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Radio OK?NO!!第20回「ブックオフ・ハードオフ特集②」ゲスト:数の子ミュージックメイト

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。ここでは毎週の特集を文字起こしという形で記載します。今回は第20回の8月23日放送分、身内音楽収集家・数の子ミュージックメイトさんをゲストに迎えてブックオフハードオフ特集②」をお送りします。

 

 

上野:高校に入って稽古歴を積んでいくわけですよね。4~5年目ぐらいになりますよね。

数の子:序二段ぐらいになるよね(笑)

カンノ:身体も段々大きくなって(笑)

上野:序二段になったときにどんな音楽と出会ったのか聴いてみましょう。あぶらだこで「エルサレムの屈辱」

 

エルサレムの屈辱

エルサレムの屈辱

  • provided courtesy of iTunes

 

カンノ:また全然違う感じですね。

数の子:所謂、ハードコアパンクですね。あぶらだこは80年代の伝説的なバンドですね。HIPHOPは好きなんだけど、それとは別に高校の時に地元の本屋さんで『DOLL』っていう雑誌があって。それの「80年代フィンランドハードコア特集」っていうのがあって。

カンノ:パンク雑誌ですか?

数の子:そう。パンク専門雑誌っていう、今じゃありえない本がつい最近まで毎月売ってたんですよ。それに出会い、中を開いたら、そこに載っているレコードのジャケットがむちゃくちゃかっこよかったの。それでパンクが好きな人にいろいろ教えてもらって。今日持って来ているのはあぶらだこの初期音源集で。これが欲しかったんだけど、プレミアが付いていたりしてなかなか買えなかったの。そうしたら、俺の地元は水戸なんだけど、水戸のブックオフにこれがあったの!

カンノ:出ました!プレミアがまかり間違ってブックオフに置かれているやつ!

数の子:これは小ネタなんだけど、当時水戸にあったブックオフが日本で一番小さいブックオフらしかったのよ。とにかく小さかった。よくこのサイズに本もCDもDVDも置いてたなって感じ(笑)店員の立つレジが、その立つ場所しかない感じ(笑)

カンノ:回転寿司屋の寿司職人の立っているところみたいな(笑)

数の子:そうそう!このCDがそこにあったの(笑)それで聴いたらヤバかったね。

カンノ:こういった出会いはあるあるですよね。

数の子ブックオフハードオフの醍醐味ってさ、「これがここにある!しかも、この値段で!」ってことじゃん。

カンノ:ブックオフでCDを買ったことがある人は、皆通ってきた道ですよね。

上野:覚えているのは、曲数で値段決めてましたよね。だからアルバムなのにシングルの値段がついているとか。

数の子:今のブックオフってPOSでデータで管理しているから、プレミアの付いているものはプレミアとして出ちゃうんだよね。

カンノ:ブックオフ自身が価値を分かっちゃったんですね。

数の子:昔はスキがあったからさ。結構訳の分からないものとかは謎の値段になってて。その中であぶらだこがあったんだよね。今までの俺の中でのブックオフぶつかり稽古人生の中でも、これはトップクラスのCDだよ。

カンノ:「紙ジャケだから安い」とかね。

数の子:あったね~。「輸入盤だから安い」とかさ。

カンノ:俺はそのパターンでCorneliusの「POINT」を100円で買ったんだよな(笑)超嬉しかったの思い出しますね。

 

 

上野:NITROのHIPHOPあぶらだこのパンクとかって、音質でいうと生感が重要ですよね。

数の子:粗い感じとかね。特にハードコアパンクなんてまさにそれを体現しているからさ。あと普通の音楽と違って、きれいにリズムを叩くとか、きれいに音を録るとか、そういうことを気にしていないんだよね。ただ、それが逆にかっこいいんだよ。この考え方が自分に馴染んだんだよね。その気持ちが未だにあるというのが、音質のフェチズムに表れているよね。

カンノ:出ました、「音質のフェチズム」(笑)やっぱりきれいな音じゃ満足しない身体になっちゃいましたか?

数の子:もう真水は飲めないよね(笑)

カンノ:「泥水を飲ませてくれ!」(笑)

上野:数の子さんは高校の段階で真水は飲めなくなってしまいました(笑)

 

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『Radio OK?NO!!』は毎週日曜25:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!