SOMEOFTHEM

野良メディア / ブログ / 音楽を中心に

Radio OK?NO!! Podcast #040「最強カバーソング決定戦」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は第100回記念ということで、この番組でもよく語っていた「最強カバー曲は何なのか?」を決める「最強カバーソング決定戦」特集(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #040「最強カバーソング決定戦」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

カンノ:さぁ、この番組もとうとう100回でございます。

上野:来ましたね。

カンノ:キリ番中のキリ番でございます。この番組は区切りの良い数字のときには渾身の企画をぶつけておりますが、100回ですからね。もうやるしかないだろうと。この『Radio OK?NO!!』という番組はなんですか?音楽番組?音楽クイズ番組?

上野:クイズ番組っていう説はあるね。

カンノ:音楽ゲーム番組?音楽企画番組?いやいや、全部違います!この番組は、カバー番組です!

上野:そうですね(笑)割合的には一番多いかな。

カンノ:この番組はカバー曲をいっぱい流してきました。本当にいっぱいカバーを流したんだよ!もう全部聴いてほしい!沖縄アレンジの「エイリアンズ」とかさ(笑)

カンノ:清春の「接吻」、あとSotte Bosseの「接吻」

カンノ:UNCHAINのカバーアルバムは全部聴いて俺にレポートを提出してくれ!

上野:たくさん流したね(笑)

カンノ:そんななか、今回はこの企画です!「最強カバーソング決定戦」よいしょ~!

上野:これはどういう企画ですか?

カンノ:僕らがカバー曲を流すときにいつもカバー曲同士を戦わせる企画を行っております。そこで使われる尺度が”強さ”です。えっと、定義はございません!

上野:そうだね(笑)とにかく「強いな~」って思えるかどうか。

カンノ:この「強い」というワードをよく使ってきました。いったい誰が”最強”なのか…?

上野:”最も強い”のは誰なのか…?

カンノ:あれも強い、これも強いといろいろ言ってきました。そのなかの最強を決めたいなと思います。この企画を100回に取っておきました。今日は気合い入ってるよ!ということで今日は「最強カバーソング決定戦」を行いたいと思います。

上野:はいはい。

カンノ:ルールとしては、僕が今回6曲用意してきました。それで1vs1でどちらが強いのかを上野君に判定してもらえたらと思います。で、勝ち抜き戦です。まず僕のなかの暫定チャンピオンがいますので、これを1曲目に流します。それでどんどん曲を対戦させて、負けたらそこで脱落。勝った曲はそのまま暫定チャンピオン。で、最終的に勝ち残った楽曲を”最強カバーソング”と命名いたしまして、番組ラストにもう一度流します(笑)

上野:なるほど、チャンピオンは2回流れるのね(笑)

カンノ:果たして2回流れるのは一体誰だ…?

 

カンノ:それじゃまずカンノの言う暫定チャンピオンとは一体誰なのかってことですね。まずは僕の思う暫定チャンピオンのカバーから聴いてください、森進一で「I LOVE YOU」

上野:久しぶりに聴きましたけど強いですね~!

カンノ:一体どこのどいつが森進一に尾崎を歌わせようと思ったのか…?

上野:本当だよな…(笑)「軋むベッド」じゃねえんだよ(笑)

カンノ:森進一が歌う「お前」はやっぱり怖いよね(笑)森進一って「お前」って歌う人格じゃないんだよな(笑)「あなた」がベターだと思うんだけど。

上野:たしかにね(笑)

カンノ:僕は出だしの「I LOVE YOU」がやっぱり好きですね~。

上野:入りのインパクトね(笑)

カンノ:吐き出す息の量がすごいっていう(笑)これが僕の暫定チャンピオンです。

上野:これは強いよ。

カンノ:これにいろんな曲を対戦させていきます。で、負けたら即脱落。それで勝ち残ったカバーソングが”最強”ということになります。

上野:この曲は強いですからね。どんな対戦になるのか楽しみです。

カンノ:それでは対戦させていきます。第1回戦目、森進一「I LOVE YOU」と戦うのはこのカバーソングです。May J.で「All I Want For Christmas Is You」

上野:これ5回も対戦させるんでしょ?これ勝ち負け決めるの辛いな~!

カンノ:May J.さんによるマライアキャリーのクリスマスソングカバーですね。以前この番組でも流しました。「May J.デュエル」という回です(笑)

上野:May J.May J.を戦わせる企画(笑)

カンノ:その企画内ではこの曲が最強でした。それを持ってきましたがどうですか?

上野:改めて聴いたけど、やっぱりこの曲すごいね。なんだろ、誰も想像つかないよね?

カンノ:アハハハハッ!

上野:「ああなる」ってだれも思わないよ(笑)

カンノ:で、「ああなる」部分を聴いたら終わっていいし(笑)途中で止めていい(笑)だって最初に完璧なマライヤカバーをMay J.がやるわけじゃん。

上野:そこまでは本気で歌ってるわけじゃん。

カンノ:その直後にチープなチャカチャカサウンドが来るっていう…(笑)

上野:本当にゲームセンターみたいなBGMが来るよね(笑)

カンノ:「いらっしゃいませ~、いらっしゃいませ~」(笑)

上野:その裏で流れてそうな音楽なんだよ(笑)

カンノ:だからマライヤの歌い上げカバー部分が完全にフリになっているというね。ネタ構成としても完璧でございます。

上野:笑わせに来てるもんね。

カンノ:ただバックトラックの問題だからMay J.はまるで関係ないっていう問題もございます(笑)さぁ、判定どうでしょうか?

上野:「強さ」って様々な観点がありますが、May J.と森進一で見たとき、やっぱり森進一が強いかなと。

カンノ:なるほど!

上野:だってMay J.May J.をやってるだけだから。

カンノ:どういうこと?

