SOMEOFTHEM

野良メディア / ブログ / 音楽を中心に

Radio OK?NO!! Podcast #006「森内寛樹 vs 森進一カバー対決」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。そしてこの番組のPodcastが始動しました。楽曲部分をカットして、トーク部分のみを配信しています。ここでは合わせて番組内で紹介した楽曲のプレイリストと、放送後記も記載します。今回は2021年7月18日に放送した森内寛樹 vs 森進一カバー対決」を配信します。

 

 

#006「森内寛樹 vs 森進一カバー対決」放送後記

上野:また懲りずに曲を戦わせてるね(笑)

カンノ:何度も森進一のカバーアルバムは聴いたんだけど、収録のときが一番笑ったかも(笑)この番組ってだいたい曲の1コーラス流したあとにトークに入るじゃん。だから2コーラス以降がBGMになっちゃうからあまりちゃんと聴かれないの。森進一のカバーアルバムはほぼ全曲、2コーラス目以降の盛り上がりが最高です(笑)

上野:盛り上がりね(笑)

カンノ:森が盛り上がってるので(笑)ブチ上がるんだよな~。「蕾」とかヤバいもん(笑)面白いんだよね~。

上野:「面白い」って言ってるじゃん(笑)

カンノ:森内寛樹さんなんて全然ですよ。

上野:やっぱり親父の背中はでかいってことですよね。

カンノ:やっぱりね、歌でかっこよく見せようとしちゃダメだね(笑)

上野:それが普通なんだよ(笑)

カンノ:まぁ、この回は単純に「森進一さんのカバーアルバムを聴いてください」という回ですね。

f:id:someofthem:20210806143707j:image

 

『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の本放送は2021年8月8日(日)「m-flo loves ドラフト」です。お楽しみに!

サムオブ井戸端話 #002「カバーアルバムとカラオケ番組」

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週火曜日にアップします。

 

「カバーアルバムには夜もヒッパレ的なものとNHKのCovers的なものがあると思う」と語るカンノメンバー。それに対して「第3の道としてカラオケ番組的なカバーアルバムもあると思う」と語るオノウエメンバー。その流れでカバーアルバムとカラオケ番組の相関性について考えてみました。

オノウエ:カンノの「カバーアルバムは2種類ある」話、聞かせてよ。

カンノ:カバーアルバムをテレビで例えるとしたら「夜もヒッパレ」なのかNHKの「Covers」なのか。「Covers」のほうがアーティスト性を保っているカバーアルバムで、「夜もヒッパレ」はアーティストが芸能に降りてくるようなカバーアルバム。たとえばクリスタル・ケイが今年出したカバーアルバムはとても「夜もヒッパレ」感が強い。「Covers」ではかからなそう。

カンノ:あと氣志團が今年カバーアルバムを出してるんだけど、それは筒美京平作曲の楽曲だけをカバーしたコンセプトがあるの。これはどちらの番組にも出られるなと。氣志團のキャラクターを押し出すんだったら「夜もヒッパレ」も行けるし、綾小路翔筒美京平楽曲の素晴らしさ云々を語るんだったら「Covers」にも全然出られる。ハイブリッド型で、つくづ綾小路翔は頭が良いなと思ったんだけど。

YOU:それは知らなかった。「強い気持ち・強い愛」とかカバーしてるんだね。

オノウエ:そのどっちにも入らないカバー歌手とかいるのかな。May J.ってどっちに入る?

カンノ:May J.は「夜もヒッパレ」的な芸能を感じるけどね。

オノウエ:May J.は「夜もヒッパレ」なのか。

カンノ:「Covers」じゃないでしょ。

オノウエ:「Covers」ではないね。でも「夜もヒッパレ」にも出ない気がするんだよな。

カンノ:まぁ、大前提がカラオケ番組だよね。

オノウエ:そうそう。「夜もヒッパレ」でも「Covers」でもない人が出る、第三の道として「カラオケ番組」ってあるなと思ったの。

カンノ:「夜もヒッパレ」はカラオケノリの要素もあると思うけど。

オノウエ:カラオケ番組ってそもそもいつからなんだろうね。プロの歌手に歌わせて点数を出すというシステム、結構すごいよね(笑)

