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バーミヤン会② ~2018年DJ春菊楽曲大賞~

セ…セルラ伊藤(絶対忘れるな)

春…DJ春菊

カ…カンノアキオ

 

4×4=16ライブのリハ終わりで入ったバーミヤンで喋ったことの文字起こしを3つに分けて掲載。その②は注目されるミュージシャンはソロが増えてバンドでのブランディングが難しい時代だよねという話から、DJ春菊が自身のブログで書ききれなかった『2018年春菊楽曲大賞』の話。

 

カ:よくオノウエ君とこれも話すけど、バンドでのブランディングって今、すごく難しいよねっていう。

セ:と言うと?

カ:結局、去年話題になったのって中村佳穂でしょ、折坂悠太でしょ、年末に長谷川白紙出てきたでしょ、年始に君島大空が出てきたでしょ。ソロばっかりだなぁって。

 


 

春:ソロでも良いプロデューサー付けば、完全にバンドサウンドになるもんね。

カ:サポートで食っていく人も増えてるよね。だからバンドでやる意味がもうあんまりないとちょっと思う。

春:良いプロデューサー付いたら、良い人紹介してくれるしね。

カ:もうデスクトップ上で出来ちゃうしね。オノウエ君が「『バンドでジャムって良い曲出来ました』っていう時代じゃ全然ない」って言ってて。

セ:あぁ~、なるほど。

春:それはそうだね。

カ:デスクトップ上からはみ出ないようにすることの方が全然大事だなって。

春:書ききれなかったのでブログで出してないんだけど、『2018年春菊楽曲大賞』を途中まで書いてて。それが気付いたら、ほとんどシンガーソングライターだったね。

カ:いや、全然分かる気がするよ。

春:色々いるんだけど、まぁ軽く言うと吉澤嘉代子でしょ、それと星野源。あとMom君とか、けみお。

 


 

カ:あぁ~、あと中村佳穂もあるね。

 

 

春:あとバンドだけど、ネクライトーキーがヤバい。

 

 

カ:名前は知ってますよ。

春:コンテンポラリーな生活の…。

セ:あぁ、懐かしい。

カ:思い出した!ワタナベタカシから聞いたんだ!

 


春:そのメンバーでボカロPの石風呂っていう人が曲を作っていて。ボカロPでは女の子ボイスで曲を歌わせて、コンテンポラリーな生活では自分でボーカルやってました、その一番良いところを取ってネクライトーキーを始めてるんだよ。

 


カ:あぁ、それも戦略なんだ。

春:アニメ声の子をボーカルに置いてね。

セ:なるほどね。

春:WWWのワンマンも全然チケット取れなくて、調べたら2日で売り切れてた。

カ:はぁ~。

セ:石風呂、超懐かしい。私たちの世代だね。

春:あと、私立恵比寿中学椎名林檎のカバー「自由へ道連れ」。これのすごいのが、歌詞で“子供にも大人にもなれる”とあるのね。これって、私立恵比寿中学のコンセプトそのものなんですよ。“永遠に中学生”っていう。これを歌わせた大人が天才だなって。

 

 

カ:文脈ですね。

春:もう他にもいろいろあるんだけど、基本半分以上はシンガーソングライターですね。

カ:バンドを聴かなくなっちゃったなぁ。

セ:確かに聴かなくなったかも。

春:バンドで出せたグルーヴってあるじゃん。今はもう、皆めちゃくちゃ上手いからね。

カ:関係なくなっちゃったよね。BUMP OF CHICKENみたいな「幼なじみでやってます」みたいなのがあり得なくなってくるのかなって気はするよね。

春:逆に売れるバンドが出てくるとしたら、「中学の同級生でした」とかだなぁと思う。

カ:人間関係の可視化ね。

春:俺がハライチとかオードリーとかくりぃむしちゅーが好きな理由だよね。

カ:同級生ってすなわち仲が良いってことだと思うんだけど、それを漫才の中に入れたおぎやはぎの凄さだよね。発明だと思いますよ。