上野:May J.がこれを歌ったことによる驚きというよりは、曲のアレンジがこうなってる面白さじゃん。森進一は「森進一がこうなった」っていう面白さなんだよ。

カンノ:なるほどなぁ~!ちょっと脚色が強すぎたMay J.はここで脱落!

上野:第1挑戦者が脱落ですね。

カンノ:森進一「I LOVE YOU」が勝ち残りでございます。さぁ、森進一を倒すべく続いての刺客が来ました。こちらは今回初めて流します。僕が最近いいなと思ったカバー曲です。鈴木雅之で「怪物」

 

 上野:これはなんですか?

カンノ:こちらはYOASOBI「怪物」のカバーでございます。

カンノ:鈴木雅之さんがカバーベストをリリースしまして、そのうちの新曲として入っています。

上野:この曲は鈴木雅之さんの新曲として作ったものがたまたま「怪物」の歌詞と被ったわけじゃないんですか?

カンノ:いえ、最初からちゃんとカバー曲です(笑)アレンジが全然違うもんね。今回この曲を持ってきた理由は、ちゃんとかっこいいからです(笑)

上野:この曲、ちゃんとかっこいいよね。

カンノ:鈴木雅之がちゃんとかっこいいカバーを引っ提げてる姿が面白かったんですよね。

上野:これも毛色が違うなぁ。「強さ」ってなんなのかを考えちゃうね。この「強さ」を「インパクト」であると考えたときに、この曲は普通にちゃんとかっこいいじゃないですか。それゆえに感じる「怪物のカバーであることの必要なさ」を思っちゃうんですが(笑)で、さっきのMay J.や森進一ってかっこよさじゃないんだけど、インパクトで勝負していたんですよ。その路線で考えるとまだ森進一が強いのかなって思いますね。

カンノ:ということで鈴木雅之「怪物」はここで脱落、森進一「I LOVE YOU」が2連勝でございます!

f:id:someofthem:20220425161742j:image

 

『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

Radio OK?NO!! Podcast #039「第2のあのねのねを探せ!」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はあのねのね「ネコ、ニャンニャンニャン」がリリースから40年の時を経てTikTokでバズった例を踏まえて、昔の楽曲でTikTokでバズりそうな楽曲を探す「第2のあのねのねを探せ!」特集(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #039「第2のあのねのねを探せ!」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

カンノ:続いてなんですが、僕もオチがあるような曲を持ってきました。それではお聴きください、NUMBER GIRLで「FIGHT FIGHT」

上野:NUMBER GIRLが来ましたね。

カンノ:ナンバガです。ちなみにTikTokNUMBER GIRLを調べたらバンドのほうは全然出てこなくて、多分”GIRL”のほうに引っ張られたんでしょうね、ボンキュッボンな外国の女の人がたくさん出てきました(笑)

上野:なるほどね~(笑)

カンノ:それを”NUMBER”ということで番号付けられているんでしょうね(笑)

上野:嫌な言い方だな~(笑)

カンノ:で、この曲ですが、完全に仕組みを考えました。まずAメロ箇所は全然動きません。ずっとスカした顔をしています。それで「断言はしない」し・な・い」の箇所でカメラが寄っての変顔です。それでそのあとの祭囃子のところでは踊るっていう(笑)

上野:あぁ~、イメージできるな~。

カンノ:このパターンしかないっしょ。でさ、フレデリックTikTokでバズっていう流れがあるじゃないですか。

カンノ:和の要素と踊れる要素とロックバンドであることの最新系がフレデリックとしたときに、この系譜を前に辿っていくと、僕の知っているところの先祖返り的なところでいうとNUMBER GIRLの「FIGHT FIGHT」なんじゃないかなと思ったんですよね。

上野:たしかに祭り感のある曲だもんね。

カンノ:ここを基点として、四つ打ちとか電子音とか組み込まれてスタイリッシュなものになっていって今はフレデリックが最新系として和田アキ子と「YONA YONA DANCE」をやっていると。だから和田アキ子が「FIGHT FIGHT」を歌えばいいと思います(笑)

カンノ:で、ここまで考えて「見えるな~」とか言ってるじゃないですか。「ウケるだろうな~」とか。でもここまで考えちゃってることって多分ウケないんですよ(笑)

上野:そうなんだよね、バズらせようとするやつってバズんないからね(笑)

カンノ:じゃあ続いて上野君2曲目お願いします。

上野:僕は逆に「これがTikTokで流れたな面白いな」っていう意味合いで選曲しました。

カンノ:「これがTikTokで流れたら、TikTokを好きになるな」ってやつね(笑)

上野:なので正直、具体的な光景は見えていないんですが、言葉として強いのでなんかありえそうな感じっていう意味での選曲です。INUで「メシ喰うな!」

カンノ:なんか今日、「うっせぇわ」特集みたいな感じになっちゃったね(笑)

上野:アハハハハッ!

カンノ:今日はうるさい曲が多かったね(笑)「うっせぇわ」特集じゃないもんね?

上野:「第2のあのねのねを探せ!」特集ですね(笑)

カンノ:アハハハハッ!趣旨と全然違うじゃねえか(笑)これはなんですか?

上野:この曲は町田康という小説家が昔やっていたバンドの曲ですけど、ちょっとノイズっぽいサウンドだからTikTokで使うのはたしかに難しいんだけど、「メシ喰うな!」っていうフレーズは強いから使えると思ったんだよね。

カンノ:なるほど。

上野:TikTokって曲の途中で台詞を入れることも可能じゃん。たとえば学校で先生役の鬼教官みたいな人が、給食を残して食べない生徒を怒り続けるコントとかさ。あと犬ってエサを食べる前に「待て!」ってされるじゃん。そのときにこの曲が流れてたりね。それでこの曲がTikTokで流れてきたら面白いなと思ってね。

カンノ:今回この企画をやって僕と上野君のTikTok解釈がちょっと違ってて面白いなと思ったんだけど、僕は振付なんですよ。「こういう振りを付けられる曲」みたいな選曲をしたんですけど、上野君はコントとか殴って終わるとかさ。

上野:たしかにそっち側で選んできたかもね。

カンノ:「この曲はこういう設定でハマるな」みたいなね。ユーモアの解釈の違いっていうのかな。それでいうと「ネコ、ニャンニャンニャン」はなんだろうね?リズム?