カンノ:そこから出た素人の人がプロになったりする場合もあるからね。

オノウエ:人が歌ったものに点数が出る。その点数が出るのをお茶の間が楽しむっていうのは結構すごいことじゃない?カラオケ点数バトルがテレビの企画で通るのがすごくない?プロの歌手が歌ってるんだよ?(笑)それで98点とか出るわけじゃない。

YOU:そうだね(笑)

オノウエ:カラオケ番組で有名になってカバーアルバムを出すという人は「夜もヒッパレ」とも「Covers」とも違う性質だと思うな。

カンノ:たしかに違うね。

オノウエ:そして俺はこの層を誰が聴いているのかが一番分からない(笑)

カンノ:でもファミリー層が一番買いやすいのはそこなんじゃない?「Covers」的なカバーアルバムはアーティスト性が強すぎるし。それこそクリス・ハートとかMay J.のカバーアルバムになるんだろうけど。

オノウエ:たしかにね。あと島津亜矢さんのカバーアルバムって島津さんは選曲には一切関わっていないんでしょ?

カンノ:ほとんど関わってないとインタビューで読みました。

オノウエ:もう、いよいよカラオケじゃん。なにを歌ってもいいんでしょ?

カンノ:「なんでも歌いこなしますよ、私」ってことだよね。

オノウエ:「歌いこなす私」ね。歌う側のモチベーションはそこなのか。

カンノ:歌の抜き打ちテストだよね(笑)

オノウエ:「今回のアルバムの選曲はこれです!」

カンノ:「King Gnuさんの『白日』ですね、はいはい分かりました」みたいな(笑)

YOU:歌のプロフェッショナリズムか。

オノウエ:たしかに言い方としてはめちゃくちゃプロって言えるかもしれないけどね。歌の技術者だよね。

カンノ:「歌いこなす」とか「乗りこなす」みたいなのはテーマなのかもね。たとえば自分たちのラジオでモノンクルの「アポロ」をかけたけどさ、「アポロを自分たちなりに乗りこなしました」みたいなアレンジだった気がするな。

オノウエ:ただモノンクルの面々はちゃんと「アポロ」が好きで、それをどう自分たちがカバーしたら面白いかというモチベーションはあった気がするし、それは分かるの。ただ自分で選曲をしない場合、バックトラックの監修もしないから本当に歌うだけじゃん。「歌うだけ」というモチベーションって結構すごいなって思ったの。選曲やアレンジも考えるカバーとそれは全然別物じゃん。だから歌の技術者としての自己の提示だよね。それはプロという言い方になるんだろうけど。そしてそれを買う人はどういう思いで買って聴いているんだろう?

YOU:それは分からないな~。

オノウエ:やっぱりカラオケ番組方向だと思うんだよ。自分が好きな曲とか嫌いな曲とか関係なく98点を出すことができる。そして「98点を出せる私」が本人のモチベーションとしてあったとして、その98点の歌ってそもそも誰が聴くんだろう…?(笑)

カンノ:「98点が聴きたい!」と思って買うわけじゃないもんね(笑)

オノウエ:「これは素晴らしい98点だ」なわけがない(笑)不思議だよね。カラオケ番組の功罪なのかな?

カンノ:カラオケ番組とカバーアルバムの相関性の話は面白いね。

YOU:テレビはやっぱり大きいよ。

カンノ:今後はそこに注目してカバーアルバムを嗜んでみるのは面白いかもね。実際にカラオケ番組からデビューした人や、音源から感じられるカラオケ番組感とかね。

f:id:someofthem:20210802225518j:image

Radio OK?NO!! Podcast #005「歌手としての新垣結衣特集」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。そしてこの番組のPodcastが始動しました。楽曲部分をカットして、トーク部分のみを配信しています。ここでは合わせて番組内で紹介した楽曲のプレイリストと、放送後記も記載します。今回は2021年7月4日に放送した「歌手としての新垣結衣特集」を配信します。

 

 

#005「歌手としての新垣結衣特集」放送後記

上野:新垣結衣さんが星野源さんと結婚されて、それを記念して、新垣結衣さんの歌手活動にスポットを当てた企画でした。

カンノ:星野源さん特集は一度やりましたからね。それにしても曲が良かった。古内東子さんが作られた「ペアリング」という曲はあまりに良かったので、普通にたまに聴いてるね(笑)

