ(笑)

カンノ:あぁ~、喉痛い~(笑)あぁ~、面白かった。

上野:「面白かった」って言ってるじゃん(笑)

カンノ:だってこれ、中島美嘉さんの曲じゃないでしょ?

上野:中島美嘉さん、こんな歌を歌ってない(笑)

カンノ:May J.さんはたしかに中島美嘉さんの曲をカバーしてました。

上野:森進一は自分のなかにある「雪の華」を歌ってたよね(笑)歌い方が変わるとここまで変わるっていうね。

カンノ:やっぱりすげえな。でも情感はすごいよね。

上野:光景が目に浮かびますよね。

カンノ:どこの病院だろう?

上野:アハハハハッ!1人で歩いているのか、2人で歩いているのか。雪の降る街を

カンノ:本当に「今年最初の…」って歌ってた?

上野:もうやめろ!たしかに「最初」とは聞こえなかったけどね(笑)

カンノ:ということで、May J.さんの特集のつもりだったんですけどね。

上野:今日の結論は「勝者は森進一」ってことでいいですか?

カンノ:次は一体、どの森進一のカバーが流れるのでしょうか?(笑)なんかさ、この森進一のカバーアルバム1枚に頼り切ってるよね(笑)

上野:たしかに頼った企画は何度もやってるね。

カンノ:要所で使いすぎなんだよ。

上野:使いすぎてるけどしょうがないよ。強すぎるんだもん(笑)

カンノ:番組名変える?「森進一のカバーアルバム広め隊」にする?まぁいいや、今回は「最強のカバー歌手はMay J.さんです!」という特集でした。はい!

上野:それでいいです(笑)

カンノ:じゃあ最後にMay J.さんの最新楽曲を聴きましょう。ちょっとダークめなカッコいい曲ですね。May J.で「Psycho feat.大門弥生

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #050「あの頃のスペシャに出たい!」(後編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

ミュージシャンとバラエティ番組の関係をスペシャをとおして考えるサムオブメンバー。後編ではロックバンドのお行儀がどんどん良くなることで「怖い」という情報が余計なものになってしまうこと、直接的に「素」というキャラクターを知るのではなくて「クイズ」や「大喜利」をとおして知れるキャラクターもあるという話をしました。前編は下記リンクから。

 

カンノ:あと最近はヒリヒリするミュージシャンを見なくなった気がする。

オノウエ:たとえばどういう人?

カンノ:よく話すけどさ、態度が大きいミュージシャンは本当に見なくなったなって。もっと言うと、テレビやラジオで放送事故的なものがなくなったよね(笑)たとえばあの頃の宮本浩次とかさ。ヒリヒリするような言動のミュージシャンを見なくなって、ナヲやダイスケはんがスペシャに出続けるようなこととかはリンクするのかなって。以前、僕とYOU-SUCKで『ビクターロック祭り』を観に行ったじゃないですか。そこで話した「ロックバンドお行儀良すぎ問題」ってあるわけじゃん。なにかリンクする気がするのよね。

YOU:なるほどね。

カンノ:ナヲとダイスケはんがサービス精神旺盛ゆえに、こっち側に降りてくるミュージシャンであること。あとスぺ中の話からリンクすると、なにか突かれてボロが出てそれがキャラクターになるのは、その突かれている人はサービス業としてこっちに降りてきているわけじゃないよね。その態度の違いはあるんじゃないかな。で、本来サービス業的な振る舞いを持っていないバンドマンが1曲1曲終わるごとに「ありがとうございました」と言わなきゃいけなかったり、丁寧に曲名を言って紹介をしなきゃいけなかったり、それは全部リンクすることなんじゃないかな。

YOU:やっぱり全部「市場縮小」っていうことだと思うんだよね。昔、RED WARRIORSがテレビに出たとき、「くたばれ歌謡曲!」みたいなことを言いながら歌番組に出てたらしいのね。でも当時めちゃくちゃ人気だったの。つまりそういうことを受け取る層が少なくなったというか。あとリスナーがだんだん大人になっていったとか。もうロックとか言ってられなくなったのもある気がする。あとは、マキシマムザホルモンってファンダムを作ることに自覚的だったと思うの。で、そういう人たちが残っていったんだと思うのね。圧倒的なカリスマ性のみで残っている人って少なくて、ファンとのコミュニケーションを大切にする人が残っていったりね。あとホルモンって昔から転売ヤー対策をやっていたりさ。もうそういう人たちしか生き残ることができなくなったんじゃないかなって気がするのよね。それを市場の成熟と見るか、幅が狭まったと思うのか。「いやいや、それはお前らがなにも知らないだけだよ」ってだけな話なのかもしれないし。

カンノ:でも「言っちゃいけない」とか「やっちゃいけない」は年々大きくなってはいるよね。それはミュージシャン自身もわかってるし。だから荒くれている人っていうのは減っていってるよね。

