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サムオブ井戸端話 #129『テイラー・スウィフトを観た!~アメリカ人になりたい~』(前編)

SOMEOFTHEMのメンバーであるカンノアキオ、YOU-SUCKで音楽にまつわる井戸端話の文字起こしを毎週アップします。

 

テイラー・スウィフトの東京ドーム公演に行ったYOU-SUCKメンバー。彼女の楽曲をそんなに知らなくても、圧倒的なパフォーマンスとステージング、そして幅広い音楽性に感動した体験を熱く語りました

 

 

YOU:この前、友人のべチェ君と一緒にテイラー・スウィフトの東京ドーム公演に行きました。チケット代が¥22,800でした。

カンノ:おぉ!

YOU:結論から言うと、すごく感動しました。

カンノ:3~4時間くらいやったんでしょ。

YOU:そう。でもまったく飽きませんでした。

カンノ:すごいね。

YOU:ただ、こんなことを言うと怒られるかもしれないけど、そんなにテイラー・スウィフトのことを知らないんです。というか有名な曲で聴いたことがあっても、曲名を空で言えません(笑)

カンノ:僕もテラスハウスのテーマ曲くらいしか知らないんですよね。

YOU:今回ライブ行く前に全キャリアを通じて聴いてみたのだけど、音楽性がアルバムごとに変化するのが特徴だということがわかりました。たとえば、デビューしたての頃はカントリーを演奏しているの。これはベチェくんの受け売りだけど、YUIの「CHE.R.RY」はこの頃のテイラー・スウィフトのアレンジを真似て作ってるみたいです。

YOU:そこからダンスミュージックを取り入れたり、トラップをやってみたり、という感じで様々なジャンルを飲み込んでアメリカのヒットチャートを席巻するようになったという感じらしい。で、そんなにテイラー・スウィフトを知らない中でも「ライブ行ってみようかな」と思うくらいに興味を持つようになったきっかけが、コロナ禍の2020年にリリースされた『folklore』というアルバムと『evermore』というアルバムでした。この2枚だけ、なんというか異質なアルバムになっているの。

YOU:ほかのアルバムは良くも悪くもアメリカのヒット曲という印象が強いのだけど、この2枚はどこか静謐でエモーショナルな気持ちになり、とても好きです。そんな2枚だけ好きな状態でテイラー・スウィフトの公演に行ったんだけど、圧倒されてしまいまして。まずはとにかくステージがデカい。そもそも東京ドームだからね。で、ステージ後方にすごいデカい液晶画面がある。これも想像つくでしょ。でね、花道を通ってのセンターステージもあるんだけど、その花道の床も液晶画面になっていて、映像が映るんですよ。

カンノ:へぇ~!床に映像が映る。

YOU:たとえば床に花が咲き乱れている映像が映っていて、中央にテイラーがいて、ステージ後方の画面にテイラーが映っていると。俺が大好きな「august」っていう曲があるんだけど、床に花が咲き乱れた映像が映っているなか、白いドレスを着たテイラーがクルクル踊りながら歌うの。もう美しすぎてすごく泣けてきちゃって(笑)

YOU:それを俺は、偶然にも席がすごくよくて一番後ろの席なんだけど真正面からすべて観ることができて。

カンノ:そっか、一番後ろだけど全部観れるんだ。

YOU:そう、最高だった。で、真ん中のステージがせり上がったり、後ろのセットの建物にテイラーが上ったりするんだけど、平気でビルの2~3階分あるんだよ。

カンノ:一見、プロジェクションマッピングっぽいけどね。

YOU:モニターに映った建物もあるんだけど、実際のセットで作った巨大な建物が曲ごとに入れ替わる。このなかでダンサーが踊ったり、テイラーも上ったりするんだけど、手すりとか命綱とかほとんどなにもないの。実際にテイラーもツアー中で落ちそうになったらしくて、その度に「今、本当に落ちそうになったわ」とかMCで言ってたみたいなんだけど(笑)とにかくステージがデカくて圧倒される。しかも、音楽的にもこの人は多様すぎるんです。カントリーやフォークソングを演奏していたと思ったら、ラップもやったりね。なんか、マイケル・ジャクソンやマドンナみたいな感じかな。

カンノ:ステージの演出はそんな感じっぽいよね。

YOU:あとは『folklore』という俺の好きなアルバムはとても幻想的な世界観でインディーフォークっぽかった。

YOU:かと思えばスパンコールでギラギラのレオタードでエロチックな踊りをやったり(笑)とにかくいろんなジャンルの音楽的な才能が溢れてて飽きない。でね、テイラー・スウィフトって世界で一番稼いでいるミュージシャンの一人なわけだけど、ツアーが儲かりまくってトラック運転手一人ひとりに1400万円のボーナスを支給したというニュースもあったくらいで。もう儲かりまくっている。

YOU:完全に2024年のマイケル・ジャクソンですよ。だから観れて本当によかった。2万強のチケット代なんて安いもんですよ。テイラーは白人・金髪・碧眼でスパンコールのレオタードの格好で踊りまくることもできて、それでいてシックにアコースティックギターやピアノの弾き語りもする。完璧じゃん(笑)

カンノ:ブチ上がってるな~。

YOU:それで今回のツアーはアジアではシンガポールと日本しかまわっていないらしく、中国や韓国のお客さんも多かった。

カンノ:「アジアのお客さんは日本で観てね」ということだったんだね。

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