上野:まず曲が良いんだよね。そして参加しているミュージシャンが僕ら世代にドンピシャなミュージシャンが実は多かったりする。

カンノ:下北沢ギターロックミュージシャンの人選が多めだったね。番組のなかでは「ハイラインレコーズ感」という言葉で括ったけど(笑)ちなみに後々、地下アイドルの楽曲を僕らが好きなミュージシャンが作る流れってできるじゃん。その走りのようにも思えたね。

上野:アイドルに楽曲を提供する流れってあったよね。

カンノ:新垣結衣の歌手活動のころはギリギリ「地下アイドル」という言葉はなかったころでしょ。

上野:バンドをやっている人たちがアイドルに曲提供をするということの前段階ぐらいのときだよね。

カンノ:そうだね。前夜感を垣間見れた気がしました。

f:id:someofthem:20210730074432j:image

 

『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の本放送は2021年8月1日(日)「うっせぇわ特集」です。お楽しみに!

サムオブ井戸端話 #001「カバーアルバムって聴く?」

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週火曜日にアップします。

 

「カバーアルバムって聴く?」とカンノメンバー。本人じゃない人が歌うカバーアルバムの存在意義や機能について、主にMay J.をとおして考えてみました。

カンノ:カバーアルバムって皆さん聴いてます?

オノウエ:聴かない。

YOU:聴かないっすね。トリビュートアルバムも含め、ちょっと残念な曲が多い印象だから聴かないかな。

カンノ:そうなると、カバーアルバムってなんで存在するんだろうね。

オノウエ:本当そうだよな。

カンノ:「カバーアルバムって何なんだ?」という話がしたいです。

YOU:たとえば昔から、グループサウンズの人が、自分たちの持ち曲が少ないときは洋楽のカバーをしていたとか。カバーという文化はずっとあるよね

オノウエ:「カバー」というか「コピー」だよね。

カンノ:それはデビューしたての修行みたいなこと?

オノウエ:修行というよりは、単純に演奏する曲がないからだよ。パブで演奏するみたいな巡業を組まされて、でも持ち曲が少ないから海外の有名な曲をコピーするみたいなのってあったという話だよね。それはなんとなく分かる。でも当時のコピーと今のカバーは種類が全然違うよね。コピーはその飲み屋でのBGMとして有名な曲をやっている感じだと思うの。

カンノ:このジョナサンのBGMみたいなね(笑)

オノウエ:それを生演奏でやっていると。でもそこからカバーになると、若干アーティスト性みたいなものが入ってくるわけよ。歌う人の。それって何で?(笑)

カンノ:カバーって、カバーされる曲に対してカバーする側の解釈論が発生するじゃん。「そもそもその解釈論って何?」っていう。

オノウエ:自分のアーティスト性を出すためのカバーを最初にやった人って誰なんだろうね。調べたら面白そう。

カンノ:自分たちがよく知っているカバーブームの火付け役として徳永英明がいるわけじゃん。あれってもともとは「女性歌手楽曲のカバーだけをします」というコンセプトだったよね。

YOU:そうそう。

カンノ:「徳永英明が女性の心を歌う」という解釈でしょ。でもそんなハイコンテクストな背景や意味性みたいなものってだんだんと薄れていくじゃない。その結果「カバーブーム」という形だけが残るというか。

YOU:「カバーやると売れるらしいから、こっちもやってみるか」みたいな。

カンノ:たとえばこれは知人に教えてもらったカバーですが、May J.の「波乗りジョニー」にはどういう意味性や解釈が乗っているかって、べつに関係ないじゃないですか。

YOU:そんなカバーがあるのか(笑)

オノウエ:それはヤバいな(笑)

カンノ:曲の速度が遅いからね。

YOU:えっ、歌い上げてるの?

カンノ:そう。

YOU:ヤバいな(笑)

カンノ:だからそれというのは、桑田佳祐の作った「波乗りジョニー」という曲を知らなくて、May J.がカバーすることによって初めてその曲の存在を知り、「桑田佳祐がそういう曲作ってるんだ、じゃあ聴いてみよう」ってなるの?