YOU:怖い人ってあんまりいないね。

カンノ:「怖い」って余計な情報だもんね。あとスペシャの話に戻すと、「スペシャじゃないと見られない」っていう人がいっぱいいたんだよね。もう今はそういう概念がない。あ~、あの頃のスペシャに出たいな~。

YOU:かわいそうなことを言ってるよ(笑)

カンノ:オノウエ君は当時ラジオっ子だったわけじゃん。で、そのラジオにも「そこにしか出なかった人たち」っていたわけでしょ。

オノウエ:そうだね。

カンノ:これはもう古い考え方だけど、「あの頃、そこでしか見られなかった」っていうことは大事だった気がするんだよね。だから追っかけてたし。

オノウエ:それはカンノがそれだけスペシャへの思い入れがすごいあったんだと思う。俺はそこまで激烈なものじゃなかったな。でもたしかに、自分が仮にミュージシャンになれたとして、「ここに出たいな」という番組はあったけどね。

カンノ:そうだよね。そういう話ですよ。スぺ中だったら、ミュージシャンを集めて大喜利とかコントをやっていた番組ってあそこしかなかったからさ。

オノウエ:普通に考えてそんな番組はねえんだよ(笑)

YOU:あとスペシャは『音知連』って番組が好きだったな。

カンノ:あれも面白かったね~!

YOU:音楽クイズ番組なんだけど、回答者に向井秀徳がいて、「CDを録音したら重さは上がるか?」というクイズで、みんな×にしてるんだけど、向井だけは〇にしてて。「俺はそういうロマンが詰まっていると思いたい」とか言って不正解だったの(笑)あれがめちゃくちゃ面白くて(笑)

カンノ:素晴らしい敗退の仕方だね(笑)

YOU:やっぱりクイズ番組でもなんでも、番組でそのミュージシャンのキャラクターを知れるのはとても大事だったよね。ちょっとキャラ消費と表裏なんだけど、でもあそこでしか見ることのできないコンテンツはたしかにあったんだよね。

カンノ:やっぱり「ここでしか見られない」って大事だったと思うんだよね。

YOU:もっとスぺ中の話とか聞きたいよね。

カンノ:たまに見かけるけどね。やっぱりカルト的な人気だったから。

YOU:ライブもやってたもんね。

カンノ:「文化祭」っていう名前のイベントね。だから「ここでしか見られない」がないって話ですね。地上波の音楽分析もたかが知れてるし、「素を見せますよ」とかに終始しちゃうし。

YOU:たしかにね。そのまま直なものを見せるんじゃなくて、なにか媒介を通してほしいよね。

カンノ:「クイズ」とか「コント」とかね。遠回り的な突き方はたしかにないね。っていうか見たい「企画」がない。ちょっとつまんないよね。あの頃のスペシャにはそういった企画が詰まってたね。最後にもう一度言います。僕はあの頃のスペシャに出られるように売れます!

オノウエ・YOU:アハハハハッ!

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Radio OK?NO!! Podcast #049「祝結婚!最強カバー歌手May J.」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は、先月結婚されたMay J.さんがどれだけ最強のカバー歌手なのかを再確認する「祝結婚!最強カバー歌手May J.」特集(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #049「祝結婚!最強カバー歌手May J.」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

カンノ:先日、おめでたいニュースが飛び込んできました。6月20日ですね。覚えてますか?

上野:えっ?なんかあった?

カンノ:なんと、僕らのMay J.さんが結婚されました!

上野:アハハハハッ!

カンノ:入籍されました、おめでとうございます!

上野:俺たちのMay J.が(笑)

カンノ:いや~、May J.さん、結婚か~。尚玄さんという俳優さんと結婚されました。とうとう行っちゃったかぁ~。

上野:May J.はずっと俺たちの側にいると思ってた人だ(笑)

カンノ:う~ん、レリゴー。

上野:なんで「レリゴー」ってつぶやいてるんだよ(笑)

カンノ:なんと6月20日May J.さんと尚玄さんが同じ誕生日という。

上野:へぇ~、そうなんだ。

カンノ:そこで籍を入れたと。やっぱりグッと来るものがありますね。これまで、この番組ではずっとMay J.さんを追っかけてきましたから。

上野:追っかけてきたのはたしかですね(笑)

カンノ:ここ最近、2回に1回はMay J.さんが流れてる気がするな(笑)

上野:話しすぎだよ(笑)

カンノ:そしてこの番組はカバー番組ですから。やっぱり結婚されたということで、ちゃんと特集していかないと。今回もタイトルはシンプルです。「祝結婚!最強のカバー歌手May J.」特集。

上野:「最強カバー歌手」というキャッチフレーズは様々な意味を持ちますよ(笑)

カンノ:結局May J.さんが最強だから。どれだけMay J.さんのカバー曲が強いのかを今回は再確認しようと。今回はちょっと出来レースになっちゃうんですが、May J.さんのカバー曲と他方の曲を戦わせながら…

