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SOMEOFTHEM OF PODCAST 第10回「闇堕ちミュージシャン」特集(後編)

カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその書き起こしを前編、後編に分けて掲載します。第10回はリスナーを明るくさせるはずのJ-POPミュージシャンが、すごく暗い歌を歌っている楽曲を紹介する「闇堕ちミュージシャン」特集の書き起こし(後編)を掲載します。ポッドキャストと(前編)は下記リンクから。

 

 

カンノ:続いての闇堕ち曲をお聴きください。大塚愛で「つくね70円」

カンノ:シングル『黒毛和牛上塩タン焼680円』のカップリング曲です。

オノウエ:あったね~。

カンノ:これはCD発売当時は歌詞表記がなかったみたいです。

オノウエ:へぇ~。

カンノ:これがサブスクになると見られます。で、曲を聴いてもらいましたがほぼノイズです。

オノウエ:なにを歌ってるかわからないようにされてましたね。

カンノ:「ずっとくわえていたい味 あなたまだ動いてるこれ ずっとくわえていたい味 ああずっとくわえたい」「溢れるゴムを お腹いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい…」「だからLove Juiceならアンアン」と歌ってます。というくらい、つくねが美味しいという。

オノウエ:アハハハハッ!

カンノ:肉汁がね。もうここで言う「肉汁」はダメだろっていう(笑)

オノウエ:「黒毛和牛~」のほうも直接的じゃないにせよ、そういう感じだったよね。

カンノ:大塚愛の思われているイメージ像を壊したかったんだろうね。当時はアイドル歌手みたいな見られ方だったわけじゃん。可愛らしい女の子像をぶっ壊すための装置としてのシングルだったんだよね、きっと。

オノウエ:だから「黒毛和牛~」は若干エロチックな暗喩が入った歌詞になっていたのが、「つくね70円」はより直接的になっていったんだね。で、この曲、普通にかっこいいし好きだな。

カンノ:良いときの椎名林檎を思い出すよね。

オノウエ:そうそう!

カンノ:そんな大塚愛さんの曲でした。では続いて、正確には闇堕ちではないんだけど、落ちていく曲を流したいなと思います。なにかの真ん中に落ちていく曲です。

オノウエ:なに?蟻地獄みたいなこと?(笑)

カンノ:ちょっと聴いてみてください。ACIDMANで「廻る、巡る、その核へ」

オノウエ:これは闇堕ちなんですか?

カンノ:これは闇堕ちというか、自然と一体化。

オノウエ:闇堕ちじゃないじゃん(笑)

カンノ:闇堕ちというか、地球のコアにACIDMANドリルがキュイーンと向かってる感じ。

オノウエ:ACIDMANドリル…(笑)

カンノ:地中深くへ…(笑)

オノウエ:それは映画『ザ・コア』みたいな…

カンノ:船員が一人ずつ死んでいくんですよ!あのね…

オノウエ:その話は関係ないから!

カンノ:日曜洋画劇場木曜洋画劇場でやってたんですよ。『ザ・コア』という2003年公開の…

オノウエ:もういいです!

カンノ:あの映画って大江戸線の開通のドキュメントだよね?

オノウエ:地中深いからね(笑)

カンノ:大江戸線新宿駅がどう作られたかという映画です。

オノウエ:違うよ!

カンノ:あの曲10分くらいあるから、ちょうど地上からホームに着くまでの尺だよね。

オノウエ:たしかにそのくらいだね(笑)

カンノ:この曲だけ闇堕ちじゃなくて、エクスタシー楽曲ですね(笑)

オノウエ:お前、ACIDMANが好きなだけだろ(笑)

カンノ:ACIDMANというよりは、自然を愛しすぎているバンドがいるっていうことだよね(笑)ということで今日はネイチャーバンド特集でした。

オノウエ:最近、コロコロ特集が変わるね(笑)

カンノ:飽きちゃうの(笑)ということで「闇堕ちミュージシャン」特集でございました。

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『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!