上野:そうだね、リズムネタみたいなもんだよね。

カンノ:ま、そういうつもりで作ってるか。ウケたくて作ってるのは間違いないもんね。

上野:さぁ、第2のあのねのねはこのなかから出てくるのでしょうか?

カンノ:岡村靖幸はありえそうだよね。今は多分、かっこいいおじさん的な伝わり方でしょ?もともと面白かったんだから(笑)あと向井秀徳のおもしろMCとかさ。

上野:ライブMCはあるかもね。

カンノ:だから音楽とお笑いの結びつきみたいなところは今、TikTokから流れは出てきているんだろうね。今日はそんな話をしましたが、最後に僕たちの身近からTikTokでバズったmeiyo君がいますけど。

上野:そうだね。

カンノ:だから彼が第2のあのねのねでしょうかね?

上野:いや、多分順番が違うんだよ(笑)

カンノ:そっか、順番が違うね!あのねのねが第2のmeiyoだ!

上野:それも違う、あのねのねはそもそもTikTokで売れたわけじゃないから(笑)

カンノ:そうだね、もともとは「噂の!東京マガジン」で売れたわけだもんね!

上野:だからそれも違うんだよ!

カンノ:清水国明、いっぱい当ててるからな~。ブックオフも当ててるし(笑)

上野:「当てている」って言い方…(笑)

カンノ:それでmeiyoの「なにやってもうまくいかない」を改めてTikTokで見たんだけどさ、タトゥーがバリバリに入っている人が「なにやってもうまくいかない」を踊ったりさ、舌にピアスがガッチリ入った人が踊ってたりさ。どんな世界線だよ!

カンノ:では最後にmeiyo単体バージョンは以前番組でも流したので、今回はasmiさんという歌い手さんが参加されたバージョンの「なにやってもうまくいかない」を聴いてお別れです。

f:id:someofthem:20220422163409j:image

 

『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #038「4×4=16アルバム『RADIO』ライナーノーツ対談」(後編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

FMラジオ番組を模したアルバムを作ったカンノメンバー。後編では具体的なラップやラジオ台本の作り方について、またラジオの体をしたアルバムの今後の目標について語りました。前編、中編、4×4=16アルバム『RADIO』は下記リンクから。

 

オノウエ:このアルバム、いやこの番組は、何回聞かれるんだろうね?

カンノ:何回聞かれても全部同じ内容だしね。

オノウエ:でもさ、10回聞いても内容が全く覚えられないんだよね(笑)

カンノ:本のタイトルとか(笑)

オノウエ:話してる内容とか(笑)

カンノ:フェスの名前とかなにも覚えられない(笑)

オノウエ:このアルバムの準備期間はどれくらいなの?

カンノ:去年の夏くらいからちょっとずつ作り始めて、秋頃には録音してたね。トラックも結構頂いたものがあったので。

オノウエ:協力してもらったトラックメイカーの人がいたってことだよね。

カンノ:そうそう。それでトラックはほぼ編集なしで、頂いたものをわりとそのままラップ乗っけましたね。普通は「この部分を16小節使ってラップして、ここは8小節でサビ部分にします」って言ってループしてもらうんだよ。それを一切しないで、ほぼノー編集で来たデモトラックまんまにラップを乗せました(笑)

オノウエ:やっぱりカンノは変だよね、考える順番が(笑)

カンノ:だから1曲1曲が3分もない短さなのはそういうこと。デモトラックを全然伸ばしてないから。

オノウエ:貰ったトラックを全部言葉で埋める(笑)

カンノ:埋めたね(笑)あとはもらったトラックをそのまま使ってるので、意外とどの曲も展開が多いです。それはわりと自慢な作り方かな。

オノウエ:ラジオパートの台本はどんな感じで作ったの?

カンノ:台本の半分は1日で書いたね。

YOU:すげえな。

カンノ:その日は頭使いすぎて知恵熱が出たね(笑)「知恵熱って本当に熱が出ることなんだ」って実感したね(笑)

オノウエ:本当に熱が出たんだ(笑)

カンノ:脳が沸騰したね(笑)でも存在するフォーマットに則って作るのはすごく性に合ってると思ったね。多分、もう正しいアルバムの作り方ができない。

YOU:正しいアルバムってなに?

カンノ:とりあえずこのアルバムは間違った作り方のアルバムなんだよ。

YOU:それはそうだね(笑)

カンノ:そういう作り方じゃないと制作してて楽しくないかも。曲ができて溜まってアルバムになるという作り方はもう納得できない気がする。自分で設定を作るとかさ。

YOU:やっぱりカンノは構造主導なんだよね。

オノウエ:でもこのラジオっていうフォーマットは発明したじゃん。これを四半期に1回出せたりしたら面白くない?

カンノ:それやりたいんだよね〜。

オノウエ:曲を作るのは大変だけど。

カンノ:まぁ、今オノウエ君が言ったのでやってもらって(笑)なんか、こういうアルバムを出しまくって、結果架空のFMラジオ局の1日のタイムテーブル作ろうよ(笑)今は土曜の14:30~15:00が埋まったから、次は1時間のリクエスト番組を作ったりさ。

オノウエ:土曜のTOKYO FMを埋めるみたいなことね。

カンノ:朝は健康番組を置いたりさ。架空のがん予防のレシピを紹介したり。で、過払金のCMは全部同じで(笑)

オノウエ:全番組同じスポンサー(笑)

YOU:それでわかる人にはわかるボケになってる(笑)

カンノ:ちなみに過払金のCMは僕からオノウエ君にオーダーして、「もしもDJ松永が過払金のCMを作ったら」というお題を振ったの(笑)「HIPHOP過払金がやりたい」って話をしたらオノウエ君がスクラッチの過払金のCMを作ってくれましたね(笑)