上野:結局戦わせるのね(笑)

カンノ:とはいっても、今回はMay J.さんが勝つことが決まってる戦いです。なんせ「最強カバー歌手」だから。ということで今回は「祝結婚!最強のカバー歌手May J.」特集を行いたいと思います。まずはMay J.さんのカバーを聴く前に、別の人のカバー曲を聴いて「まぁ、こんなもんだよね」っていうのを確認しようと思います。最初は「夏祭り」です。

上野:はいはい。

カンノ:「夏祭り」のカバーを聴こうと思うのですが、オリジナルはジッタリン・ジンですね。

 

カンノ:それをWhiteberryさんがカバーしていますね。

上野:めちゃくちゃ有名なやつですね。

カンノ:一旦まず聴きましょう。ごめんなさい、正直言ってフリです。

上野:フフッ(笑)

カンノ:Whiteberryさんのカバーを聴いたあとにMay J.さんのカバーを聴いて「やっぱすげえな」と思う回なので、Whiteberryさんごめんなさい!フリで使わせていただきます。

上野:そんな前提で曲のことを言う番組ないよ(笑)

カンノ:ある種生贄ではありますが、ちょっと聴いてみようと思います。それではお聴きください、Whiteberryで「夏祭り」

 

上野:この曲は言わずもがなですね。原曲より有名なんじゃない?

カンノ:僕たちの世代で言ったら、ジッタリン・ジンよりもWhiteberryかもね。

上野:「夏祭り」と言ったらね。

カンノ:もう梅雨も明けましたし、本当に最近は毎日”夏過ぎる”ので(笑)

上野:今年、本当に梅雨はあったのか?(笑)

カンノ:そんななか、Whiteberryの「夏祭り」は明るく元気いっぱいでね。これが基本形ですよ。それに対して、May J.さんの「夏祭り」聴こうよ。どんなアプローチで来るんですかね?

上野:たしかにね。ジッタリン・ジンもWhiteberryもバンドサウンドで、女性ボーカルだけど結構バンド然として、若々しい感じみたいなね。

カンノ:そこに対してMay J.さんはどんな「夏祭り」で来るのか。それではお聴きください、May J.で「夏祭り」

 

上野:こっちの方向で来るんですね(笑)

カンノ:そうですよ(笑)

上野:ジッタリン・ジンもWhiteberryも、僕は実際に譜面を見たこともカバーもしたことないですけど、多分エレキギターパワーコードでしょ?

カンノ:そんな感じだよね。ライブハウス仕様と言いますか。May J.さんのカバーはブルーノートですよ(笑)

上野:細かいコードのトーンとかさ(笑)

カンノ:キメも多いし。

上野:若干アンニュイな空気も漂わせつつ。

カンノ:これはUNCHAINじゃないですよ。

上野:UNCHAINはこれにバンドの要素が足されてるよね(笑)

カンノ:UNCHAINは「最強カバーバンド」ですけど、May J.さんは「最強カバー歌手」ですから。

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #049「あの頃のスペシャに出たい!」(前編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

スペースシャワーTVを見ていて「スペシャ発のバラエティ番組が減ったな」と思ったカンノメンバー。スペシャが担っていたバラエティ対応ができるミュージシャンを育てる場がなぜなくなってしまったのかを、『熱血!スペシャ中学』やマキシマムザホルモンをとおして考えてみました。

 

カンノ:最近は家で作業するとき、スペースシャワーTVをつけっぱなしにして作業することが増えたんです。でね、スペシャ発の番組って本当に減ったなと思ったんです。

YOU:そうなの?

カンノ:MUSIC ON! TVもそうかもしれないけど、ほぼMVばっかり流れるチャンネルになった印象です。

YOU:あれは?マキシマムザホルモンのナヲとダイスケはんの番組はまだあるんじゃないの?

カンノ:僕らがスペシャを見ていたゼロ年代からすると、もう残っているのはナヲとダイスケはんだけじゃないかな?

YOU:逆にそこは残ってるのね(笑)

カンノ:僕らのなかで表立って音楽をやっているのは僕だけですが、音楽をやるうえでの夢とか目標みたいなものってじつはあんまりなくて。「このライブハウスでやりたい!」とか「〇〇と共演したい!」とかあんまりないんですよ。だけど、昔持っていた原動力の一つが「スペースシャワーTVでレギュラー番組を持ちたい!」だったんですよ(笑)

YOU:なるほどね(笑)

オノウエ:僕は実家がスペシャを見れなかったのでわからないんですが、スペシャってどういう番組があったんですか?