オノウエ:やっぱり一番謎なのは「誰が買ってるのか?」ということだよね。たとえばビレバンで売っているようなカバーアルバムとかボサノバアレンジ集ってあるじゃないですか。そのあたりは分かる。機能として聴く。

カンノ:生活のBGMとかね。

オノウエ:徳永英明のカバーアルバムって買う?

カンノ:これは買うと思う。

YOU:徳永英明はファンも結構いるし、火付け役だから。

オノウエ:そっか、役割があるのか。じゃあやっぱりMay J.のカバーアルバムは誰が聴くんだろう…?

YOU:残酷なこと言ってるな(笑)

カンノ:10枚くらいカバーアルバム出してるからね。

YOU:May J.って「カラオケ女王」の異名があったじゃん。関ジャニの番組だったかな。あれで知られたからさ。そういうのをテレビで見てると買うんだよ。うちの親とかそうなんだよ。「歌うまい王」みたいな番組でデビューした人のCDとか買ってるし。うちのクリス・ハートのアルバムとかあるもん。

オノウエ:マジか、すげえな。

YOU:でもそういう人は少なくないと思うよ。でもそれはブームの渦中の話で、May J.みたいなカバーアルバムを10枚くらい出していて「波乗りジョニー」とか歌ってるレベルになるともう訳が分からない(笑)本人のためにもなっているか分からないし、原曲も浮かばれないカバーというか…(笑)

オノウエ:たしかにMay J.の「波乗りジョニー」のカバーは極北感があるよね(笑)

カンノ:「夏の曲をたくさんカバーしました」みたいなコンセプトのカバーアルバムに入ってるのね。そこに使われた感というか。

オノウエ:「夏の曲縛り」とか「冬の曲縛り」とかあるじゃん。あれも何なの?(笑)「夏の曲がたくさん入ったカバーアルバム聴きたいな」と思う人が買うの?

カンノ:先日僕が出たマキタさんの配信でも喋っていたことだけど、サービスエリアで買うCDってあるじゃん。全然違う人が有名な曲を歌っているシリーズの。あれとMay J.は同じなんじゃないか。

オノウエ:じゃあもうMay J.じゃなくていいんだ。「たまたまMay J.だった」というだけで。だからMay J.のカバーってMay J.のファンが聴いているのか、そうじゃない人が聴いているのかが気になるね。

YOU:あとバンドとシンガーでもカバーの質って違うよね。バンドサウンドでアレンジから本人たちで変えていくのと、シンガーに「良い声してるからカバー歌わせてみようよ」って振るのとじゃ全然違うもんね。

カンノ:バンドもいろいろありそうだけどね。DEENUNCHAINNICO Touches the Wallsでカバーの触れ方も違うし。

オノウエ:NICOもカバー多いんだ!

カンノ:シングルのカップリングとかね。

YOU:シングルのカップリングパターンはあるよね。

オノウエ:シングルのカップリングって、表題曲を聴きたいと思うファンが買うから、カップリングでカバーが入っているというのは理屈が分かるの。あと昨年出た宮本浩次のカバーアルバムは、曲を見たらどこがターゲットになってるか分かるじゃん。どの年代の人に向けてリリースされるのかって。

オノウエ:でも「夏の曲カバー集」って何なのか全然分からない(笑)

カンノ:今のシーズンにピッタリのものを1クールで売り切るってことだよね。

オノウエ:そのアルバムを買ってる分布図があったら見たいな~。

カンノ:ファミリーなのかな。May J.のカバーアルバムですら効能があるんだろうね。

オノウエ:ドライブとかね。

カンノ:土岐麻子が今年カバーアルバムを出して、そのコメント動画みたいなのがYouTubeに上がってるんだけど、「料理や仕事、散歩や寝る前など、ライフスタイルに溶け込めるような」とか「生活のお供に聴いていただけるような」みたいなことを言ってて、アーティスト本人が効能について触れているなと思ったの。それは潔いのね。機能性アルバムというか。「これを聴いてほっとしてください」っていう目的がある。

