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Radio OK?NO!! 第49回「花束みたいな恋をした特集~後編~」

OK?NO!!の上野翔とカンノアキオで市川うららFMにて『Radio OK?NO!!』を放送しています。ここでは毎週の特集を文字起こしという形で記載します。今回は第49回の3月14放送分、「花束みたいな恋をした特集~後編」をお送りします。前編は下記リンクから。

 

カンノ:この映画には様々なポップカルチャーの固有名詞がいっぱい出てくるんですよ。いいですか、"様々なポップカルチャーの固有名詞"ですよ!

上野:何で2回言ったんだよ(笑)

カンノ:大事なことだからですよ(笑)で、”様々なポップカルチャーの固有名詞”と言ったらこの人たちでしょ!この映画は今回Awesome City Clubが主題歌扱いですけど、本当の主題歌はこっちだから。

上野:あっ、そうなんだ。

カンノ:もうあるのよ。今日はそれを紹介したいなと。

上野:でもこの曲は映画で流れないんでしょ?

カンノ:流れないです。

上野:アハハハハッ!

カンノ:流れることありません(笑)

上野:本当だけど、流れてないんだね(笑)

カンノ:本当って出さないじゃん、政治とかでも(笑)ってことでこの曲をお聴きください。Enjoy Music Clubで「未来100% feat. 三浦直之」

上野:これも絶対聴いてるね!

カンノ:映画を観ていない人はこの曲を聴いてください。これ、あらすじです(笑)

上野:アハハハハッ!

カンノ:3~4分で終わるので、これを聴いてください(笑)

上野:聴いたら大体分かるのね(笑)

カンノ:この曲が『花束みたいな恋をした』なんだよ!映画では描かれていないけど、絶対に二人は『ゴッドタン』を見てCMの度にキスしてるから(笑)

上野:アハハハハッ!

カンノ:『ザ・リーブ』のCMね、プロレスラーが出てるやつ(笑)絶対キスしてるよ、俺知ってんだから。これも映画には出て来ないけど、二人は渋谷WWWにも行くし、駒場アゴラ劇場にも行くし、クイックジャパンの話もするんです。

上野:絶対そうだね。

カンノ:映画で描かれていない未公開シーンがたんまり入ってるのがこの「未来100% feat.三浦直之」です。

上野:なるほどね。

カンノ:三浦さんというのは劇団ロロを主宰されている劇作家の方ですね。それで、こんなに固有名詞が出てくる映画だけど、「Enjoy Music Club」や「ロロ」というワード出て来なくてちょっと安心したよ。

上野:えっ、何で?

カンノ:だってこの映画にEnjoy Music Clubとかロロとかが出て来たら、ここはドッペルゲンガーの関係だから、パンッ!って全部の世界が消えちゃうよ(笑)

上野:対消滅する(笑)

カンノ:危ない、危ない(笑)「映画CD借り貸し」っていう歌詞があるんだけど、映画では小説の貸し借りで仲良くなっていくんだよね。

上野:なるほど~。CDとか映画とか小説とかの貸し借りで仲良くなったよね。

カンノ:サブスク直前期ですよ。その頃の話ですから。

 

カンノ:じゃあ続いてアレの話しようか。ベットシーンの話しようか。

上野:アハハハハッ!「ベッドシーンの話しようか」じゃねえよ、男二人しかいないのに(笑)

カンノ:あんまり大声では言えないけどさ、濡れ場の話しようか。

上野:大声でも小声でも別に変わんねえよ(笑)

カンノ:やっぱりさ、なんでもない大学生二人のベッドシーンが一番良いよな!

上野:アハハハハッ!

カンノ:やっぱりなんでもない二人の絡みが一番良いね!このシーンが一番ブチ上がるよ!やっぱりね「素人モノ」という体で俳優が絡むのがさ。

上野:「素人モノ」とか言ってんじゃねえよ(笑)

カンノ:そういうシーンがあるんですよ。そんなに激しくするわけじゃないんですけどね。でもやっぱり菅田さんと有村さんの絡みですから、「オッ!」となるわけですよ。

上野:まあね。その二人がそうなるのはすごいね。

カンノ:そのときにに俺の脳内に流れる曲っていうのがあるんですよ。

上野:なるほどね。

カンノ:それを紹介したいなと。なんでもない二人が「うわぁ~!」っと絡む感じが、この曲が象徴的かなと思うのでお聴きください。クチロロで「メローメロー」 

カンノ:「君の花びらにたどり着きたいんだ~」ですって。0点な歌詞ですね(笑)

上野:アハハハハッ!急に点数つけたね(笑)

カンノ:この歌詞は本当に素晴らしくで0点ですね(笑)映画で二人が連日セックスする描写があるんですよ。

上野:あ~、なるほど。

カンノ:二人でパンケーキを食べてるシーンがあって、心の声で「実はシタ後の二人」って言うシーンがあったり。だから昼間はほんわかカップルなんだけど、夜はバッキバキになってる(笑)それでこの「メローメロー」という曲は完全にそういう曲だなと。

上野:なるほどね。

カンノ:「ピザでもとって 洗いっこでもして」

上野:フフフッ。

カンノ:洗いっこしているのが映画の予告編で映ってるんですよ。

上野:アハハハハッ!そうなんだ。マジか。そうなのか…。洗いっこしてんのか…。

カンノ:なんかめちゃめちゃ落ち込んでるじゃん(笑)

上野:いや、ちょっとすごいなと思って(笑)

カンノ:観たくなったでしょ?