カンノ:スペシャ独自のチャートを発表する2~3時間のワイド番組はありましたね、やまだひさしや鹿野淳がMCで。あと毎日の帯番組でミュージシャンが日替わりMCをしていたり。僕が見ていた番組でいうと『STUDIO GROWN』っていうやつとか。たとえばその組み合わせがイルリメ×安藤裕子とか、レミオロメンのドラムの神宮寺さんとか、椿屋四重奏の中田さんとか。怒髪天の増子さんも当然やってました。あとビークルのヒダカさんとユアソンのJ×J×さんの組み合わせね。これは鉄板よ。あと全国的に売れる前の芸人さんのMCも多かったね。小籔千豊さんとかカリカ家城さんとか。あとはなんて言ったって『熱血!スペシャ中学』ですよ。

YOU:やっぱりスぺ中だよね。

カンノ:いとうせいこうさんが中学校の担任教師で、生徒がレキシの池ちゃん、スネオヘアーグローバー麻波25のHUNTER、スクービーのMOBYNANANINE大野憲太郎BEAN BAGのYUMI、小向美奈子が3ヶ月ですぐ抜けて代わりに安めぐみ

YOU:おいおい、ちょっと待て、小向美奈子いたの?信じられない…(笑)

カンノ:で、2代目で生徒が替わって、キャプテンストライダムとかフジファブリックとか風味堂とかポメラニアンズとかミドリカワ書房とかSalyuとか…

オノウエ:さすが、めちゃくちゃ覚えてるね(笑)

カンノ:僕の今の目標は「あの頃のスペシャに出たい!」です(笑)

YOU:もうSFの世界だ…(笑)

カンノ:まぁ、こうなったのはYouTubeが大きいんだろうけどね。

YOU:もうアーティストがいくらでも発信できる時代だからね。

カンノ:「もうわざわざスペシャじゃなくても」っていう感じになっちゃったのかもしれないね。

オノウエ:でもスぺ中ってミュージシャンによるバラエティ番組でしょ?そういうのってじつはない気がするんだけど。

カンノ:たしかにミュージシャンが大勢で集まってバラエティ的なことをするのはないよね。

オノウエ:そういうのっていつからなくなったんだろう?

カンノ:ちょっと話は変わるんだけど、2000年代後半辺りからマキシマムザホルモンがMCをする番組が出てくるんだよね。で、ほかのミュージシャンとホルモンの違うところって、ホルモンはものすごくサービス精神があると思うの。

YOU:そうだね。

カンノ:で、この人たちが残るっていうのはとても象徴的だなって思うの。

オノウエ:それこそ地上波で見かけるからね。

カンノ:結局思うのが、とっつきにくいミュージシャンは使えないってことなんだよなって。たとえばスぺ中だったら、せいこうさんがスネオヘアーのキャラクターを引き出すために突っついたりね。池ちゃん以外はキャラクターを引き出される人たちだったんだよ。池ちゃんはそれに対して自分で完結できる人だったと思うの。あの人って全然表情変えないで突拍子のないことを言って笑いが取れる人じゃん。ツッコまれたら返せるし。

オノウエ:最初からバラエティ対応ができる人だったよね。

カンノ:ほかの人はもっとガチガチな状態というか。せいこうさんに突かれて、うまく返せなくて、でもその”うまくなさ”がキャラクターになるというかね。で、今はそうやってキャラクターを引き出されるような人も、せいこうさんみたいにキャラクターを引き出す人も音楽の場ではいないなと思っていて。

オノウエ:それはたしかにいないね。

カンノ:そういう意味で第2のいとうせいこうが不在なんだよね。

オノウエ:あと自分が素材として引き出されたいと思うミュージシャンがいない気がするね。

カンノ:いないよね。イジられ側にいかなきゃいけないから。だからスぺ中って学校という設定だったけど、本当に育てる場だったと思うんだよね。YouTubeで自分で発信できるかもしれないけど、そういった育成場みたいなものがないというか。っていうかそもそもそんなことを育成する必要がないっていう話なんだけどね(笑)ミュージシャンでバラエティ対応能力を育成したい人、育成されたい人、育成の場、すべてがない。

YOU:市場縮小の話だね。

オノウエ:一言で言ったな(笑)

カンノ:でもなんでなくなっちゃったんだろう?

YOU:音楽の人がバラエティをやるって余裕のある時代じゃん。もうそんな余裕がないからな気がするな。

カンノ:あとやっぱりゼロ年代から見て、ホルモンだけが残ったのが面白いなと思ってね。ひょうきんなロックバンドの人が残るっていうのはどういうことなんだろう?

YOU:それね。俺はヒダカさんの洋楽の話とか聞きたかったんだけどね。

カンノ:逆に言うと、「教える」みたいなことはなくなったね。それは説教っぽくなっちゃうのかな?「教える」という態度が。「知らねえよ」っていう。

オノウエ:でもYouTubeだったらみのミュージックみたいなものがあるじゃん。

オノウエ:あそこでやってるのは名盤紹介みたいなことだから、教えることではあると思うんだけど。でもそこで語られる情報の深さとかは全然違うのかもしれないね。

カンノ:あとYouTubeで見るのとテレビで見るのとじゃ違うよね。YouTubeになった途端、初心者向けにならない?