オノウエ:そういうオーダーだったね。

カンノ:やっぱり過払金のCMでスクラッチが入るの、すげえ面白いね。あ、忘れてた、曲の話を全然してない(笑)

YOU:構造の話ばかりしちゃったね(笑)

オノウエ:このアルバムは曲がどうのこうのってやつじゃないからね(笑)でも曲は普通にかっこいいよね。

YOU:楽曲自体もさ、たとえば「Music」なら「音楽が好きで〜」みたいなことを歌ってるけど、実は全然その部分は楽曲の核なる部分じゃないよね。

カンノ:「Travel」は「旅行に行きたいね〜」って言ってるけど全然行こうとはしない人の話だしね。

YOU:あと「Music」は邦楽の歌詞やタイトルをサンプリング的に入れ込みまくっててすごいよね。

カンノ:でも「音楽さえあれば充分」みたいなことを言ってて最後に「でも音楽を聴くには人とか金とかいるし…」みたいな歌詞になってる(笑)

YOU:悪意あるよね〜。それをなんで「Music」っていうタイトルにするんだよ(笑)

カンノ:やっぱり大ネタのタイトルがいいと思ってるからね。

YOU:曲名は全部大ネタだもんね。

カンノ:「Movie」も映画あるあるしか歌ってないし。

YOU:「Movie」も本当にたちが悪いよね(笑)「映画を評価するところまでが映画」とか。

カンノ:「映画のレビュー書くまでが映画」

YOU:俺はめっちゃFilmarksを使ってるんだからさ(笑)

オノウエ:対象じゃん(笑)

YOU:対象化しないでくれよ(笑)

カンノ:やっぱり僕がアルバム作るとしたらそういうことですよ。聴く人を全然気持ちよくしない珍しい音楽体験(笑)

オノウエ:珍しい音楽体験であることは間違いないけどね。

カンノ:自分では曲は「Movie」が一番好きかな。で、曲として一番最初にできたのは「Food」でしたね。

YOU:「Food」もさ、ラジオパートでせっかく美味そうな食レポみたいな前振りをしてるじゃん。それが最後の「おまんまくれ~!」で全部台無しになってるよね(笑)

カンノ:最後応援歌っぽくなってるのくだらないよね。

YOU:くだらないね(笑)なんかラジオのトーク部分で大したことのない話をしたうえで、曲にいくじゃん。その曲も全然大したこと言ってないのはすごいよね(笑)トーク部分を喋り手、楽曲を受け手って考えたときに、この噛み合わなさはコミュニケーションの本質かもしれないなと思ったよ。

カンノ:喋り部分でなにも言ってないかと思ったら、曲でもなにも言ってない(笑)

YOU:「Food」でいろいろ食い物の話してるけど、なんか全体的にカップラーメンみたいな曲なんだよ(笑)

カンノ:そのはしゃぎっぷりだよね(笑)オシャレさは全然ない。

YOU:ラップは誰か参照したの?

カンノ:曲によりますね。「Book」ならあるぱちかぶととか。

YOU:やっぱそうだよね!この感じのラップ、久々に聴いたよ。

カンノ:この手のラップがやっぱり好きなんだよ。

YOU:2000年代後半にあったようなね。

カンノ:ポエトリーが混ざったような。

YOU:あと「Food」は初期の環ROYっぽいよね。

カンノ:『少年モンスター』のころね。

 

 YOU:「Travel」は若干フローが鎮座DOPENESSっぽいかな。オシャレじゃない鎮座DOPENESSみたいなね。

カンノ:サビのゆるさとかはそうかもね。でも2個目のサビでまた応援歌になる(笑)

YOU:やっぱりラジオって勝手なことを言うし、聞き手も聞き流すし、でもそんなもんだよねっていうのがすごく具現化されたアルバムだよね。遊びだよ。

カンノ:結果なにも残らないものになったと思いますね。

オノウエ:大変な思いをしてなにも残らないっていう(笑)

YOU:FMラジオってリスナーからのお便りとか読まないの?

カンノ:読むよ。次またラジオアルバム作るならそれをやりたいね。

YOU:そのコミュニケーションが今回はなかったもんね。

カンノ:今回は情報番組という体で進めたので。「今回は」って言ってるから第2弾あるかもね(笑)

YOU:恐ろしいね(笑)

カンノ:でもラジオフォーマットはマジで行けるかもね。また考えますよ。まぁ、そんなアルバムを作ったので是非聴いてください。

オノウエ:すごく良いアルバムだと思います。

f:id:someofthem:20220421124443j:image

Radio OK?NO!! Podcast #039「第2のあのねのねを探せ!」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はあのねのね「ネコ、ニャンニャンニャン」がリリースから40年の時を経てTikTokでバズった例を踏まえて、昔の楽曲でTikTokでバズりそうな楽曲を探す「第2のあのねのねを探せ!」特集(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #039「第2のあのねのねを探せ!」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

カンノ:まずいきなりですが、一旦聴いてもらいたい曲がありますので、そちらをお聴きください。あのねのねで「ネコ、ニャンニャンニャン」 

カンノ:たまにはこういう曲も流しますよ。

上野:たしかに今まであんまり流さなかったような曲ですね。

カンノ:これは1979年にリリースされた楽曲なんですが、40年の時を経てTikTokで大ブームを起こしています。

上野:TikTokでバズってるんですね~。

カンノ:改めて参考にと思ってTikTokでどんな感じで使われているのか見たらですね、手を猫の形にして頭の上に置いて「ニャンニャンニャン」に合わせて動かすんですね。犬も「ワンワンワン」と動かすんです。で、カエルもアヒルも「ガーガーガー」で変顔するみたいな。これが大流行。ヒカルもやってました(笑)

上野:なるほどね(笑)