オノウエ:「よく眠れるCD」と広い意味で同じ使い方というかね。

カンノ:そこを認めるというのはいいと思うんだけどね。

 

f:id:someofthem:20210727082920j:image

Radio OK?NO!! Podcast #004「2021年上半期カバーアルバム特集」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。そしてこの番組のPodcastが始動しました。楽曲部分をカットして、トーク部分のみを配信しています。ここでは合わせて番組内で紹介した楽曲のプレイリストと、放送後記も記載します。今回は2021年6月27日に放送した「2021年上半期カバーアルバム特集」を配信します。

 

 

#004「2021年上半期カバーアルバム特集」放送後記

カンノ:今年の上半期ラストの放送だったので、今年の上半期にリリースされたカバーアルバムを振り返ってみました。僕の知っているアーティストだけでも10組以上はカバーアルバムをリリースしてましたね。そのなかから厳選して曲をかけました。たとえば氣志團もカバーアルバムを出していて、それが筒美京平作曲縛りのカバーアルバムなんですよ。それは渋すぎて今回の選曲からは選べなかった(笑)

カンノ:それに対してDEENのシティポップカバーアルバムはツッコミしろが満載じゃん(笑)

上野:やっぱりDEENのシティポップカバーで山下達郎っていうのはおかしいと思うんだよ(笑)そんなのシティポップでもなんでもないと思うんだよ(笑)「シティポップ」という言葉が生まれたことによって時代感がバグってるというかさ。

カンノ:DEENがシティポップをやることの意味性はもっとほしいよね。

上野:僕らって中途半端な世代だと思うんですよ。上の世代の人も、下の若い世代の人もたくさんいるなかで、30歳って微妙な感じというか。この中間の世代として考えるんだけど、言葉の定義ってちゃんと決めたほうがいいよね。

カンノ:言葉の定義によって、それをやることの意味は出てくるよね。特にカバーアルバムって意味性が大事じゃん。それをやることの意味って。

上野:そうだね。だってシティポップという言葉が生まれる以前からヤマタツのカバーなんてたくさんあったわけだし。そのあたりの難しさが最近出ているというのがね。

カンノ:これは本編でも話してますが、「夜もヒッパレ」とNHKの「Covers」の対決構造はあるような気がしていて。やっぱりカバーアルバムなんてものは、カラオケ上がりじゃないけれど、みんなでワーッと楽しめるようにしたとか、「この人がこの曲カバーするんだ」という出オチ感とかで本来は充分だったと思うの。それが「夜もヒッパレ」的なカバー。それがどんどんそういうものじゃ済まなくなって、カバーアルバムなのに自身のアーティスト性を提示しようとしてきている、「アーティスト然としているカバーアルバム問題」というのが「Covers」方向のカバーアルバム。

上野:アーティスト側の問題としてそれはあるよね。もうちょっと話を大きくすると、さっきの「シティポップにヤマタツが入っている問題」というのは、ちょっと複雑な気がしていて。たとえば「今、フォーク特集をやったらどうなるんだろう?」と考えると、「フォークミュージシャンにあいみょんは入ってくるのか?」ということと近い気がしていて。それは歴史のバグだもんね。

カンノ:歴史の改ざんだよね(笑)だから人間、悪気もなく公文書も改ざんしちゃうと(笑)

上野:そんな大きい話じゃないよ(笑)

f:id:someofthem:20210723144404j:image

 

『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の本放送は2021年7月25日(日)「第2回東京特集」です。お楽しみに!

Radio OK?NO!! Podcast #003「第3回北川岩沢クイズ」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。そしてこの番組のPodcastが始動しました。楽曲部分をカットして、トーク部分のみを配信しています。ここでは合わせて番組内で紹介した楽曲のプレイリストと、放送後記も記載します。今回は2021年6月20日に放送した「第3回北川岩沢クイズ」を配信します。

 

 

#003「第3回北川岩沢クイズ」放送後記

カンノ:この企画はゆずの楽曲を聴いて、それが北川悠仁さんが作ったのか、岩沢厚治さんが作ったのかをクイズ形式で当てるという企画です。第1回と第2回は上野君が出題者で僕が回答するという形でしたが、今回は僕が出題者で上野君が回答者でした。

上野:そうですね。

カンノ:これはゆずが新曲を発売したタイミングというのもあって、その楽曲も問題に組み込んで行った企画です。だから僕もゆずの楽曲を一通りさらいました。でも、もういい加減、問題になるような曲はないね。

上野:もう第3回までやったからね。なかなか1アーティストで3回もクイズの特集やらないよね。

カンノ:1回で5問出してるから、15曲も消費しちゃったもんね。

上野:出題者側に回ってみてどうでしたか?