オノウエ:あ~、わかるな。それによって情報の深さが変わるもんね。結局ニッチになりすぎちゃうと再生回数に影響しちゃうし。だからどれだけ全体のパイを取りにいけるかっていう話になるもんね。

カンノ:どうしたって勝ち負けみたいなものがはっきりしちゃうからさ。「門戸が開けていないといけない」というのはある気がするね。

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Radio OK?NO!! Podcast #048「J-POPクイズ」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は毎日J-POPにまつわる4択クイズを出すTwitterアカウント「Quiz OK?NO!!」を始動させたので、実際にその問題をやってみようという「J-POPクイズ」特集(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #048「J-POPクイズ」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

Q3「次の4つの星野源楽曲のうち、存在するものはどれ? A.頭痛 B.寒気 C.乱視 D.発熱」

 

上野:いやな問題だな、これ(笑)このクイズを推理する要素が結構ムズいね。この中で1つ仲間外れを探すとしたら乱視なんだよ。乱視は治るとか治らないとかじゃないから。ほかの選択肢は風邪系だから。というのがどっちなのか…?

カンノ:そうだね(笑)

上野:で、頭痛はありそう。発熱は別の表現を使う気がするな。寒気もありそうだよね…(笑)「なにが歌われているのか?」から推理する手もあるのか。頭痛は広い意味で取れそうだね。寒気は限定されそう。発熱も広い意味でいけるな。

カンノ:熱っていう言葉がね。なにか帯びている状態というかね。

上野:そうそう。乱視はこのワードから日常を別の視点で切り取ることをしてそうなんだよね。

カンノ:そういう表現は星野源の常套手段だよね。

上野:決めました。「乱視」で!

カンノ:「乱視」ですね。ほかの3つとは毛色が違うものを選びました。

上野:それプラス、別角度から日常を語るメタファーとしての曲じゃないかなと思いました。

カンノ:では正解の曲を聴きましょう。星野源で「乱視」

カンノ:ということで上野君、正解!

上野:正解した~!

カンノ:このクイズを僕が考えたとき、漢字2文字の症状で考えたんだけど、そっか全部風邪系だったか、今言われて気付いたわ。「骨折」とか入れときゃよかったな。「症状」とかでもいいね。

上野:そうだね、そういうのもありえそう。

カンノ:オッケ、これはちょっと練り直すわ。

上野:ここで試すなよ(笑)

カンノ:これはシングル『フィルム』のカップリングですね。だからフォーキーな曲調で生活のことを歌う楽曲が多かったときですね。じゃあ次の問題です。これは難しいです。

上野:アハハハハッ!

 

Q4「次の4曲のうち、2003年リリースのものはどれ? A.Mr.ChildrenSign」 B.大塚愛さくらんぼ」 C.L'Arc〜en〜Ciel「READY STEADY GO」 D.DREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」」

 

上野:ちょっと質問していいですか?ハズレの3曲は前後1~2年くらいのズレですか?

カンノ:1曲が2003年12月リリースで、ほかは2004年です。で、正解の楽曲は12月のリリースだから、2004年の年間チャートに入っています。

上野:うわぁ~!そういうことか!だから当時の年間チャートの記憶を辿っても正解に辿り着かないのね(笑)これはマジで記憶ゲーだ(笑)そっか、今出た選択肢の曲って全部半年以内とかでリリースされてるのか。

カンノ:そうですね。

上野:「Sign」とか「READY STEADY GO」とかリリース近かったんだ。もう記憶が混濁してるな…(笑)これは難しいな。2003年は僕たちは中1だね。えっと、僕の中学の記憶として覚えているのが、当時の友達で大塚愛の大ファンがいたのよ。

カンノ:おぉ!

上野:で、一緒にCD屋に行って、「さくらんぼ」のMVとかが店内のモニターとかで流れてるんだよ。それ見て「すげえ可愛いよな」とか言ってるのを見てた記憶があるの。それが中1だった気がするんだよ。だとすると「さくらんぼ」かなと。

カンノ:なるほど。ちなみに、1曲は2003年12月リリース。もう2曲は2004年の1月から3月の間のリリースなので全部中1です(笑)

上野:アハハハハッ!もういいよ、全部2004年で(笑)誤差だな~。全部中1だな。もう全然わからねえな。ただ僕の手掛かりは今のおぼろげな記憶だけなので「さくらんぼ」にします。

カンノ:わかりました。正解はこちらです。大塚愛で「さくらんぼ」

上野:おぉ~!