カンノ:で、流行った段階でこれに手を出すんじゃもう遅いんですよ。芸能人が今になってTikTokで「ネコ、ニャンニャンニャン」をやるみたいなことがあるんですが、これじゃもう遅い。だから昔の楽曲もいつTikTokで流行るか分からないってことですよ。今日はそれを先に見つけちゃおうという企画をやります。「次に流行る昔の曲はこれじゃないか?」というトレンド予測をする企画です。ということで今回は「第2のあのねのねを探せ!」特集。

上野:なるほどね。

カンノ:「第2のあのねのねを探せ」と言ってますけど、次の『噂の!東京マガジン』のレギュラーを探す企画じゃないですよ。

上野:例えがハイコンテクスト過ぎるよ…(笑)

カンノ:えっ?あのねのねと言ったら『噂の!東京マガジン』の人でしょ?それに出てる白髪の人でしょ?まぁ、あの番組に出てる白髪の人、いっぱいいるけどね(笑)「あれ?清水国明はどれだっけ?」みたいな(笑)

上野:たしかにあの番組に出てる白髪の人、たくさんいるね(笑)

カンノ:ということで、TikTokで次に流行る昔の曲は何なのかを僕らで探してきました。

上野:ネクストブレイクね。

カンノ:まぁ、僕らがそんなに昔の曲を通ってきていないので、平成の曲が中心にはなりますが。

上野:あのねのねも僕らは全然知ってるわけじゃないのでね。

カンノ:「この曲をこうやってTikTokで扱ったらウケるのではないか?」をお互い探してきたので、今日は交互に2曲ずつ紹介したいなと思います。じゃあまず僕から。僕の大好きなミュージシャンの人の曲を紹介したいなと思います。イルリメで「元気でやってるのかい?」 

カンノ:この曲は語尾が強いよね。「元気でやってるの、かい?」「一体どうしてるん、だい?」みたいな。その語尾のところで1個1個ポーズをつけやすいのではないか。

上野:クラスの教室とかで、「かい?」のところで全員同じポーズを取るとかね。

カンノ:首をかしげてる感じとかね。それを中高生にやってほしいなぁ~。イルリメはハイコンテクスト過ぎるかな?

上野:「ハイコンテクスト過ぎるかな?」じゃねえよ(笑)

カンノ:この曲もイルリメのなかではかなりキャッチーな曲だと思うんですけど、それ故に振付もしやすいかなと。

上野:振付がしやすいっていうのはTikTokにおいてすごく大事だし、この曲はそういう曲だよね。

カンノ:サビの「歌に込めた~」の部分も一言一句でバシバシはめていくような歌い方をしてるから、そこもポーズをつけやすいよね。で、実はもうこの曲は知らない間にTikTokで流行ってたんじゃないかなと思って見てみたんですよ。この曲を使っていたの、2人でした(笑)

上野:逆に言うと2人いたんだ(笑)

カンノ:そのうちの1人はアジアのおばちゃんがずっと飯を食ってる動画でした(笑)

上野:なぜその曲を使っているのか?(笑)

カンノ:そしてなぜ俺はそれを見ているのか?(笑)

上野:じゃあ僕も曲を選んできたので聴いてください。岡村靖幸で「聖書」 

上野:この曲はすごく長いんですけど、冒頭だけです(笑)

カンノ:語りの部分から「ダッダッダッダッ、フォー!」の部分までってことだね。

上野:そこで行われていることって男の人が女の人をああいう言葉遣いで口説いてるってことだと思うんだけど、僕がイメージしたのは様々な言葉遣いで女の人を口説いていって、一番最後に「ダッダッダッダッ、フォー!」のところで女の人が男の人を殴るっていう。

カンノ:あぁ~!

上野:女の人が嫌そうにずっと口説き文句を聞いてて、「ダッダッダッダッ、フォー!」のところで殴って終わるという。

カンノ:オチがある見せ方ができるってことだよね。だからレッドカーペットみたいなことでしょ?

上野:そうそう、1分ネタみたいな(笑)

カンノ:ぶん殴ったあと、レッドカーペットが動くっていう(笑)それで満点大笑いかどうか(笑)あと「満点大笑い」とか言ってるうちはTikTok無理だよね(笑)

上野:もはや1分ネタですら長いからね(笑)

カンノ:あと男の人がちょっと3枚目で、そういう人が岡村靖幸になりきって口説くのもいいよね。

上野:そういう見せ方もいいよね。それで最後のシャウト部分で変顔するとか。

カンノ:大きいオチがあるのはとてもいいと思いますね。

f:id:someofthem:20220420080221j:image

 

『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

Radio OK?NO!! Podcast #038「第4回北川岩沢クイズ」特集文字起こし(後編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はゆずの最新アルバム『PEOPLE』の楽曲を聴いて、北川悠仁岩沢厚治のどちらが制作した楽曲なのかを当てる「第4回北川岩沢クイズ」(後編)を掲載します。(前編)は下記リンクから。

 

Radio OK?NO!! Podcast #038「第4回北川岩沢クイズ」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

 

カンノ:じゃあ3問目です。ゆずで「六角形」

上野:アナログゆずですね(笑)

カンノ:シンプル楽曲ですね。

上野:これは流石にどっちかでしょ?北川か岩沢か。で、結論から言うと北川曲かなと。

カンノ:ほぉ。

上野:これは北川悠仁メロディな気がするんですよね。分かりやすいキメみたいなもののやり方とか。なので「北川」だと思います。

カンノ:正解は、、、「岩沢」でした!

上野:ちょっと待って、俺が変わったのかゆずが変わったのかもう分からなくなってる(笑)

カンノ:全然違いました!

上野:この曲のポイントは何?

