宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は自身のラジオで過密スケジュールだったことを「老人虐待だ」と話す山下達郎を様々なミュージシャンが励ます「頑張れ!山下達郎」特集(前編)を掲載します。
Radio OK?NO!! Podcast #060「頑張れ!山下達郎」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!
カンノ:第111回で「サブスクで聴ける山下達郎」特集ってやったんです。
上野:やりましたね。
カンノ:この回、すげえ聞かれました。
上野:過去最大に聞かれたね。
カンノ:っていうことでもう1回ヤマタツやりまーす。
上野:擦っていくね~。
カンノ:ということで企画にするためにヤマタツをいっぱい聴いてました。いや、サブスクではヤマタツは当然聴けないので、ヤマタツ周辺を聴いてました。
上野:レコ屋に行ってヤマタツを買うとかではなく。
カンノ:しかも周辺って人脈云々の話じゃないですからね。カバーですから。
上野:結局カバーをやるんじゃねえか!
カンノ:でもヤマタツはちゃんと聴いてるんです、僕。これは上野君から不思議な感じかもしれませんが、僕は今毎週サンソン聞いてるんです。
上野:『サンデー・ソングブック』ね。ヤマタツの番組。
カンノ:僕、毎週山下達郎が選曲するオールディーズを聴いてるんです。
上野:カンノが?ちょっと信じられないですね(笑)
カンノ:でね、サンソンを聞いてると、山下達郎さんから最近出てくる言葉があるんです。「老人虐待」っていう。
上野:ほぉ。
カンノ:というのも、今年に入って達郎さんはアルバムを出しました。で、ツアーを約50本やっています。しかもこのツアーの日程というのが、アルバムのリリースと完全に重なっちゃってるんですね。どういうことかというと、本来アルバムはもっと前の時期に出ている予定で、それが制作が押しに押してツアー時期に重なってしまって、しかもアルバムを出したタイミングで取材が入りまくると。全部スケジュールが重なった結果「老人虐待」だとよく言ってたんですよ。もう口癖のように。
上野:なるほどね。
カンノ:でさ、好きなミュージシャンが「老人虐待」って言葉を言ってほしくないじゃん。で、そう思っているミュージシャンもいっぱいいるんですよ。
上野:「達郎さん、そういうこと言わないでよ~」と。
カンノ:達郎さんを励ましたいと思うミュージシャンがいっぱいいたんです。いっぱいいたので、その人たちの声を今日は届けようと。ということで第120回は「頑張れ!山下達郎」特集。
上野:余計なお世話特集ですね~(笑)
カンノ:「頑張れ!」と言っているミュージシャンがいっぱいいます。
上野:「いっぱいいます」と断言するところから始まる。
カンノ:まずMay J.さんでしょ。
上野:「May J.」って何回言うんだよ(笑)
カンノ:今世で何回言ってるかな?もう来世では言いません。
上野:まだ一生分言い切ってないのが怖いよね。
カンノ:足りないな。足りてないよ。May J.が足りないよ。
上野:もう怖いよ(笑)
カンノ:ということでMay J.さんのカバーは当然この曲です、お聴きください。May J.で「RIDE ON TIME」
上野:何回流すんだよ(笑)
カンノ:先週は「オリジナルを流しすぎた」ということでライブバージョンを流したんですが、今週はオリジナルバージョンを流しました(笑)「RIDE ON TIME」のお手本のような。
上野:カバーだね。
カンノ:ね。まるで山下達郎のような。「私の歌で山下達郎さんを励ましたい」という思いが垣間見えますね。
上野:「まるで山下達郎のような」ってどういうことですか?全然そんなことはないですよ(笑)
カンノ:えっ?May J.さん、この曲をカッティングしながら歌ってるんじゃないの?
上野:違いますよ(笑)両手を広げて歌ってますよ。
カンノ:少ないエフェクターでテレキャスを鳴らしてるんじゃないの?
上野:違いますよ(笑)そういう人じゃないですよ(笑)
カンノ:僕はこのカバーで励まされますけど、やっぱり山下さんには足りないみたいですね。
上野:そうですか。
カンノ:「こういうふうにカバーしてほしくない」って言ってました。
上野:さっきから断定するなよ(笑)
カンノ:やっぱり、応援の言葉で心がギュってなっちゃう人もいますからね。重たくて。
上野:もうどうすればいいんだよ、この企画…(苦笑)
カンノ:では続いてこの人のカバーいきましょうかね。JUJUさん。
上野:おぉ!JUJUさんもやってますか。
カンノ:やっぱりヤマタツチルドレンと言ったらJUJUですね。
上野:聞いたことがないです(笑)
カンノ:直系です。
上野:ヤマタツ直系ミュージシャン(笑)
カンノ:やっぱり山下達郎と言ったらニット帽、JUJUと言ったらでっかい帽子。
上野:そうですか…(苦笑)
カンノ:ということでドベタなヤマタツ曲をカバーしているのでお聴きください。JUJUで「クリスマス・イブ」
カンノ:アレンジが全然違うね。
上野:「クリスマス・イブ」であることを忘れて聴くと、なんだか夏の曲にも聴こえますね。
カンノ:ギターのカッティングがちょっとレゲエっぽいかもね。アレンジもジャズっぽいね。
上野:アレンジ全体も冷たい感じというよりは温かみがあるね。
カンノ:まんまのオケではないよね。
上野:夏感がありますね。
カンノ:えっと、このカバーは難しいですね。
上野:難しいよね(笑)どう受け止めればいいのか。
カンノ:シティポップ風情でもないし。でもJ-POPというよりは、もうちょっとルーツ感もあるし。いろんなところをちょっとずつ試食した感じですかね。
上野:なるほど(笑)
カンノ:「全体像はよくわからないけど、ここはいっちょ噛みしてるんだな」みたいな。そうなると「クリスマス・イブ」である必要があるかどうか問題っていうのがさ。
上野:そうですよね。たまに話すじゃないですか。「人生には一度しか切れないカードがある」みたいな話。
カンノ:その話ね(笑)この番組で「東京」特集ってやったんですが、「『東京』というタイトルの曲は人生で一度しか切れない」みたいなね。
上野:それでヤマタツのカバーかつ「クリスマス・イブ」って人生で一度しか切れないじゃないですか。
カンノ:そうなんだよね。これで終わりなんだよね。
上野:「なぜここで使ったんだ…?」っていう(笑)
カンノ:もっと勝負所とかある気がするもんね。でもこれ、シングルのカップリングなんだよね。カップリングということは、そういう使い所だったんでしょうね。
上野:バッサリと斬りましたね(笑)
『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。