カンノ:やっぱり良い問題になるような楽曲は使われちゃってるからね。だから問題選定は難しかったですよ。だからそうなると、ゆずっぽくない楽曲が問題になりがちになるかな。

上野:クイズ企画の難しさだよね。

カンノ:あと近年のゆずの特徴だけど、外部のアレンジャーが増えてきたことによって、ゆずのサウンドも変わってきてるよね。その曲が北川さんの特色なのか、アレンジャーの特色なのか分からなくなってきてるのが近年のゆずの特徴。それでアレンジャーが来ることによって、岩沢さんのもともと持っていたフォーク方向の良さというのは、近年はそんなに出てきてないかなという印象があります。その頃のゆずが好きだったので。

上野:本当そうですね。あとこれも企画にできるかなと思ってるのが、ゆずのファッションの変遷ね。

カンノ:それいいね!やっぱり僕たちはゆずにも注目していきたいね、瑛人に引き続き(笑)僕たちはアコギを持っている人たちを注目していきたい(笑)じゃあ次は「平川地一丁目クイズ」でもやりますかね(笑)

f:id:someofthem:20210716145005j:image

 

『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の本放送は2021年7月18日(日)「森内寛樹vs森進一カバー対決」です。お楽しみに!

Radio OK?NO!! Podcast #002「第2回北川岩沢クイズ」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。そしてこの番組のPodcastが始動しました。楽曲部分をカットして、トーク部分のみを配信しています。ここでは合わせて番組内で紹介した楽曲のプレイリストと、放送後記も記載します。今回は2021年2月21日に放送した「第2回北川岩沢クイズ」を配信します。

 

 

 

#002「第2回北川岩沢クイズ」放送後記

カンノ:この企画はわりと新しめのゆず楽曲を中心に、北川さんが作ったのか岩沢さんが作ったのかを当てるクイズ企画でした。

上野:そうだね。「第1回北川岩沢クイズ」は自分たちがリアルタイムで聴いていたときまでのゆずの楽曲をセレクトして問題にしていたけど、第2回は最近めの楽曲をチョイスしました。

カンノ:2010年以降くらいかな。

上野:だから正直、この企画で初めて聴いた曲が多かったでしょ?

カンノ:そうだね。それでやっぱり、初期のころの楽曲の印象とは違うよね。外部からアレンジャーを呼んで、打ち込みっぽくなったりして。そういった楽曲が近年は多くて、それは北川さんの波長な感じとリンクするよね。そうなると僕たちの好きなフォーク魂が震える岩沢さんの楽曲が少なくなってきているなという印象がありました。

上野:そうですね。

カンノ:なのでいずれは「頑張れ岩沢特集」はやらなくちゃいけないなと(笑)

上野:勝手に「頑張れ」と言ってるけどね(笑)でもやっぱり楽曲の色の出方は変わったよね。

カンノ:2000年代後半から変わってきたんだろうね。ギターを持ってない感じがする。

上野:この回も回答者はカンノだけど、後半になるとやけっぱちになってたよね(笑)

カンノ:なんか、北川か蔦谷好位置かのクイズになってたよね(笑)「北川蔦谷クイズ」に(笑)

上野:後半に行くにしたがって、やけっぱちになり半ギレになってたよね(笑)これもドキュメンタリーだったよ(笑)

カンノ:正直に言うと、近年のゆずにガッカリしてたよね(笑)「僕の好きなゆずじゃない!」というキレ方をしてたね(笑)「なんでこんなクイズに俺様が答えなきゃいけないんだ!」っていう(笑)

上野:本当にそんなキレ方してたよね(笑)

カンノ:まぁ、でも引き続きゆずにはチェックしていきたいなと思いました。

f:id:someofthem:20210709170054j:image

 

『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の本放送は2021年7月11日(日)「森内寛樹vs森進一カバー対決」です。お楽しみに!