カンノ:2問目のときに上野君がゆずの制作の傾向を言ってたじゃん。北川さんはこういう曲、岩沢さんはこういう曲って。それでいうと、上野君は一つ見落としている観点があります。岩沢さんは歌詞に社会的なメッセージを折り込みがちです。

上野:あぁ~、そうだったね。

カンノ:さて、この曲の歌詞はどうでしょうか?「均整のとれた六角形 踏み固められた平均値 それを優秀な人材って言うんだって すでにワードセンスは一般論 コンプライアンスを身にまとって 嘘偽りなくそつなく生きていこう いいですね そーゆーの」

上野:ガチギレしてますね(笑)

カンノ:これは岩沢です。っていうか長渕です(笑)

上野:岩沢の長渕イズムに気付けてなかったか…(笑)

カンノ:岩沢さんにはこういう面もありますよってことです。シンプルめで棘のあることを言ってるのは岩沢パターンですね。じゃあ続いて4問目。ゆずで「Overture~People~」

上野:これはどういうこと?

カンノ:これはアルバムの1曲目、イントロダクションです。

上野:なるほど。

カンノ:なのでインスト楽曲です。このパターンはゆずのアルバムでたまにあります。

上野:今まで話した傾向って歌がないと成立しないんですよね。で、仮にこの曲と北川ないし岩沢が作ったとして、どこをどうやって作ったのか?果たしてそれは可能なのか?それが引っ掛かっちゃうので、これはシンプルに「その他」が答えかなと思います。

カンノ:正解は、、、「その他」です!

上野:お~、良かった。

カンノ:これは作曲が北川悠仁、あと角野隼人さんというピアニストの人ですね。で、サウンドプロデューサーが蔦谷好位置

上野:なるほど。

カンノ:この「Overture」シリーズとでも言いましょうか。アルバムの1曲目のインストゥルメンタル。アルバムの導入部分ですね。これは蔦谷さんがプロデューサーで入ってからたまにやっている手法です。

カンノ:まぁ、これは歌だけだと問題数が足りなかったので入れた問題でーす。

上野:そんなこと言わなくていいんだよ(笑)

カンノ:じゃあ最後の問題です。ゆずで「そのときには」

上野:この曲はハイパーシンプルですね。路上でやれるね。ここまでシンプルだと逆に難しいな。

カンノ:これはアルバムのラストナンバーですね。

上野:これは「北川」かなと。

カンノ:おぉ。

上野:理由は、昔熱心なファンの身から言いますと、岩沢であってほしくない!

カンノ:アハハハハッ!

上野:岩沢厚治が作る良さってあるじゃないですか。「こういうメロディだよね」とか「こういう曲作るよね」みたいな。そういう一定の傾向や特徴があったと思うんです。でも今日出てきた曲の中で、岩沢曲もあったじゃないですか。メロディとか音楽アプローチの中で、昔好きだったような部分が強く出てる曲が今回1曲もないんです。

カンノ:(笑)

上野:僕個人がそう思うだけですよ。それでいうと、この曲もそうなんですよ。

カンノ:アハハハハッ!

上野:この曲が好きとか嫌いじゃなくて、昔岩沢が持っていた良さみたいなものが出ているわけではないなと。であればこの曲は社会的な風刺があるわけじゃないし、メロディもシンプルでわかりやすいし。ということで「北川」なのかなと。

カンノ:正解は、、、「北川」です!

上野:よし!

カンノ:今回は「北川」解答はこの問題だけにしました。ちなみにこのアルバムに入っているほかの曲はほぼ北川曲のはずです。その北川悠仁問題をほとんど出さないクイズにしました。

上野:これがゆずの最前線なんですね。

カンノ:そんなゆず最前線、もう1個言いましょう。ゆずさん、2022年6月にアルバム『SEES』をリリースすることを発表しております!

上野:おめでとうございます!

カンノ:ということで、次の「北川岩沢クイズ」は6月に行うことも決定しております!

上野:予約制かよ!

カンノ:ゆず側から僕らの意図を汲み取ってくれました。

上野:6月、あっという間だぜ。

カンノ:こんな短期間でゆずがアルバムを出すのも初めてですね。ということで次は「第5回北川岩沢クイズ」でお会いしましょう。それでは最後は以前流した北川曲を聴いてお別れです。ゆずで「NATSUMONOGATARI」

f:id:someofthem:20220415161033j:image

 

『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。

サムオブ井戸端話 #037「4×4=16アルバム『RADIO』ライナーノーツ対談」(中編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、オノウエソウ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

FMラジオ番組を模したアルバムを作ったカンノメンバー。 中編では何故このようなアルバムを作ったのかという話から、昼のFMラジオが求められる”つまらなさ”を文学YouTuberなどに絡めながら語りました。 前編、4×4=16アルバム『RADIO』は下記リンクから。

 

オノウエ:っていうかなんでこんなアルバムを作ろうと思ったの? (笑)

カンノ:最初はもともと曲の合間にコントっぽいことがしたかったからだよ。 何年か前に作ろうとしたもともとのラジオアルバムは台本がボケてたの。

オノウエ:ボケてたね。

カンノ:それが頓挫して何年か経って、こういう機会をもらったのでラジオアルバムをもう一度作ろうとなったときに、今一番ボケたものを作ろうとしたときに「ボケてないラジオだな」と思ったんだよね。 ガチのラジオ。

オノウエ:その結果、めちゃくちゃ怖いものができたんだけど(笑)

カンノ:1曲1曲の印象というよりは、全体を通しての印象の強さを持ったアルバムは作りたかったかな。

オノウエ:それがFMラジオっていうのもね。

カンノ:ここまでFMラジオをフィーチャーしたものはない気がするね。 所謂ラジオ好きって「AMラジオ好き」とかでしょ。 『オールナイトニッポン』とかTBSラジオとか。 そこはやりたくなかった。

オノウエ:能動的に聞くものだもんね。 参考にした番組は何?

