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Radio OK?NO!! Podcast #072「I LOVE YOU選手権」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はJ-POPにおけるドベタタイトル「I LOVE YOU」という曲名がついた楽曲の中で、最もストレートに愛を伝えている楽曲を決める「I LOVE YOU選手権」特集の文字起こし(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #072「I LOVE YOU選手権」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:2月に入りました。ということで近いですね。バレンタイン。

上野:あぁ~、そうですね。

カンノ:もうあんまり男女のという感じでもないんですかね。わりと誰にでも分け隔てなく渡していたりしますよね。

上野:友達同士でチョコ渡してたりするよね。

カンノ:それも含めて、愛を伝えていますか~?それもひっくるめてね。どんな愛の形があってもいいでしょう。

上野:問いかけてますね。

カンノ:でも愛を伝えるなら、今ですよ~。伝えてますか~?僕も伝えますよ~。

上野:伝えるんですね(笑)それは素晴らしいことです(笑)

カンノ:愛を伝えるときに、愛を伝えている曲とセットで伝えるのはどうでしょうか?

上野:大丈夫ですか?それは引かれませんか?

カンノ:今日はそんな特集をしようかなと思います。題して「I  LOVE YOU選手権」

上野:選手権ですね。

カンノ:そうです。「I LOVE YOU」という曲名、いっぱいあるじゃないですか。超ドベタタイトル。音楽家誰しもが1曲は作るんじゃないんですかね、「I LOVE YOU」という曲は。で、誰が一番「I LOVE YOU」なのか決めようじゃないか。

上野:おぉ~。

カンノ:誰が一番ストレートに「I LOVE YOU」、すなわち愛を伝えているか。どの曲が「I LOVE YOU」度が高いのか。「I LOVE YOU」というタイトルをつけているくらいだから、そんなスカしたマネはいらないんですよ。

上野:この番組ではいろんな選手権をやってきたじゃないですか。ようは曲と曲を対決させるという。その判定基準となるのは…?

カンノ:「I LOVE YOU」度の強さです。

上野:なるほどね。今回はどれだけストレートに「I LOVE YOU」を表現しているかという戦い。

カンノ:それをミュージシャン同士で戦わせよう。それが「I LOVE YOU」選手権。誰が一番「I LOVE YOU」なのか?「I HATE YOU」でも「I NEED YOU」でもダメです。「I LOVE YOU」です。今回も当然対戦方式です。まずは私が思う暫定チャンピオンの「I LOVE YOU」曲を流します。で、それをいろんなチャレンジャーの「I LOVE YOU」曲と対戦させていって、最後に残った曲が真の「I LOVE YOU」。なのでこの曲をセットにチョコを渡したら確実に「I LOVE YOU」が伝わるよという。どうですか?今、聞いてるあなたに言ってますよ。「この人に告白しよう」、なんなら「この人にプロポーズしよう」というときにどうですか?もうチョコどころじゃない、結婚指輪とともにどうですか?

上野:やめてください、責任取れませんよ(笑)

カンノ:ということで今回は「I LOVE YOU」選手権を行います。まずは私が思う、そしてみんなも思う暫定チャンピオンの「I LOVE YOU」楽曲をお聴きください。

上野:「I LOVE YOU」と言ったらコレ、みたいな曲ね。

カンノ:そうです。それではお聴きください、尾崎豊で「I LOVE YOU」

上野:たしかに「I LOVE YOU」と言われて最初に思い浮かぶのはこの曲ですね。

カンノ:まずこちらが暫定チャンピオンです。改めて聴いてどうですか?

上野:まぁ暫定チャンピオンですよね。で、この曲とどう対決するのかですよね。一つ基準としては「どれだけストレートな表現なのか?」というのはあると思うので、その観点で対決を見ていこうと思います。

カンノ:この曲は歌詞を見てて面白いのは、部屋から一歩も出てないんだよね。ずっとベッドに2人でいる歌なんだよね。

上野:なんか若干、禁断の愛というか、周りから望まれていない恋愛みたいな感じがあるよね。

カンノ:そういう危なっかしさね。

上野:それがストレートとかベタというものにどう影響してくるのか。これが見所だと思います!

カンノ:たしかに安心・安全のラブソングではないことはたしかですね。さぁ、そこと誰が戦うのでしょうか。では第1対戦を行います。それではお聴きください、back numberで「アイラブユー」

カンノ:これはカタカナで「アイラブユー」ですね。予備知識で言いますと、こちらは朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の主題歌で、昨年の紅白でも歌っておりました。そしてプロデュースは小林武史さんが入っています。

上野:なるほど。

カンノ:僕からすると、尾崎豊の「I LOVE YOU」は部屋の歌だとすると、back numberは超ド日常ですかね。すごく等身大。パン屋が出てきたり、公園が出てきたり、猫が横切ったり。日常のなかでどう「I LOVE YOU」を伝えるかという歌かな。これをストレートと取るかどうか。

上野:すごく悩んでます。back numberはストレートな「I LOVE YOU」表現の観点でいうと、日常のなかで真っ直ぐに伝えてるじゃないですか。だって「君に会いたくなる」とか「君に渡せたらいい」とかね。すごく表現としてわかりやすいじゃないですか。

カンノ:売れそうですよね。

上野:なんか言いましたか?