カンノ:悔しいなぁ~、当てられたな。

上野:今のはマグレだけどね(笑)

カンノ:2004年の年間チャートで言うと、ミスチルSign」が2位、大塚愛さくらんぼ」が12位、ラルクREADY STEADY GO」が18位、ドリカム「やさしいキスをして」が21位でした。「さくらんぼ」は2003年12月17日リリースでした。なので2004年の年間チャートに入ってくるということでした。で、ラルクとドリカムがその翌々月の発売なので、ほぼ中1の記憶ということですね。

上野:発売日が近かったんですね。

カンノ:では最終問題です。

 

Q5「次の4人のうち、新生FUNKY MONKEY BΛBY’Sのジャケットに出ている人はどれ? A.R-指定 B.EXIT・兼近 C.かまいたち・濱家 D.千鳥・大悟」

 

上野:まず流石にR-指定はないでしょ。で、ほかの3人はありえそうだなぁ。

カンノ:ほう、R-指定はない…。

上野:えっ?R-指定はあるの?あるのか…?

カンノ:補足情報ですが、R-指定はCreepy Nutsで「みんなちがって、みんないい。」という曲でファンモンをイジったラップをしています。どうですか?アンサーという考え方とか…?

上野:そうだったら両方ともかなりすごいことをやってるよね。まぁ、でも一回外して考えます。残りの3人。千鳥の大悟はそういうジャケがあった気がするんだよね。ただそれが新生ファンモンかどうか。

カンノ:以前のファンモンの可能性ってことね。

上野:でも売れたタイミング的に微妙なラインなんだよね。兼近もありそうだよね、タイミング的に。でも大悟は見た記憶があるんだよなぁ。それがどっちなのか…。「千鳥・大悟」にします!

カンノ:「千鳥・大悟」ですね。では正解です。正解は、、、「千鳥・大悟」でした!

上野:おぉ~!

カンノ:ということでお聴きください、FUNKY MONKEY BΛBY’Sで「エール」

カンノ:この曲のジャケットを飾っているのは千鳥の大悟さんでした、ということで上野君正解!

上野:正解した~!

カンノ:今回は結構当てられたな、悔しいなぁ。

上野:5問中4問正解しました。

カンノ:これはTwitterの問題では出せないかな。お蔵入りです。レキシネームクイズくらいかな、使えるの。「応仁ジナル・ラブ」っていう字面が面白かったので(笑)まぁ、「Quiz OK?NO!!」というTwitterアカウントからこういったような4択J-POPクイズを毎日出していますので、是非アンケート機能を使ってお答えください。このポッドキャストTwitterアカウントを是非フォローしてください。そしてRTなどで広めて頂けたら嬉しいなと思います。このアンケート機能の票の伸びが悪くなったらまたポッドキャストでクイズ企画を行います(笑)

上野:宣伝企画ね。

カンノ:また問題の精度をあげてまたこの企画やりたいなと思います。では最後にクイズ番組の音楽ということで、この曲で締めたいなと思います。『クイズ!ヘキサゴン』から生まれたユニット、羞恥心で「羞恥心」

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #048「ポルノグラフィティから考えるバンドと個人の"ひっぺ剥がし"(後編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

ポルノグラフィティ岡野昭仁King Gnuの井口理の「MELODY」を聴いて、"ポルノの岡野昭仁"から"一個人としての岡野昭仁"への「ひっぺ剥がし」が行われている話をしているサムオブメンバー。後編ではキャリアの長いミュージシャンが一線で居続けるために行っていることについて語りました。前編は下記リンクから。

 

カンノ:ポルノグラフィティアミューズじゃん。アミューズの人たちってキャリアが長いイメージなんだけど、そういうノウハウは会社としてあるんだろうね。

YOU:あの会社がもともと立ち上がったきっかけが原田真二を売り出すためだったんだよね。歌って顔がカッコよくて曲が作れる人って当時そんなにいなかったらしいからね。

カンノ:アミューズって「J-POPとしてどう長くやっていくのか?」を考えるミュージシャンととても良い結びつきな気はするね。ひっぺ剥がしでいったら、星野源アミューズですよ。SAKEROCKからのひっぺ剥がしでしょ?(笑)

オノウエ:そういうひっぺ剥がしって昔からあると思うんだけど、「ひっぺ剥がし」という言葉にして現象を捉えると面白いよね。

YOU:さっきも言ったけど、宮本がエレカシからひっぺ剥がされて、良い感じな歌謡曲おじさんとして再デビューみたいなかたちになっているのは面白いんだよ。

カンノ:今出てきた人たちは門戸の開き方がうまいよね。「誰でも聴けますよ」という状態を作ることのうまさというかね。それが反面「ただの初心者向け」という見方にもなっちゃうのかもしれないけど。宮本さんはちょっと後者の感じが強すぎる気もするかな。

YOU:「エレカシという文脈を知らなくても聴ける」ということの強さと弱点だよね。これは表裏だと思うんだけど。でもアキヒトは「ポルノの人」って感覚がまだ強いかな。ポルノから独立したイメージはまだないよね。