カンノ:LOVEちゃんですよ。

オノウエ:もうちょっと説明してください(笑)

カンノ:TOKYO FMのリクエスト番組で『ALL-TIME BEST』って番組があるんですよ。この番組は平日の昼の帯で、番組内容自体を参考にしたというよりは雰囲気だね。 パーソナリティーのLOVEちゃんって人がいるんですけど、僕は毎日のように聞いていて。

オノウエ:なんで毎日のように聞いてるの? (笑)

カンノ:やっぱりLOVEちゃんから元気もらってるからさ(笑)でも本当に最大公約数のことを言うメカニックさがあるんだよ。 それが本当に好きで。 昔から好きなんだよ。

オノウエ:LOVEちゃんの話、本当にずっと前からカンノはしてるもんね(笑)

YOU:最大公約数のことを言っているのが好きなんだ。

カンノ:うん、なんかクセになっちゃった。 何も言っていないことを聞きたいっていうか。 でもこれが求められるのってすごいわかるの。 この帯をもう10年くらい担当してるんじゃないかな? なんかさ、昼のラジオってそのパーソナリティーの人がずっといるということが一番重要なんだよ。 たとえばTBSラジオの伊集院さんとかジェーン・スーさんとかって昼のラジオという観点からすると面白すぎるんだよ。 ニッポン放送だと『ナイツ ザ・ラジオショー』でお笑いを打ち出すことをやってるけど、お笑いを中心とした面白の濃縮が高まりすぎてる気がしてて。 ラーメン屋のラーメンが全部旨すぎることに近い気がする。 僕は昼のラジオはもうちょっとつまらないものが聞きたいんだよ(笑)

オノウエ:アハハハハッ!

YOU:意味のあるものはそんなに聞きたくないってことだよね。

カンノ:全てのラジオが深夜ラジオみたくなってるんだよね。 それが「面白い」という価値統一が起きちゃってるの、リスナーにとって。

YOU:それはたしかに。 ちょっと怖いこと言ってるね。

カンノ:これはradikoのタイムフリー機能の影響はものすごくあると思うけど。 『アトロク』もそうだし。 TBSラジオって全部が深夜ラジオの匂いがするじゃん。 やっぱり昼の匂いのする人っていいなと思うんだよね。

YOU:ラジオに関してそんなこと言ってるの、マジでお前だけだよ(笑)

カンノ:やっぱり昼のラジオを担当している人のメカ感はもっと注目されるべきですよ! マジでなにを食ったらそういうことを毎日のようにできるんだろう?

オノウエ・YOU:(笑)

カンノ:人前に立つからには面白いことを喋ろうとするって結構当たり前の原理だと思うの。 その当たり前を感じないの。 それってすごいよ。

オノウエ:FMラジオのパーソナリティーって毎日なにを反省してるんだろう? 深夜ラジオだったら「面白いことが喋れなかった」とか「エピソードトークが薄かった」とかあるじゃん。 でもFMラジオのパーソナリティーってなにがうまくいって、なにがうまくいかないのかっていう判断基準が全然わからないよね。

カンノ:なにを高めているのかとかね。 このFMラジオの世界が今一番興味がありますよ。 そういうことが面白いなとずっと思ってたんだよね。 それが作品として結実したのが『RADIO』というアルバムですね。 これはラジオ版の『王様のブランチ』です。

YOU:たしかに『王様のブランチ』だね。

オノウエ:存在しないロックフェスとか熱いよね。

カンノ:そのロックフェスから具体的なエピソードがなにも出てこないっていうね(笑)飯食って酒飲んで演奏見て「ウェーイ」って言って帰るっていう(笑)

YOU:ちゃんと内容と構造で遊び切ってるのがいいよね。 FMラジオというお題で。

カンノ:台本も基本は一筆書きでしたね。

YOU:すげえな。 っていうか頭おかしいだろ(笑)

カンノ:ほぼ直してません。

YOU:マジで怖いよ。

オノウエ:まず「台本」っていう概念は何なんだよ(笑)あれって一言一句書いてるんでしょ?

カンノ:うん。

オノウエ:アハハハハッ!

YOU:いや~、めっちゃ怖いな。

オノウエ:演技指導もしてるんでしょ?

カンノ:しました。

YOU:あのパーソナリティーの人の喋りのタイミングとか間がうますぎるよね。

カンノ:あの人はうまかったね。 喋ってほしいニュアンスとかも全部ちゃんと汲み取ってくれた。

YOU:オススメ本を紹介するときに「一見ハートウォーミングなタイトルですが、バッキバキのサスペンスです」の言い方とか「すげえ言いそう~」って思った(笑)

カンノ:FMパーソナリティーの人がちょっとボケたときのニュアンスで言う言葉だよね。

YOU:あと、あの手の本を紹介するときは絶対ミステリーだよね(笑)

カンノ:この辺りでありがたかったのは、文学YouTuberとか映画YouTuberでさ。 「どういうものが取り上げやすいのか?」をそこで調べたね。

YOU:あの人たちもまさか自分が批評の対象になってるとは思わないよね。

カンノ:でも文学YouTuberとか映画YouTuberの持つノリはやりたかったんだよね。

YOU:そういうことだよね(笑)FMパーソナリティーもYouTuberも自分の好きなものを拡散して、それで稼いでいけたらいいなと思ってるわけじゃん。 すごくポジティブじゃん。 その邪魔すんなよ(笑)

カンノ:なんでもいいんだけど、表に立つような人なんて基本は変な人だと思うんだよ。 どこかまともじゃないところがあるというか。 文学YouTuberとか映画YouTuberとかから醸し出されるどこかヤバそうな感じとかあるじゃん。それをどうやったら出せるかなってことだねラジオパーソナリティーも含め。

f:id:someofthem:20220413085036j:image

Radio OK?NO!! Podcast #038「第4回北川岩沢クイズ」特集文字起こし(前編)

宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回はゆずの最新アルバム『PEOPLE』の楽曲を聴いて、北川悠仁岩沢厚治のどちらが制作した楽曲なのかを当てる「第4回北川岩沢クイズ」(前編)を掲載します。

 

Radio OK?NO!! Podcast #038「第4回北川岩沢クイズ」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!