上野:俄然観たくなったね(笑)

 

カンノ:カルチャー的なものが様々出てくる2015年から2020年のお話なんですけれども、ここで「この人出て来なかったな」という話をしましょうか。

上野:なるほど、出て来てもおかしくないのに出て来なかった人ね。

カンノ:そうそう。いないことで逆に俺の中で存在感が際立った人がいるんですよ。その人の曲を紹介したいなと思うんですけど、最近新曲が出たんですが、せっかくなんでこの2015年から2020年に合わせた楽曲を紹介したいなと思います。それでお聴きください、星野源で「Pop Virus」

上野:映画に「星野源」ってワードは出て来ないんだ。

カンノ:「星野源」は一切出て来ませんでした。

上野:出て来ないのか、マジか。

カンノ:だからポップカルチャーとかサブカルチャーを描くものに星野源は出て来ないということです。

上野:そういうことね~。

カンノ:で、この映画は2015年から2020年にかけての恋物語です。そして2015年の星野源ですよ。これは僕ら、「星野源一代記」という特集を以前このラジオでやりましたけれども、2015年は超重要な年なんですね。

カンノ:まずSAKEROCKを解散させます。で、カクバリズムからアミューズに移籍します。そしてシングル「SUN」をリリースします。で、アルバム『YELLOW DANCER』を発売して、紅白に初出場っていうのが2015年の星野源です。ポップカルチャーを捨て去ってメジャーフィールド、大衆に受け入れられる星野源になっていくというのが星野源の野望だとすると、反面ポップカルチャー好きからすると逆に星野源はもう眼中にないっていう話なんです。

上野:そうか、なるほど。もう星野源は売れすぎて自分たちのものじゃないっていう感覚になっているんだ。

カンノ:もう星野源に対してそんな感情移入してないんですよ。

上野:なるほどね。

カンノ:例えばSAKEROCKの頃からずっと好きな人は星野源もずっと好きなんだと思うんですよ。ただこれがリアルなのが、映画では2015年の時点で主人公の二人は大学生なんですよね。だからSAKEROCKの活動が活発だったのが2000年代だから、思い出もそんなにないんじゃないかなと思うんですよ。

上野:なるほどね。

カンノ:カクバリズムの初期、SAKEROCKYOUR SONG IS GOODが二枚看板だった頃とか知らないわけですよ(笑)(((さらうんど)))ぐらいでしょ、絹ちゃんと麦くんがカクバリズムを好きになったのって?なぁ、絹ちゃんと麦くん、(((さらうんど)))ぐらいだよな?

上野:本人に語りかけてるじゃん(笑)

カンノ:だから星野源ポップカルチャーに別れを告げるときっていうのは、ポップカルチャー好きの人が星野源とも出会わなくなるというときでもあると。それで俺が震えたのが、俺は絹ちゃんや麦くんの年齢的に3、4個ぐらい上なんだけど、俺が実際に3、4歳下ぐらいの子と喋るとき、星野源の話になるときって全部俺から星野源の話題振ってると思うの。

上野:なるほど。自分の3、4歳年下の人と話すときに星野源の話題は全て自分から振ってると。

カンノ:そうそう。「星野源ってさ~」って俺から全部話している気がするんだよね。

上野:そっか、そっか。

カンノ:つまり、「星野源」って言った方がおじさんなんだよね。

上野:アハハハハッ!

カンノ:「星野源」がおじさん指標として機能しているの。

上野:年下が「うわぁ、またこの人星野源の話してるよ」って思っている可能性があると(笑)

カンノ:「コイツ、また”星野源”って言ってるよ、もう知らねえよ」って。

上野:そうなんだ、なるほどなぁ~。「星野源」って言葉が試金石になってるんだ。

カンノ:そうだと思ったらゾッとしちゃってさ。

上野:それは怖いね。

カンノ:なんか半笑いで「星野源ってさ~」って皮肉っぽく話してる時点でもうアウトなんだよ。

上野:それはマジであるかもなぁ。

カンノ:もちろん仮説なんですけど。おじさんキーワードとしての星野源ね。もう『モテキ』の頃とは全然違うというかさ。

上野:役割はもう違うよね。

カンノ:ということを思いましたね。逆に星野源が際立つ映画だったなと。行間から読み取ってみました(笑)

 

カンノ:まぁ、今までの話はどうでもいいんですよ。

上野:えっ?

カンノ:今まで流した曲はね、正直後付けです。今日一番流したかった曲いいですか?

上野:一番流したかった曲…?

カンノ:この映画のなにが良かったかっていうと、俺が自信ついちゃったのよね。

上野:どういうこと?

カンノ:この映画の前半部分です。二人がラブラブで、交際が絶好調なときが描かれているんですけど、それが季節ごとの日常で描かれているんですね。

上野:なるほど、一番幸せなときね。

カンノ:俺さ、OK?NO!!で季節ごとの幸せな絶頂を描いてました!

上野:あぁ~、そうですね…(苦笑)

カンノ:坂元さん!俺、5年前に描いてます!

上野:叫ぶな、叫ぶな、ダサいからマジでやめろ…(苦笑)

カンノ:俺、若者のモラトリアムを描いてました!

上野:マジでやめろ、そんなの山ほどいるからさ(苦笑)

カンノ:というわけで、坂元裕二さんこの曲を聴いて頂く意味でこの曲を流して終わろうかと思います(笑)お聴きください、OK?NO!!で「Rhapsody」

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『Radio OK?NO!!』は毎週日曜23:30から放送です!市川うららFMにて、是非お聴きください!インターネットでも下記リンクから聴取可能です!次回の放送は3月28(日)「迂闊ソング特集」です。お楽しみに!