カンノ:大丈夫ですよ。

上野:大丈夫かどうかは周りが決めますから(笑)で、それで考えるとback numberのほうがストレートかなって思うんです。ただ、尾崎豊の「I LOVE YOU」が1回戦で負けていいのかという気持ちもあるんです。

カンノ:なんか思ったのが、back numberと尾崎豊では「I LOVE YOU」の覚悟が違うかなって。尾崎の「I LOVE YOU」は決死なんだよね。back numberはふと言える「アイラブユー」なのかなって。それがどっちが伝わるかっていう話かな。

上野:尾崎豊は昼ドラなんですよ。で、back numberは連続テレビ小説なんだよね。

カンノ:尾崎は『愛の劇場』だよね(笑)

上野:これのどっちが「I LOVE YOU」度が高いかってどうやって判断するんだろう?(笑)

カンノ:それは上野君のこれまでの「I LOVE YOU」体験を踏まえたうえで判断してもらえたらで。

上野:そんな経験ないのよ~(笑)

カンノ:「禁断の愛」的な「I LOVE YOU」経験はないですか?

上野:ないですよ(笑)いやでも、とはいえ尾崎豊は歌の初っ端から「I LOVE YOU」って言ってるんですよ。なのでストレート度で言ったら相当高いかもしれません。

カンノ:そっか、back numberって「アイラブユー」という歌詞は出てこないんだ。この情景すべてを「アイラブユー」としているんだな。

上野:それに対して尾崎は「I LOVE YOU」と言っているので、この対戦は尾崎豊の勝ちにしたいなと思います!

カンノ:なるほど、やっぱり「I LOVE YOU」を言うか言わないかは大事ですね。これはいい判断基準かもしれません。では次の「I LOVE YOU」、これは言います。そのうえでどちらが「I LOVE YOU」度が高いか判断してください。それではお聴きください、クリス・ハート「I LOVE YOU」

上野:曲紹介のときになにか言ってなかった?

カンノ:言ってませんよ、「恋愛の伝道師、クリス・ハート」って言ったんです。

上野:そうですか(笑)

カンノ:こちらは失恋ソングでございます。あと「I LOVE YOU」で出てくるまで約2分かかりました。

上野:サビまで約2分(笑)サビから始めないと音楽が売れないと言われている時代のなか(笑)この曲は「I LOVE YOU」が2回、「I NEED YOU」が1回とサビで出てきます。ストレートですね。

カンノ:「自分はこういう気持ちは持っているけど、君には届かない」みたいなことですね。

上野:これは男性目線の曲だよね。「どうして僕の心だけ奪ったまま」と1人称が”僕”で歌っているので、おそらくクリス・ハートは男性目線で歌っていると。たしかにこの曲は「I LOVE YOU」と歌ってますし、歌詞の内容もストレートだと思いますが、ちょっと大きく2つミスってますね。

カンノ:えっ?そんなに?

上野:ミスってますね。クリスは。

カンノ:ハートは。

上野:厳密に言うと、ハートがミスってるわけじゃないんです。まず一つ目のしくじり。クリス・ハートは作詞も作曲もしていません。

カンノ:あぁ!?ウソ?マジ?はぁ?

上野:フフッ。

カンノ:クリス・ハートの作詞家のときのペンネームじゃないの?

上野:「H.U.B.」ってクリス・ハート

カンノ:わからない…。

(カンノ、調べてみる)

カンノ:えっと、調べてみたら全然違う、普通の作詞家さんでした(笑)

上野:じゃあ大ウソってことですね(笑)ということで、ここで書かれた歌詞はクリス・ハートの気持ちではありません。

カンノ:うわ~!

上野:だからこれは人から歌えと言われた歌を歌ったに過ぎません!

カンノ:ぎゃー!!

上野:そしてもう一つ。さっきのは百歩譲って良いとして、この歌詞にどんなことが書かれているのか。「I love you I love you I need you ずっと愛されたいあの頃のように」というサビですね。「I love you」だから「私はあなたを愛しています」ですよね。その直後に「ずっと愛されたい」という歌詞ですね。本音と矛盾が出ています。

カンノ:あぁ~(笑)

上野:この人は「愛したい」んじゃなくて「愛されたい」「嫌われたくない」人なんです。

カンノ:見返りの「I LOVE YOU」だ。

上野:速攻で見返りとしての「I LOVE YOU」を求めているので、「I LOVE YOU」度は低いです。

カンノ:これはクリス・ハートさんへのイチャモンじゃなくて、H.U.B.さんへのイチャモンですね(笑)

上野:だってどうしても「I LOVE YOU」度を計るのであれば、歌詞に着目しないわけにはいかないですから。だって「愛されたい」って歌詞を書いていないクリス・ハートが歌ってるわけですから。これは破綻しています。

カンノ:ということでクリス・ハートはウソツキでした!2回もウソをつきました。1回目は過去回聞いてくださーい。

上野:ということで2回戦目も尾崎豊の勝利です!

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『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。