 

カンノ:この番組も100回に近付いてきましたよ。100回に近付いたってことは、いろんな企画をやってきたということですよ。

上野:少なくとも100回はなにかについてやってきてるわけだもんね。

カンノ:で、この番組にも名物企画ってあるんですよ。繰り返しやってきた企画が。まぁ、100回に近付いてきてるので振り返っていきたい。ということで今回はこの企画をやりたいなと思います。「第4回北川岩沢クイズ」です!

上野:「北川岩沢クイズ」だ!

カンノ:おまっとさんでございました!ゆずにまつわる企画ですね。フォークデュオのゆずの楽曲を聴いて、その曲を作詞作曲したのが北川悠仁さんなのか岩沢厚治さんなのかを当てるクイズをこれまで3回やってきました。

カンノ:そして今回、ゆずが2022年3月にアルバム『PEOPLE』をリリースしました。

 

カンノ:アルバムをリリースしたってことは「クイズをやれ」ってことです(笑)「クイズをやれ」と岩沢さんが銃を後頭部に突きつけています(笑) 

上野:こめかみに(笑)

カンノ:ほら、岩沢さんって怖い人だから。

上野:そっちの怖さじゃないよ(笑)

カンノ:今回は全問『PEOPLE』から出題します。

上野:私はまだアルバムを聴いていないので、本当に分からない状態でクイズに挑みます。

カンノ:そうですね、ゆずファンの上野君に答えてもらうと。

上野:これ、そもそも俺が出題者だったのに、いつの間にか解答者になってましたね(笑)

カンノ:そして今回は新ルールを設けました!

上野:えっ?新ルール?

カンノ:作りました。今回は3択問題です。北川、岩沢、その他。

上野:その他!

カンノ:北川悠仁制作、岩沢厚治制作、それ以外。

上野:なるほどね。

カンノ:その他はいろんなパターンがあります。

上野:北川と岩沢の合作ってこともあるし、別の人との共作もあるし。

カンノ:そうですね。この3択で行います。合作や外部のクリエイターが入る場合は「その他」で答えてください。

上野:嫌だな~。

カンノ:なんで嫌なんだよ、これからゆずの曲が6曲も聴けるんだぞ!

上野:そんなに答えなきゃいけないのか~!

カンノ:問題として全5問ですね。それでは第1問目です、お聴きください、ゆずで「公私混同」

カンノ:これはどうでしょうか?

上野:サビは岩沢さんでしたね。で、あのメロディは岩沢さんが書きそうでもあり、北川の味もちょっとするのよ。どうなんだろうな…?

カンノ:じゃあ1個ヒント出しましょう。この曲、復習問題です。

上野:復習問題でしたっけ…?全くなにも覚えていない…

カンノ:おいおい、マジかよ?だから1問目に持ってきたのに。これ、前回の復習です。

上野:ヤバいな、全く覚えてない(笑)でもあれかな、違う人が作ってるのかな?

カンノ:「その他」ですかね?

上野:「その他」でお願いします。

カンノ:正解は、、、「その他」です!

上野:お~、良かった。

カンノ:誰が作ったと思いますか?

上野:これは別の人との共作でしたっけ?

カンノ:これはゆずの2人の共作です(笑)

上野:あ、そこは間違えてしまいました。もう全て覚えていません(笑)

カンノ:覚えていないか(笑)

上野:でもどっちのらしさもあるよね。

カンノ:じゃあ2問目です。ゆずで「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」

上野:僕はゆずが好きなんです。ただしばらく新譜は追ってません。

カンノ:(笑)

上野:ゆずはもうここまで来てるんですね。

カンノ:そうですね。デジタルゆずです(笑)上野君が好きなゆずはアナログゆずでしょ?

上野:フォークデュオだからね。今はデジタルデュオでしょ?(笑)メタバースとかVR空間にいるみたいなことでしょ?

カンノ:アメーバピグみたいなこと?

上野:アハハハハッ!懐かしいな~。

カンノ:さぁ、どうですか?

上野:これは様々な要素が入りすぎて、どう考えればいいか悩んでいますが、今まで僕らがやってきた北川岩沢クイズの基本の傾向として、グッドメロディかつ繊細な歌詞で爽やかな感じの曲は岩沢さんの傾向が強いです。で、メロディは繊細じゃないかもしれないけどインパクトとして強い曲とか強いメロディの曲は北川さんの傾向があると。

カンノ:マキシシングルのA面っぽいのが北川悠仁っていう傾向はあるよね。

上野:シングルカットされやすいのは北川っていうのがありましたけど、それでいうと味は北川の味なのかなと。

カンノ:ほぉ。

上野:ということで「北川」じゃないかなと思います!

カンノ:「北川」を選択しました。正解は、、、「その他」!

上野:アハハハハッ!そっちか~。

カンノ:そして、作詞作曲は岩沢です。

上野:あれっ?

カンノ:作詞が岩沢厚治、作曲は岩沢厚治に加えてTeddyLoidさんとGigaさんでした。

上野:そうでしたか。

カンノ:GigaさんがボカロPの人、TeddyLoidさんがDJ・トラックメイカーですね。ちなみにTeddyLoidさんとGigaさんの組み合わせでAdoの「踊」を作っています。

カンノ:TeddyLoidさんはもともと、SOUL’d OUTのライブDJをやられていました。

上野:有名だよね。

カンノ:この前の紅白歌合戦では「マツケンサンバ」のリミックスをしてますからね。そういう組み合わせでした。なので上野君はなにもかもハズレです!

上野:盛大にハズレでしたね~(笑)

カンノ:岩沢が作ったメロです。

上野:途中でラップっぽいところがあったよ?

カンノ:岩沢が作ったラップです。

上野:マジかよ、もうなにを信じればいいんだよ(笑)

カンノ:デジタルゆずは信じられない(笑)

上野:デジタルゆずは僕の知ってるゆずじゃない(笑)

f:id:someofthem:20220411090626j:image

 

『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。