カンノ:存在感の強さがまだポルノの結びついてるよね。宮本さんは「エレカシの人」じゃなくて「宮本さん」という独立したものになってるけど。

YOU:あと、ついでに言うんだけど、ポルノグラフィティって99年デビューだからポストTKバンドなの。しかもドラムがずっと正式メンバーでいなくて、打ち込みとかも柔軟にやれることが特徴だったりするんだけど。

カンノ:それゆえにJ-POP的な軽薄さを持ち合わせることになるよね。

YOU:そうそう。だからポルノのことが嫌いな人もいるんだよ。でもそんな柔軟性を持ってるから、たまに良質な渋谷系ポップスな楽曲も発表したりしてるんだよ。たとえば「パレット」とか「ラビュー・ラビュー」とか。

YOU:こういうのってポストTKでもないし、今言われるような「J-POP」でもないし、あのときの渋谷系みたいな空気がほんのり香ってくるときの、当時のJ-POPのバリエーションとしてそういうのもあったりして。そういう曲で今後やってきたらマジでポルノは激推しなんだけど、まぁそういう未来は来ないだろうな。

カンノ:「MELODY」はほのかにそんな感じの曲だけどね。

YOU:今のポルノはスタジアムロックみたいな曲が多いからさ。ワンオクみたいな若手も出てきて、ああいうスケールの大きい曲をやっていきたい思いもあるんだろうし。

カンノ:スタジアムロック的な筋肉のムキムキさがあるよね。

YOU:アキヒトは明確に鍛え出した時期があって、それはアリーナクラスでライブをするようになってから。

カンノ:アリーナクラスでライブをする人、みんなムキムキだもんね。

YOU:体力がいるってことですよ。

カンノ:ミュージシャンって肉体労働だなってつくづく思う。

YOU:頭脳でなにかした気になってるけど、結局大事なのはフィジカルだよね(笑)ポルノは本当にそれを感じる。昔よりも声枯れてないし、昔はライブの途中で結構息切れてて。今は全然そのレベルじゃないからね。

カンノ:なんかこういう話をしてると、会社の企業努力の話とかと近い気がするね。お菓子メーカーがどういうお菓子でヒットを飛ばして、それを維持し定番化させるかとかさ。ポルノグラフィティをどう維持して定番化させるかみたいな。というか商業ミュージシャンって全部そういうことだよね。

YOU:もちろんポルノ自身もいろいろ思うところもあるんだろうけど、キャリアも長いしお金もそこそこあるだろうから、なんか今すごくヘルシーな感じがするんだよね。無理してない。

カンノ:ここで残れなかったらダメになっちゃうんだろうし、残れたからこその余裕から出るヘルシーさはあるのかもしれないね。ポルノってゼロ年代までである程度のヒット曲を飛ばしてさ、カラオケの定番曲なんて何曲もあるし。で、2010年代以降とかからはわりと自由にやっている気はするっちゃするけどね。

YOU:だからちゃんと戦ってるし、そこから生まれた「MELODY」って曲はとてもいいなと思いましたね。

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Radio OK?NO!! Podcast #048「J-POPクイズ」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は毎日J-POPにまつわる4択クイズを出すTwitterアカウント「Quiz OK?NO!!」を始動させたので、実際にその問題をやってみようという「J-POPクイズ」特集(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #048「J-POPクイズ」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

カンノ:じつはこの番組、新企画を6月1日から行っていました。これを是非みなさんには知ってほしくて。

上野:新企画というのは?

カンノ:この番組のTwitterアカウントを作成しました。そのアカウント名は「Quiz OK?NO!!」です。

カンノ:なんで今更Twitterアカウントを作ったのか?このアカウントは毎日1問ずつ淡々とJ-POPクイズを出しています(笑)

上野:この番組は音楽を使ったクイズを多々やってきましたが、もう毎日クイズをTwitterで投稿するようになったんですね(笑)

カンノ:僕、毎日朝8時台にクイズを手動で出してます(笑)お陰様で生活が健康的です!何故なら朝早く起きてクイズを出さなきゃいけないから(笑)

上野:クイズ健康法ですね。

カンノ:この健康法は楽しいですよ!僕、本当に6月1日から毎日クイズを出してるんですよ。とりあえず1問見てみますか?

上野:「こんな問題出してましたよ~」みたいなのがありますか?

カンノ:じゃあ6月1日、最初に出したクイズを出しましょうか。「次の4つの丸の内線の駅名のうち、「丸ノ内サディスティック」の歌詞に出てこないものはどれ? A.後楽園 B.大手町 C.銀座 D.池袋」というクイズです。

上野:良いクイズだね。

カンノ:正解は「B.大手町」みたいなクイズを出しています。Twitterのアンケート機能を使った4択クイズですね。今日はその4択クイズを実際にここでやってみようと思います。

上野:なるほど!

