宅録ユニット・OK?NO!!の上野翔とカンノアキオでSpotifyで聴けるポッドキャスト番組『Radio OK?NO!!』を配信しています。こちらではその文字起こしを前編、後編に分けて掲載します。今回は32歳の誕生日を迎えたカンノが、今年32歳になるバカ売れミュージシャンの楽曲を聴いて悔しがる「32歳」特集(前編)を掲載します。
Radio OK?NO!! Podcast #061「32歳」特集音声は下記リンクから。ポッドキャスト登録を是非、よろしくお願いします!
カンノ:毎年恒例企画です。Happy Bitthday To Me!!
上野:あぁ~、おめでとうございます!
カンノ:私カンノアキオ、10月15日で32歳になりました。で、僕が音楽でご飯が食べられるようになるまで行う企画でございます。その年の誕生日を迎えて年齢を重ねるたびに行う企画です。僕と同年齢のバカ売れミュージシャンの曲を聴いて、そのミュージシャンはその年齢でバカ売れ曲を出しているのに、俺はなにもしていないということを喚き、嘆き、叫び、むせび泣く企画です!これまで「30歳」特集、「31歳」特集とやってきましたが、今回は「32歳」特集をお送りします。
上野:もう3年目ですか。
カンノ:もう3年目です。この時点で引退しようかなと思ってます。
上野:「引退しようかな」(笑)
カンノ:「32歳」特集ですが、今回はちょっと趣を変えます。端的に言うと同級生の曲です。平成2年生まれのバカ売れミュージシャン。つまり、現在32歳ないし今年32歳になる人。
上野:なるほど。今までは「あのミュージシャン、この曲リリースしたの32歳なのかよ、マジかよ~!」って喚いていたのが、今回は同年代のミュージシャンの曲ね。
カンノ:だから、より直接的。
上野:そうだね(笑)より傷深くない?
カンノ:はい(笑)だから、生まれたスタートが一緒だった人です。
上野:そうだね(笑)
カンノ:見るもの、聞くもの、大体一緒だった人。1996年くらいから記憶のある人。そういう同じスタートだった人の曲を聴いて、「こんなに差が開くのか!」
上野:大丈夫ですか?(笑)
カンノ:今日流す人たちはみんなゴールしています。僕はまだなにも始まっていません。
上野:ずっと元気がいいのが怖いんですが(笑)
カンノ:みんな、始まり終えたのに。
上野:「始まり終えた」(笑)
カンノ:そういうことを確認していく「32歳」特集、元気よくやっていきましょう!
上野:元気だけは維持してね。
カンノ:この年一の企画、毎回やるたびに疲弊してますね(笑)
上野:後半、息上がってるもんね。
カンノ:もうゼエゼエ言ってますよ(笑)じゃあ曲いきましょう。同級生の、しかも僕と同じジャンルの人たちですね。お聴きください、Creepy Nutsで「堕天」
カンノ:超絶人気者ですよ。
上野:音楽はもちろん、テレビやラジオ。
カンノ:そうですよ。辛いもの食ったり、クイズ答えたり、部屋掃除したり。
上野:オールナイトニッポンは1部に昇格したり。
カンノ:そしてライブはアリーナ級。武道館はとっくに超えて。
上野:そしてライブに遅刻したら、遅刻したこと自体がニュースになって、それも「R-指定っぽいな」って感じになって。
カンノ:ワァーになりキャーになり。しかもR-指定さんが僕の1歳年下。DJ松永さんが僕と同級生。そんなCreepy Nutsなんですが、僕が本当はCreepy Nutsだった気がするんですよね。
上野:ちょっとなに言ってるかわからないですね(笑)いや、ちょっとじゃないな、全然わからない(笑)
カンノ:一旦スキルは置いておこう。ヒップホップをやるうえで文化系のマインドを持っていて、オードリーが大好き、RHYMESTERが大好き。だから僕が行きたかったところに先に行った人たちなわけです。だから未来の僕はああなれた可能性があったんだなっていうことを、毎日寝る前に思いますね。
上野:毎日ちゃんと寝れてますか?(笑)
カンノ:ヤバい、寝ないでラップの練習しなきゃ(笑)あれですよ、松永さんは寝る間を惜しんでDJの練習をしていたみたいですからね。それで世界一ですよ。
上野:2人共チャンピオンですからね。
カンノ:そうなんだよ、僕はチャンピオンになってないだけなんだよ。
上野:「チャンピオンになってないだけ」って言い方は何なんだよ(笑)
カンノ:好きなものほぼ一緒だし、影響受けてるものも全部一緒だし、何を見た何を聞いたも全部一緒、チャンピオンになってないだけ。
上野:チャンピオンはその年で1人しかいないんだよ(笑)
カンノ:R-指定は3連覇だし、松永さんは世界のチャンピオンですからね。すごいね。同じ文化系ラッパーとして、本当は僕もああなりたかった。
上野:そう思っている人はたくさんいるでしょう。
カンノ:その枠を取られてしまいましたね。僅差だったね!
