カンノアキオとオノウエソウによる、SOMEOFTHEMのポッドキャスト番組『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を配信しています。こちらではその書き起こしを前編、後編に分けて掲載します。第9回はカンノが好きなカップリング曲をただただ流していく「好きなカップリング曲」特集の書き起こし(後編)を掲載します。ポッドキャストと(前編)は下記リンクから。
カンノ:続いてラップ曲を聴きましょう。RIP SLYMEで「ナイトライダー RIP SLYME ver.」
カンノ:「今、一番仲直りしそう」でバズった人たちですよね?
オノウエ:それ以前から売れてますよ(笑)
カンノ:その昔、「リップスライムとくるり」というコラボレーションがありました。その名義でのシングル『ラヴぃ』のカップリング曲です。ちなみに「ラヴぃ」はオノウエ君が嫌いな曲でお馴染みですね。
オノウエ:違いますよ!(咳込む)
カンノ:ほら!虫唾が走ってる。口から虫唾が出てる。
オノウエ:虫唾ってそういうことじゃないです(笑)
カンノ:これはくるりのデモ音源のなかからRYO-Zさんが「これにラップ乗せたい」ということで楽曲化された、というのをどこかで読んだ覚えがあります。ソースは忘れました。
オノウエ:フフッ。
カンノ:これにラップが乗ると思った感覚、素晴らしいですよね。
オノウエ:「ナイトライダー」って別バージョンもありますよね。
カンノ:「くるりとリップスライム」名義のシングル『Juice』のカップリングにくるりバージョンの「ナイトライダー」が収録されています。
オノウエ:さっき「ラヴぃ」が好きじゃないという言い方をされましたが(笑)、僕は「Juice」がすごい好きだったんです。だからくるりバージョンの「ナイトライダー」がカップリング曲だから当然聴くじゃないですか。そのときは渋い感じの曲だなと思ったんですよ。で、RIP SLYMEバージョンもあることを知って聴いて「なんじゃこりゃ!」と思った記憶がありますね。
カンノ:そうですか。くるりバージョンとのギャップで?
オノウエ:そうそう。まずラップから始まるし、あのギターリフも入ってくるし、そもそもこの曲にラップが乗っていることにビックリしたの。
カンノ:そう、すごいよね。これにラップを乗っけられると思ったRYO-Zさんの感性ヤバいよね。まぁ、ソースがわからないのでそもそも情報が間違ってる可能性は高いんですけど(笑)しかもこれ、リップに合うんだよね。気が抜けてるのにバイクで飛ばす人の歌。この温度感がすげえ絶妙だよね。僕は正直、くるりバージョンの「ナイトライダー」はあまり好きではなくて。ちょっとくるりの手癖感が強いじゃん。あまりにくるり的な教科書な気がしていて。ただそこにRIP SLYMEという異分子が入るととんでもないことになるという。そういう意味で好きな曲ですね。
オノウエ:なるほどね。
オノウエ:風味堂!これまた懐かしいね。
カンノ:令和6年に風味堂の話をしているのは一体どこにいるんだ?ここです!風味堂の話をしましょう。それではお聴きください、風味堂で「LAST SONG」
カンノ:この曲は2006年のシングル『クラクション・ラヴ ~ONIISAN MOTTO GANBATTE~』のカップリング曲です。
オノウエ:ローマ字表記ですね(笑)
カンノ:表題曲がこんな感じだから風味堂ってダメだったと思うんですよ。
オノウエ:ダメだった(笑)
カンノ:「軽薄方向でダサくやってます~」で半笑いみたいな曲なんてやらなくていいのに。ちゃんとガチなものが聴きたかったなと個人的には思うんですけどね。で、ここ最近はなぜかオノウエ君と風味堂の話ばかりしている気がする。
オノウエ:そうだね(笑)
カンノ:オノウエ君は「眠れぬ夜のひとりごと」ですけど。
オノウエ:いや~、あの曲は素晴らしいですよ。
カンノ:ソウルフルな歌の良さは、僕ら共通で好きじゃないですか。風味堂は早かったよね。それが「軽薄です」っていうブランディングが良くないなと。もちろん、それが聴かれやすいのかもしれないけどさ。
オノウエ:シングルにしやすいとかね。
カンノ:たとえば「LAST SONG」の歌詞のシリアスさとサビへの持って行き方とかが好きだからさ。これがカップリングなんだよな。アルバムにも入ってないから。
オノウエ:そうなんだね。
カンノ:何なんだろうなと思っちゃいますね。バンドって有り様だな。はい、そういう特集でした。
オノウエ:特集が変わっちゃいました(笑)
『SOMEOFTHEM OF PODCAST』はパーソナリティーのカンノアキオと聞き手のオノウエソウが、最新J-POPやちょっと懐かしい曲をクイズやゲーム、時には曲同士を戦わせつつ(?)、今までになかった音楽の切り口を発見しようとする音楽バラエティ番組です。感想は是非「#サムオブ」をつけてツイートしてください!ポッドキャスト版では番組の最後に4択のJ-POPクイズを出題していますので、是非そちらもお聞きください!