カンノ:このクイズが良かったら、Twitterのほうでも採用します(笑)

上野:なるほど(笑)

カンノ:今日は単純です。第108回「J-POPクイズ」特集です(笑)

上野:ついにここまでシンプルなタイトルに(笑)

カンノ:「このタイトル、何なんだよ」と思うようなものも多かったと思います。すみません!今回は全てをそぎ落として「J-POPクイズ」特集(笑)

上野:幅が広い!

カンノ:これからJ-POPにまつわる4択クイズを出します。それを上野君に答えていただく。で、正解にまつわる曲を流したいなと思います。全5問でございます。じゃあ早速1問目いきましょう。

 

Q1 次の4組のうち、キリンジ「エイリアンズ」をカバーしているのはどれ? A.Awesome City Club B.Yogee New Waves C.never young beach D.OKAMOTO’S

 

上野:おぉ~、絶妙な選択肢だなぁ。

カンノ:カバーをリリースしているのはどれでしょうか?音源として発表しているのはどれかを当ててください。

上野:これは回答を知らないので推測します。ヨギーとネバヤンはまんまな感じというか、自分たちのルーツに素直な感じなイメージですね。意外なところがOKAMOTO’Sかな。でもオーサムはやってそうなんだよなぁ。どれだろうな…?

カンノ:OKAMOTO’Sが大穴で、順当だとオーサムと。

上野:「エイリアンズ」をカバーするのって結構勇気がいるじゃん。

カンノ:あっ、そうなんですか?UNCHAINもカバーしてるから誰でもやれるのかと思ってました。

上野:UNCHAINはカバーアルバムを4枚出してるから(笑)そういう境地に行かないと。

カンノ:勇気の出し方の心得があるよね(笑)

上野:というところで、Awesome City Clubかなと思います。

カンノ:上野君の回答はAwesome City Clubということですね。では正解の「エイリアンズ」を聴きましょう。正解はこのバンドでした。Awesome City Clubで「エイリアンズ」

カンノ:ということで上野君、正解~!

上野:正解しました!キリンジってミュージシャン’s ミュージシャンな一面もあるじゃない。だからカバーすることに対して「えいやっ!」と乗り越えられる覚悟がないとできないと思うんです。だからあまりにリスペクトが強いとできなかったり。そういう意味で良いラインにいるのがAwesome City Clubだった(笑)

カンノ:なるほどね、「軽薄だ」って思ったんだね。

上野:いや、違う、違うよ!言い方が難しいよ…(苦笑)

カンノ:そう思ったんだから正解できたんだろうなぁ~。

上野:うわぁ、正解しなきゃよかった…(苦笑)

カンノ:では続いて第2問です!

 

Q2 次の4つのレキシネームのうち、存在するものはどれ? A.織田信似 B.MC開国 C.あ、たぎれんたろう D.応仁ジナル・ラブ

 

上野:これも僕、知らないです。この中に1つだけ正解があるんですね?

カンノ:1つだけ正解があります。

上野:やっぱりこれは残り3つをカンノが考えてるのがすごいね(笑)3つ嘘なんだもんなぁ。

カンノ:どれが嘘っぽいかで考えたらいいんですかね、消去法で。

上野:応仁ジナル・ラブ…(笑)これは果たして良いのか…?(笑)やっていいのか?

カンノ:じゃあヒント出すね。ほかに存在するレキシネームで、田ンボマスターはあります!

上野:アハハハハッ!

上野:そっか、それはあるのか。うわ、一気にわからなくなっちゃったな…。そうなると応仁ジナル・ラブという名前で田島貴男が参加するかどうかっていうことだね。それはなくないな…(笑)あとMC開国はすごくストレートな名前だね。だから全然ありえそう。

カンノ:ベタな名前としてね。

上野:織田信似、これはありそうだなぁ~(笑)この名前が一番好きなんですけど(笑)思ったのが、「田ンボマスターがあるということは応仁ジナル・ラブもありえそう」という発想からニセの選択肢を作れそうだなって思いました。で、MC開国もストレートなラインでカンノが考えた気がする。あ、たぎれんたろうはわからないなぁ…。よし決めた!「織田信似」にします。

カンノ:「織田信似」ですね。では正解のレキシネームの人が参加した曲を聴きましょう。レキシで「たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう」

上野:うわぁ~!

カンノ:ということで上野君、不正解です!

上野:そっか~。

カンノ:正解は「あ、たぎれんたろう」でした。こちらはAwesome City Clubのatagiさんです。2連続でオーサムです。

上野:なるほどね。

カンノ:応仁ジナル・ラブはいません!

上野:アハハハハッ!

カンノ:で、上野君が選択した「織田信似」ですが、浜野謙太さんが「織田信ナニ?」名義で参加しています!

上野:うわぁ~、そうだったのか!

上野:かなりギリなラインを攻めたんだね。じゃあ推理的には当たってたんだ。いやぁ、面白いねこのクイズ(笑)

カンノ:よし、このクイズは使えるな…(笑)

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