上野:まだ始まってもないのに僅差だったの?(笑)Creepy Nutsから始まったけど大丈夫?
カンノ:32歳のミュージシャン、みんなすごいんだよ。
上野:そうか、みんなすごいか。
カンノ:みんなデカいんだよ。でもみんな、同じ身長体重から始まったんだよ?「あれ?こんな大きくなれるの?」って(笑)では続いての同級生ミュージシャンです、お聴きください。tofubeatsで「REFLECTION feat. 中村佳穂」
カンノ:tofuさんは2010年くらいに「水星」がリリースされてドカーンと売れて。そのときに「同年代でとうとうスターが出てきたな」っていうニュアンスはあったよね。
上野:たしかにね。しかもあのときはまだ学生だしね。
カンノ:あと重要なのは、話が通じそうな人っていう。さっきのCreepy Nutsを「文化系マインド」と形容しましたけど、tofuさんもまた別のところの文化系マインドがあったよね。
上野:そうだね、わかる話ですね。
カンノ:当時OK?NO!!をやっていて、そこで「水星」のカバーを僕らもやり、それがtofuさん本人に届き、その結果tofubeatsさんの『lost decade remixes』に僕らが公式で参加させてもらいましたね。「SO WHAT!?」という曲のギターポップアレンジなんかしたりしました。
カンノ:そういうことがあったのが、もうすっごい昔に思えるね!
上野:アハハハハッ!
カンノ:「tofuさん、スターだったけど、一時期はすごく近くにいたんだよな~」ってめっちゃ思うよね!よっしゃ、来た来た来た!!
上野:ヤバいね(笑)
カンノ:もうそういうことが本当はなかった気もしてきたよ(笑)
上野:本当にあったことなんだけど、たしかに時間が経ちすぎて「あれは夢じゃないんだよな?」っていうね。
カンノ:すごいエロい夢を見た気分だね。
上野:その例えはわからないよ…(笑)
カンノ:「すごい満足してるんだけど、なんにもなかったよな~」っていう感覚ですね。しかも中村佳穂さんと一緒にやられていると。中村佳穂さんは年下ですからね。大天才。それをドラムンベースでやるわけですから。いやぁ、すごいね。もう終わっていいかな?2曲目でもう疲れてきちゃった。
上野:だって1曲目がCreepy Nuts、みんな誰もが知っている同い年の大メジャーですよね。2曲目がtofuさんで、僕らも連絡させてもらったことがあって、そういう関わりを持たせてもらったことがある距離感のうえでの大メジャーな存在ですよ。もうほかに誰かいるの?デカめのカードをもう2枚切っちゃってるからさ。
カンノ:あぁ~、やだ~!!なんでこんな思いをしなくちゃいけないんだ!
上野:お前が企画を考えてるんだろ(笑)
『Radio OK?NO!!』はパーソナリティーの上野翔とカンノアキオが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#okno」をつけてツイートしてください!お問い合わせはメール:radiookno830@gmail.com まで。